2008年12月31日水曜日

2008年大晦日   2008.12.31

大晦日から元旦へ移りゆく時間。
一年が終り、新たな年を迎えることになる。



冷静に考えれば連続した時間だから、一日が終り
また新しい一日が始まるだけのことである。
しかし、そう言ってしまっては身も蓋(ふた)もない。
昔の人は賢かった。
連続した時間として扱わず、いったん締めて年末とし
新たな一年が始まるのだ、と決めたのである。



この賢い決めごとのおかげで我々は過ぎてゆく一年を
静かに内省する時間を持つことができる。
新たな年の目標を立てたりもする。
本当に素晴らしい知恵である。



私にとってこの一年はプラスもありマイナスもあった。
差し引きするとマイナスのほうが上回ったかなと思う。
プラスについては感謝し、マイナスは天が自分に何かを教えて
くれようとしていると考えている。
人生は今この時だけではない。
マイナスもこれから生きていくうえでプラスに転じる可能性を
信じたい。



「夕映え」読者の皆さんへ

いつも愛読して頂きありがとうございます。
書きながら頭の整理を行い、考えがまとまっていくプロセスは
私にとって大変貴重な時間です。
コメントに投稿してくださる人、メールを送ってくださる人、静かに
お読みくださる人・・・
スタイルはそれぞれですが、皆さんがアクセスして下さることが
作者として大きな喜びとなっています。
これからもご指導ご鞭撻をお願いするものであります。

来たる新年が皆さんにとって、良き年でありますように。


               2008.12.31 Y.K

2008年12月30日火曜日

アメ横  2008.12.30





久しぶりのアメ横。
正月に食べるマグロ、かに、鮭などの買出しに出かけた。



混まないと年末のアメ横ではない。
危険なくらいの人混みである。
押し、押されて人々の流れが続く。



一回目は人の流れにまかせてどんな店や商品があるかを
確認して歩く。
油断すると倒れそうなくらいの人出である。
ひととおり歩いた後、別の通りを歩いて御徒町へ戻り、
二回目は狙いを定めて買い物をする。
人の流れが多すぎて、買いたい店の前に立つのがひと苦労だ。



年末のアメ横に身をおくと、正月気分が盛り上がってくる。
明日は大晦日。今年も暮れていく。











2008年12月29日月曜日

井の頭公園にて  2008年12月29日

             井の頭公園の立派な木   撮影:12月28日



年の瀬。
井の頭公園。
澄んだ空。
ひんやりとした空気。
池に遊ぶカモたち。
立派な巨木。
陽だまりのベンチ。
ゆったりと流れる時間。






2008年12月26日金曜日

仕事納め  2008.12.26

             工事現場のクリスマスツリー  撮影:12月26日



今年も仕事納めの日を迎えた。
迎えることができた、と表現した方が正しいだろう。
来年も無事に仕事納めを迎えているかどうかは確実ではない。
民間企業従業員であれば、誰も彼も雇用が保障されてはいない。
その意味では働く場所がある、仕事がある、賃金が出るという
ことはまことに幸福なことだ。


振り返れば今年もいろいろなことがあった。
それでもこうして仕事のある年末を迎えることができた。
予想もしなかった四月の異動には動揺を隠せなかった。
新たなミッションを心底納得し、自身が受け入れるまでには
かなり時間を必要とした。
毎朝毎朝、通勤電車のなかで自己暗示をかけていた。


新たな仕事を心から受け入れることができたのは秋だった。
皮肉にも実兄の生活破綻と向き合うようになってから
自分がいかに恵まれているかに気付いたのだ。
仕事があること、会社の食堂で食事ができることのありがたさを
初めて心から感謝するようになった。
現在では、この仕事を自分以上に上手にできる者はいない、と
思いながら勤めに励んでいる。


来年も仕事を取り巻く経済状況は厳しさが続くはずだ。
だからこそ、年末年始の休みは仕事から心を解放したい。
好きなことをしたり、好きな音楽に心を委ねたりして
命の洗濯をするつもりだ。
年末を迎えられたことに感謝しながら、心を遊ばせるのだ。

2008年12月23日火曜日

トヨタの苦境に思う   2008.12.23

日本を代表する大企業・トヨタが揺れている。



前年度、空前の経常利益をあげていたと思う。
販売台数も米国GMを追い越して、名実ともに世界一の
自動車メーカーになるはずだった。
昨日、今年度1,500億円の赤字見通しを発表した。
世界的な規模で販売台数が激減したことと、円高差損が原因だという。



今から17年前(1991年)を思い出す。

私は神戸に勤務し、ある特定製品の販売促進に携わっていた。
1988年あたりからの好景気、いわゆるバブル経済の追い風を受けて
結構売れた。
私もガンガン販売し優秀社員で社長表彰されたり、外国への報奨旅行も
経験した。先行きはどこまでも明るいと楽観していた。



