谷本川
秋の好天が続いている。
9月が長雨だったこともすでに忘れかけている。
このまま静かに秋が深まっていってほしい。
神宮外苑でのイベントで木製ジャングルジムが燃える事故が起き、なんと5歳男児が亡くなった。
こんな事故が起きるとは誰も考えていなかったと思う。
事故が起きてからひとつひとつ検証していくと、確率は小さいが潜んでいた危険性に気付く。
日本全国で行われているさまざまなイベントへの警鐘である。
さて、今週の注目はなんと言っても米国大統領選挙だ。
随分先のことだと思っていたが、時間がたつのは早い。
8年前にオバマ大統領が誕生したことは、今振り返ってみればかなり画期的だった。
リーマンショックで混乱するなか、Yes, We can のキャッチフレーズが米国を勇気づけた印象がある。
あの熱狂は今はどこ吹く風となり、黒人初の大統領は表舞台を去る。
英国民が僅差ではあったが Brexit を選択した理由は移民が増えたことへの拒否だった。
米国でトランプ氏が支持を増やしたのも似たような背景からだ。
2050年の米国では白人がマイノリティ（少数派）になることが確実なのである。
ヒスパニック、黒人、アジア人種合計が総人口の51%を占めるようになり、白人が47%になる。
1960年には白人は85%だった。
時代と共に世の中は変化していく。
欧州、米国に変革の嵐が吹いている。