2009年6月30日火曜日

折り返し地点  2009.6.30

6月も今日で終わりだ。
今年も早や半分を経過したことになる。



去年9月以降の厳しい経済危機は、政府、企業の懸命な努力にも
かかわらず、今だ大きく好転するまでには至っていない。
いつまでこの状況が続くのか不安になってくる。
まだしばらく我慢の時を強いられるようだ。



過去にも石油ショック、バブル崩壊など幾多の危機はあった。
辛抱し頑張っているうちに、いつの間にか抜け出していたという
経験がある。
今回も前を向いて進んでいるうちにやがて明かりが見えてくる
のだろう。
その時が訪れるのを待望している。



地球温暖化は中長期的に大変な問題。
経済危機は今を直撃するから、さらに深刻だ。
経済が安定していないと多くの人々を不幸にする。
果てしない成長はありえないが、あまりに大きく落ち込む危機は
もうこりごりだ。

2009年6月28日日曜日

いつも音楽と共に生きてきた(Michael Jackson) 2009.6.28





先週、稀代の天才ミュージシャン Michael Jackson の早すぎる
悲報を知ることとなった。
予想もしていない死だったのだが、時間が経つにつれて
ある意味で彼らしい最後のようにも思える。


私が彼を詳しく知ることになったのは、絶頂期(?)のスリラーや
Billie Jean の時ではなかった。
世間が彼に騒がしいことはもちろん知っていたし、歌やダンスも
目にはしていた。
ジャクソンファイブを経て、成人した彼がブレイクしたのだな
程度の認識しかなかった。



卓越した才能に触れたのは、BAD を聴いてからである。
保存しているカセットテープには 87.9.19 と書いてあるので
32歳の時になる。
聴いた瞬間に、なるほど世間が注目するだけのことはある、
もっと早くから聴いておけばよかったと後悔した。
Can't Stop Loving You はとくに私好みの曲調だ。



彼に関して忘れられないことがもうひとつある。
あの当時、何度も読み直していた愛読書がある。(写真)

「コーラ戦争に勝った!ペプシ社長が明かすマーケティングのすべて
(新潮文庫 著者 Roger Enrico & Jesse Kornbluth 常盤新平 訳)

ペプシコーラがテレビCMに彼を起用するまでの一部始終が
ページ数にして110ページも書かれていて大変興味深い。
総ページ数が516ページだから約2割にもなる。

「天才は細部にこだわる」というフレーズが印象に残る。
彼得意のスピンは2回ではなく1回で、とか、顔のアップは4秒まで
とか、こと細かに要求する彼がいる。



今でも新潮社が販売しているかは知らないが、興味のある人には
一読をお勧めする。

2009年6月27日土曜日

加川良の手紙   2009.6.27

友人のノムラ氏から昨日、メールが届いた。
吉田拓郎のラストツアーの感動を伝えるメールである。
6月25日(木)神奈川県民ホールでの公演チケットを
氏は知人からちゃっかり入手していたのである。



以下、氏のメール文を紹介する。
もちろん氏の承諾をとったうえでの掲載である。(一部、筆者編集)



なんとウクレレ1本で登場。歌った1曲目は…、
拝啓僕はとても残念でした~あの日君がホワイトジーンで
なかったことが(加川良の手紙

以下演った曲は、
風の街
ウィンブルドンの夢
白夜
ああ人生は回り舞台~(明日の前に
コカ・コーラがちんちんちん
マスターの独り言
歩こうね
吉田町の唄
イメージの詩 さわりだけ
伽草子
俺を許してくれ
流星2003
マークⅡ
ひらひら
真夜中のタクシー  横浜バージョン
こうき心 さわりだけ
フキの唄
春だったね
いつか夜の雨が
ガンバラナイけどいいでしょう


アンコールは、
早送りのビデオ 弾き語り
とんとご無沙汰
再びガンバラナイけどいいでしょう を客席と大合唱

今日までそして明日から コーラスのみ客席と大合唱




読んでいるだけで、うらやましくなる内容だ。
私だってその場に居たかった。
でもフキの唄の歌詞がそんな私の心を落ち着かせてくれる。


何かが足りない時も
その事を受け止めたい
何もかも求め過ぎずにおだやかに
(フキの唄 作詞:吉田拓郎)

2009年6月23日火曜日

今年の大学ラグビーを占う  2009.6.23


             本日の夕映え



梅雨真っ只中である。



あと早ければ一ヶ月で雷雨と共に梅雨があけ真夏になる。
今年も暑い夏になるのだろう。
地球温暖化に歯止めがかからないのだから暑くなるに違いない。
そして秋風が立つ頃、大好きなラグビーシーズンが到来する。
今年はどこの大学が制するのだろうか。



一番手はやはり早稲田だろう。
スカウト、練習環境、コーチ陣のすべてにおいて学校あげて
強化してきた財産がある。
昨年強かった帝京東海はさらに力をつけてくるだろう。



私が期待しているのは名門・明治の復活である。
今年、監督に就任した吉田義人氏が盛んに走らせていると聞く。
「走れないヤツは使わない」と明言しているのだから選手は嫌でも走る。
サッカーのオシム元監督もそうだった。
サッカーもラグビーも走りは基本中の基本である。