ところが1991年12月、突然売れ行きが止まったのだ。
バブル経済崩壊の波が12月に来たのだ。
前月までの4割しか売れなくなった。
売れなくなると販売行動量を増やして売ろうとするが、もがいても
売れないものは売れない。
その後は長く低迷が続き、会社の中で針のむしろに座らされた。
今でも思い出したくない経験である。




その製品は「必需品」の事務機ではなく「あれば便利」なものだった。
つまり贅沢品に属するものだったのである。
経済が厳しくなると贅沢品は真っ先に打撃を受けることを私は
身をもって体験した。



自動車も軽トラックなど、セグメント(クラス)によっては必需品だが、
都市家庭では「なくても暮らしていけるモノ」である。
品質も良くなったので耐久性が高く、我慢すれば長く使えてしまうから
買い控えされやすい。
高級車と呼ばれるセグメントは特に苦しい。



贅沢品は販売好調時は利益率が大きく利益も莫大だ。
そのかわり不況になると、受ける打撃は早く大きい。
これが原理原則である。




トヨタは優秀な企業だから立ち直りも早いだろう。
プリウスという競争力の高い製品もある。
長年蓄えた内部留保も多いだろう。
地球環境問題を先取りした新ジャンルの製品を出して世界の
クルマメーカーを引っ張っていくはずだ。
しばらくは我慢の時であるが、私はその復活を疑わない。

2008年12月21日日曜日

煎餅   2008.12.21

JR稲田堤駅近くに雷神堂稲田堤店という煎餅屋がある。
昨日、そこの前をいったん通り過ぎたが、10mほど歩いてから
買いたい誘惑に勝てずに戻り、結局1,000円ほど購入した。
昨日、今日とおいしく食べている。




小学生の頃から煎餅、あられが大好きだった。
学校から帰ると、緑茶を飲みながらポリポリ食べていた。
大月と品川巻、醤油煎餅、ゴマ入り醤油煎餅には目がなかった。
なかでも三国製菓のあられは米と醤油のバランスが絶妙で
とてもおいしかった記憶がある。
三国製菓はいまもあるのだろうか。
最近では、亀田製菓の柿の種がとてもうまいと思う。



体重を気にしているから、煎餅を買わなくなって久しい。
食べ過ぎると体重がすぐ増えるから我慢しているのだ。
雷神堂稲田堤店の煎餅を食べていると、好きなものをあまり
我慢してもどうかな、と思えてきた。
楽しみは楽しみとして大事にしようと思う。
もちろん食べ過ぎに注意しながら。





             広告(煎餅とは無関係です)  撮影:12月19日

2008年12月20日土曜日

忘年会   2008.12.20

JR新橋駅前    撮影:12月19日

急がずに、ゆっくりと時間をかけて熟成させるもの。
それが友情。
健康を、仕事を大切にして、また会いたいね。
楽しかった忘年会。幸せな時。

2008年12月18日木曜日

経済不安  2008.12.18

先の見えない経済不安が続いている。



突然の解雇と住まいを失う派遣社員、契約社員が激増していると
テレビ、新聞が連日報道している。
そんなニュースを見ていると不安な気持になってくる。
昨日、仕事で付き合っているフルカワ氏は「この先、何が起こるか
わからない」と言った。
思わぬ大型倒産などが起きなければよいが、と祈る気分だ。



かつて人々の関心が高かった地球環境問題もここへきて
プライオリティが低くなった感がある。
経済の安定と発展がいかに大切かを改めて確認する昨今である。




豊かになりたいと誰でも思う。
贅沢だってしてみたい。
汗水たらして働かずに金融資産を増やせるならそんなにおいしい
話はない。
豊かになるということは、浪費、無駄、見栄とも背中合わせだ。
豊かだからこそできることでもある。
財産が有り余っている人はそうすればよい。
無駄遣いも経済発展に貢献しているといえないこともないだろう。



しかし多くの庶民は、こんな不安定な時代であるからこそ
原理原則を確認したほうがいい。

1、収入の範囲内で暮らす。
2.ローンは借金だから、なるべくしない。
3.モノは大切に使う。


かつて親から教えられた「もったいない」という言葉の素晴らしさを
あらためて思う。
私は堅実に生きたい。

2008年12月15日月曜日

米国大統領の資質  2008.12.15

オバマ新政権が来年1月に発足する。
米国初の黒人大統領へ国民の期待が膨らんでいる。
サブプライムローン破綻から始まった金融危機で未曾有の不況に
さらされる米国では、変革(change)を旗印にした新大統領の誕生は
タイミングが良かったと思う。
かなり厳しい情勢ではあるが一縷(いちる)の明るさをかの国に
もたらしている。



