2016年11月11日金曜日

経済のルール  2016.11.11

日比谷





夜中に目覚めたら雨音が聞こえた。
早い時刻に目覚めるのはいつものことである。


そのまま横になりながら、眠っているような起きているような時間を布団の中で過ごす。
うつらうつらの状態のなかで、外から強い雨音が聞こえた。
夜明けとともに雨脚(あまあし)が強くなった。
それでも午後からは雨雲が抜けていく予報だ。


トランプ次期大統領はそれなりのバランス感覚を持っているようで安心した。
彼を支えるブレーンがしっかり手綱(たづな)を握っているのかもしれない。
勝利宣言で彼は減税とインフラ投資を強調した。
減税で人々の消費を促し、財政出動も行うというのだから米国の景気は期待が持てる。
これなら心配される保護主義への舵切りも極端なものにはならないのではないか。
公約だから全く手を付けないことにはならないにしても。


経済のグローバル化は諸刃の刃(もろはのやいば)である。
世界中から最も良い製品・サービスがもたらせれるという点では、消費者にメリットがある。
働く側にたつと限りなくローコスト競争にさらされるので、賃金は下がるし失業する場合も出てくる。


私は無制限なグローバル競争、資本競争には反対だ。
皆がメシを食っていける社会でなければ持続しない。
ローコストで雇用できる国、地域は”全取り”をして他国の雇用を脅かしてはいけない。
自国の製品を買ってくれる国に住む人々の雇用も残し、永続的に買ってくれるように共生配慮することが自らを助けることにもなる。
これこそ政治の役割である。


皆が明るく食べていける社会。
これからの資本主義経済がめざすべきはそんな姿だ。
Winners Take All. では格差が開くばかりで、多くの人々は幸せになれない。
その実践者として、トランプ氏には期待している。