2016年11月2日水曜日

日銀の物価上昇目標  2016.11.2

渋谷




今日の首都圏は最高気温予想が13℃。
これは12月上旬の寒さだという。
昨夜、外を歩くと木枯らしが吹いていて身体が冷えた。
札幌では金曜日から日曜日にかけて雪が降る予報が出ている。


今年は冬の訪れが例年と比べて早い。
今朝は新聞折り込み広告のなかに、布団フェアのチラシが数枚あった。
このタイミングは見事だ。
きっと布団フェアの売れ行きは良いと思う。
私の掛布団もちょうど買い替え時期なので足を運ぶつもりだ。


さて昨日、日銀金融政策会合が行われた。
会合後の記者会見で、黒田総裁が2%インフレ目標の後ズレをコメントした。
これは”今さら感”満載の、とてもニュースとは言えないニュースだ。


異次元金融緩和政策を日銀が発表したのは2013年4月。
2年間で物価上昇2%を達成させるために、国債購入量を従来の2倍にする政策である。
目標達成時期は2015年3月だったが未達で、現時点でも未達。
すでに1年半遅れている。


私は異次元金融緩和そのものは、円安・株高を導いて日本経済を好転させた功績はあったと評価している。
また、未達という結果ではあったが、公的機関が目標を明示して努力する姿勢は歓迎できると思ったし、今でもそう思っている。
民間企業では当たり前に行われていることだからだ。
惜しむらくは断念宣言を2015年4月に行って欲しかった。


残念ながら3年半で物価上昇目標は達成できなかった、という事実が残った。
大胆に金融緩和して環境は整えたけれど、企業・消費者は踊らなかったのだ。
これからの日銀には、まずは長期金利上昇という新たな目標に注力してほしい。
同時に持ちすぎた国債を徐々にダイエットしていってほしい。