一方、ここ数年、現職のブッシュ大統領に対するマスコミ、国民の
風当たりは強いようだ。
イラク戦争、経済政策への批判が主要因だろうが、国民の不満のはけ口が
ブッシュ大統領へ集中的に向かっている気もする。
いわゆるスケープゴートだ。
新しき者(オバマ)に対する期待は大きく、去る者(ブッシュ)へは冷淡だ。



そんなブッシュ大統領がイラクを訪問した。
マリキ首相(イラク)とともに記者会見に臨んだ席で、ひとりの
イラク人記者が靴を投げつける事件が起きた。
大統領は素早くかわして大事には至らなかったが、イラクという国の
セキュリティの低さに驚かされた。
これは国として恥ずべきことである。




事件直後の大統領のコメントに私は感激した。

「今の靴のサイズは○○インチだったよ」

これがお国柄の違いであり、紳士に求められる能力なのだと
感じ入った。
我が身に危険が襲いかかった直後なのに、このユーモア精神とは!



ブッシュ大統領の功罪を私は論じることはできない。
しかし、その職務に求められる資質をいみじくも示した一件
だったと思う。



私も無条件に見習いたい。
そんな重職にはついていないけれど。

2008年12月14日日曜日

いつも音楽とともに生きてきた(12月の雨) 2008.12.14

12月・渋谷



昨晩は布団に入った後、なかなか寝付けなかったから

起床が遅くなった。目が覚めたら雨音がする。


12月の雨(作詞:荒井由実 作曲:荒井由実)


この時期の雨には、荒井由実のこの歌を必ず連想する。

詩情漂う大好きな歌だ。

何も予定のない休日なら雨も苦にならない。

こんな日はこたつに入って本を読んだり、音楽を聴いたりして

ゆっくり過ごす。


昨日、兄の主治医とケースワーカーとの面談があった。

薬物療法による経過良好とのことで安心した。

退院は来年の予定。


ホームレスだから、退院しても彼には住む家がない。

退院する前にそこを解決する必要がある。

ケースワーカーが役所の福祉担当職員と相談して

身の振り方を決めて下さるとのこと。

頭が下がる思いだ。

2008年12月10日水曜日

クセ   2008.12.10

             イルミネーション(新宿南口)    撮影:12月7日



「なくて七癖」という。
誰でも幼い頃から現在に至るまで引っ張っているクセが
結構あると思う。



私にも思い当たるクセがある。

1.耳を触ると落ち着く。
2.湯船で水をチャピチャピさせるのが好き。
3.本や紙の端を人差し指と中指でパタパタさせるのが好き。
4.両手を組んで、手のひらを身体と反対方向に反らせて
  ポキポキっと鳴らす。
5.コップなどを指でカチカチとはじいて鳴らすのが好き。



これらのクセに共通しているのは、落ち着かない挙動という
ことである。
おそらく精神的に不安定なのだと思う。
これらのクセを行うことによって不安感を緩和させる効果が
あるのではないだろうか。
もちろん職場では、意識してこれらのクセを封印している。



上記1の”耳触り”は年季が入っている。
幼い頃からヒマさえあれば触っていたので、軟骨が柔らかくなり
触ると耳の上部がそっくり返る特技を持つ。
特技といってもテレビで取り上げられるほどのものでもない。
ただそっくり返る、というだけのものである。
お金は稼げない。



おそらく生きている限り、これらのクセと付き合っていくこと
だろう。
説明不要で落ち着くのだ。
他人(ひと)がいる時はしない。
独りだけの時にこっそりと楽しむのだ。

2008年12月8日月曜日

ラグビー早明戦  2008.12.8




84回を数える伝統の早明ラグビー。
毎年、12月の第一日曜日に国立競技場で行われる。



今年は早明戦までに明治が2勝4敗と振るわず、戦前の
盛り上がりにはかけるものとなった。
8年連続で早稲田が勝利していることもあり、百にひとつも
早稲田の負けは予想していなかった。
ワンサイドゲームだけは避けてもらいたいという気持で国立に
到着したのだが。




勝負をなめてはいけない。
試合開始から明治の出足が鋭い。
かつての強い明治のように、勢いのあるフォワードが早稲田
蹴散らすようにぐんぐん前へ出て行く。
気がついたら明治 24、早稲田 5 まで差が開いていた。




最後の10分間で早稲田も追い上げたが、試合を支配した明治
24対22で9年ぶりに勝利した。
スタンドでは8年間我慢を強いられた明治ファンの喜びが爆発した。
いい歳の大人が小躍りしながら校歌を歌っている。




