谷本川
今日の首都圏は午後から雨の確率が高くなる。
夕方から夜にかけて雨が降るかもしれない。
昼食後に歩いておくつもりだ。
写真は鶴見川上流の谷本川である。
清流とまではいえないが、そこそこきれいな水が流れている。
私たちが中学生の頃、多摩川下流はとても汚かった。
1960年代後半である。
多摩川に限らず、都市を流れる川はおしなべて汚れていたはずだ。
高度経済成長時代は環境汚染を伴っていた。
京浜工業地帯の工場から排出される煙は出し放題だった。
子供時代に母が川崎大師へ連れて行ってくれた。
味の素工場から拡散するアミノ酸の臭いが不快だった記憶がある。
多摩川下流も水がどんよりと濁っていた。
町工場や各家庭から流される下水に特別な処理をしていなかったからだと思う。
イタイイタイ病、水俣病、四日市の大気汚染、光化学スモッグなどが社会問題となり、公害対策が国の重要課題になった。
1967年 公害対策基本法
1968年 大気汚染防止法
1970年 公害国会招集
1971年 環境庁発足
1972年 四日市公害裁判判決
やはり私が中学生だった頃、動きが急だったことがわかる。
環境庁は高校一年の時に発足したのだ。
この時代から約50年。
日本の大気汚染、水質汚染は大きく改善した。
谷本川の土手を歩きながら、そんなことを考えた。