ノースカロライナ州(Bing Wallpaperより)
10月16日の Yahoo!ニュースで羨ましくも素晴らしい話を知った。
伊藤忠商事「統合レポート2025」での同社会長・岡藤正弘氏のメッセージである。
今頃になって書くのは強く印象に残ったからにほかならない。
以下、岡藤会長のメッセージ。
少し前のことです。ある女性社員が定年退職の挨拶に来てくれました。彼女は短期大学を卒業後、1970年代半ばに伊藤忠商事に入社し、40年以上に亘り、繊維カンパニーの事務業務を務め上げてきました。その間、長年コツコツと当社株式を積み立てていたそうです。当社の株価は1990年代後半には200円を割る時期もありました。しかし、長年、当社を信じて積み立ててきたとのこと。そして、話を聞いて驚いたのは退職時の保有株式数。なんと10万株を超えるまでに至ったとのことで、時価にして約8億円、配当収入だけでも年間2,000万円に達します。「一生、豊かに生活していくことができます。本当に有難うございました」と語った彼女の顔が、今も心に残っています。その時、私はふと気づきました。これも「ジャパニーズ・ドリーム」と呼ぶにふさわしい物語なのではないかと。
今は時代が違うが、かつては短大卒・総合商社勤務の女性は普通にいた。
男女雇用機会均等法の制定前だから、給与も男性より少ないだろうし男性に伍して昇進する可能性はほぼ皆無の時代だ。
おそらく社員持ち株制度で機械的に購入し続けた結果だと思う。
時価総額8億円、配当収入2,000万円とは!
こんな運の強い富裕層も存在するのだ。