それにしても、どんなに母校が劣勢を伝えられてもスタンドに
駆けつける明治の学生には頭が下がる。
強いときだけ応援し、弱くなると遠ざかるOBが多い中で
彼らは毎年、スパイダーマンのような格好をして国立に現れる。
そんなコアなファンに、明治フィフティーンは大方の予想を覆す
勝利をプレゼントした。




久々に緊迫した早明戦だった。
この日のような戦い方が来年もできれば明治の復活も現実味を
帯びてくる。
明治も自分たちの戦い方がわかったのではないだろうか。





















2008年12月7日日曜日

幸福であること  2008.12.7

新聞を切り抜く習慣は持たない。
長続きしないことがわかっているからである。
また、せっかく切り抜いても読み返すことが少ないことを
経験しているからである。



しかし、ごくたまに保存しておきたい記事に出会うこともある。
年に1回あるかないか。
そんな時はためらわずハサミを入れる。
今朝の朝刊(朝日新聞)にも残しておきたい論説があった。
朝日の読者は、4面の「風」欄に注目である。




私がいつも携行している手帳に、一編の新聞記事がある。
日経新聞 2007年12月14日 「プロに聞く 目からウロコの投資塾」
というコラムだ。
岡本和久氏が書いている。
ちょうど一年前になぜ切り抜いたのかというと、『人生の目的は
「お金持ち」になることではなく、「しあわせ持ち」になること』と書いてあり、
なるほどと思ったからである。



氏によると、人生を豊かでしあわせなものにするためには
6つの富(6つのF)が必要だという。

①ファイナンシャル・アセット(金融資産)
②フィットネス(健康)
③ファミリー(家族、親族)
④フレンド(交友関係)
⑤ファン(楽しみ、趣味)
⑥フィランソロピー(社会貢献)

これら要素をバランス良く持つことが「しあわせ持ち」であり、
金融資産は6つのうちのひとつでしかないと教える。
もちろん金融資産の重要性を否定するものではない。
同感できる主張である。




かつて、私なりに3要素で幸福を定義したことがある。

①健康
②経済的安定
③心の平安

この3要素のどれが欠けても幸福感は損なわれると思う。
ときどき、振り返って今の自分はこの3要素がいかなる状態なのか
考えることがある。



残された人生を充実させ、幸福感を感じながら送りたいものである。

2008年12月4日木曜日

嫌いなこと  2008.12.4



紅白歌合戦が好きだ、と書いた。
待ち遠しい。
ただし、ひとつだけ危惧していることがある。
”それ”はおそらく必ず今年もある。
もし、私と同じ感覚を持つ人がいたらうれしい。




男性有名大物歌手がかつてのヒット曲を歌う場合に、”それ”
行われることが多い。
大物女性歌手には不思議といない。
理由はわからない。




”それ”とはテンポ遅れで歌うことである。
つまり、わざと1テンポ遅らせて持ち歌を歌う男性大物歌手が
結構多くないか。




例えば五木ひろしが「横浜たそがれ」を歌うとしよう。
よこはま(タ・タ・タ・タ)  たそがれ(タ・タ・タ・タ
ホテルの(タ・タ・タ・タ) 小部屋(タ・タ・タ     

が本来の歌い方だ。



ところが、大物はなぜだか次のように歌う。
よこはま(タ・タ・タ・タ)  たそがれ(タ・タ・タ・タ)
ホテルの(タ・タ・タ・タ) 小部屋(ターータ・タ)
 



おわかりだろうか。

こちらは原曲のテンポに忠実な歌を聴きたいのに、
何故かテンポをずらして歌うのだ。
しかも、そんな歌い方をする大物はどこか偉そうだ。




きっと今年も誰かがやってくれるだろう。
好きではないけどそんな大物歌手を観てみたい気も
ちょっぴりある。



2008年12月2日火曜日

Merry Christmas  2008.12.2




いくつになってもクリスマスが好きだ。
おそらく幼少の頃の楽しい記憶が刷り込まれている
せいではないかと思う。



立派なデコレーションケーキは買ってもらえなかった。
近所のお菓子屋・前田商店で25円の小さいケーキを
買ってもらった。
両親にこんなケーキじゃいやだ、と言って困らせたことを
この歳になっても覚えている。



朝、起きると枕元にプレゼントが置いてあった。
サンタさんが届けてくれたのだと、小学校4年生くらい
までは信じていた。
ただし、我が家には煙突がなかったのでサンタがどこから
入ったのか若干疑問を感じてはいた。



12月に入って街がクリスマスの雰囲気を醸し出してくると
こちらも心がウキウキしてくる。
所詮、商業ベースさ、とは思わない。
幼い頃、そう、何ひとつ悩みも心配ごともなかったあの時代の
甘い記憶が潜在意識からよみがえるからだと思う。



Merry Christmas !
今年もクリスマスがやってくる。