新人戦では明治が96 vs 0 で圧勝した。
末恐ろしい勝ち方である。
ここ数年なかったことだ。
私はこの試合結果を知って、早稲田の天下も長くないと悟った。
札幌で行われた一軍同士のオープン戦  ←クリック!こそ
33 vs 17 で早稲田が勝ったが、大学選手権までに追い越す
可能性は充分にあると思う。



この日曜日は早稲田 vs 関東学院オープン戦 ←クリック!
行われる。
私も早大上井草グラウンドで観戦するつもりだ。
当日は多くの大学ラグビーファンで賑わうことだろう。

2009年6月22日月曜日

ハイブリッド・カー  2009.6.22

クルマの売れ行きが芳(かんば)しくないなかで、ハイブリッド・カー
だけが好調である。



先駆者はトヨタだ。
Prius(プリウス)をいち早く開発し、あまりビジネスにならない時代から
地道に仕込んできた。
おそらく遠い将来、ハイブリッド・カーの時代が来る可能性を予見して
ラインアップに加えてきたはずだ。
今日のような状況、つまりどのクルマよりも売れる時代がこんなにも早く
到来するとは、トヨタとても予想していなかったに違いない。



現在の Prius は第三世代である。
ホンダのINSIGHT(インサイト)が受注を伸ばしたので、第三世代の発売を
早めたのだ。
こうした競争が進歩を加速する。
エコ・カー減税も追い風になっている。




売上が増えれば価格も安くできる。
価格が下がればさらに販売増につながる。
この流れが大きなうねりとなれば、日本のハイブリッド・カーが
世界を席巻する可能性も視野に入ってくる。
懐(ふところ)が豊かなうちに将来を見据えた新技術を磨いておいたことが、
トヨタの窮地を救うかもしれない。
いや、救うどころかさらに飛躍するチャンス = 宝の山を手中にしているかも
しれないと私は思う。

2009年6月21日日曜日

熟睡  2009.6.21

昨晩、アルコールも口にせず9時過ぎに寝た。
なんと今朝6時までぐっすり熟睡することができた。
こんなに眠ったのは久しぶりのことである。
これだけ熟睡できると、昨日感じた疲労感が消えている。
気持がすっきりし快調そのものである。




最近、病院で勧められたある睡眠薬を使っている。
この薬のよいところは熟睡できて、起きてから眠気が残らない
ことである。
市販はされていないので病院へ行く必要がある。
睡眠薬なしで眠れるならそれに越したことはない。




睡眠は実に重要である。
コンピュータの再起動に似ている。
眠っている間に心身の疲れがクリアされてリフレッシュされる。
よく眠れなかった朝はうんざりとした気分になり、一日中調子が
良くないものだ。



何かの本に書いてあった。
「睡眠が充分にとれれば、人生の悩みの8割は解消する」
至言である。

2009年6月20日土曜日

山室英美子  2009.6.20

昨日の販売促進策答申に向けて、先週から精神的な緊張を
強いられたせいだろう。
今朝からけだるく、重い疲労感が全身を襲う。



どうしても年齢を意識する。
散髪に出かけたほかは、一日中ソファに横になって休んでいた。
無性にアイスクリームが食べたくなる。
山室英美子(トワ・エ・モア ←クリック!)の歌声に癒される。



トワ・エ・モアが活躍した期間は短い。
私が中学から高校にかけての数年間、数は少ないが名曲を残して
あっさり解散してしまった。
今日、彼らの歌を改めて聴いていて気付く。
私は当時、山室英美子の声に恋をしていたのだと。



彼女の歌声は美しく澄んでいて、好みなのである。
人を好きになることとはちょっと違うが、誰でも好きな声がある
のだと思う。
私の場合はそれが山室英美子の歌声なのである。

2009年6月17日水曜日

外国人投資家の投資行動  2009.6.17

日本も昨年、米国経済危機のあおりで大きく株価を下げた。
このところ、米国相場に連動して少し持ち直している。



株安のさなかに外国人投資家が日本株を売りに出すことを
不思議に思っている人がいた。
「何故、こんなに安いのに売りに出すんだろう?」と。
日本経済の先行きを悲観して売り行動に出たのだろうか?




答えは円高にあることを先日、ある企業経営者から聞いて納得した。
からくりはこうだ。
話を分かりやすくするために、1ドル=100円と1ドル=50円を例に
とって説明する。


米国人Aさんが、1ドル=100円のときに青空電気工業株(1株500円)
1万株を購入する場合、必要資金は
500円/株 ×10,000株=5,000,000円=50,000ドルだ。



ところが円高が進み1ドル=50円になったとする。
同時に青空電気工業株は現在 1株400円まで下落したとする。
その時点で1万株を売りに出す場合、こうなる。

400円/株×10,000株=4,000,000円=80,000ドル


購入した時に必要とした資金は50,000ドルだったのに
売れば80,000ドルになるのだ。
(実際は手数料、税金があるから、利益はこの通りではない)



皆さんは円高ドル安、あるいは円安ドル高に敏感な生活を
送っているだろうか?
私はまったくといっていいほど為替相場と無縁な日々だ。
海外旅行を頻繁にする人なら、円の交換レートによって影響を
受けることを実感していることだろう。



金融経済とはこんなものなのである。
もちろん上記の例は成功事例であって、この真逆もあることを
知っておく必要があるだろう。

2009年6月14日日曜日

地域の仕事   2009.6.14

現在のマンションに住んで4年になる。
交通の便がよく、緑の多いこの地域と住まいには満足している。



マンションでは、順番で管理組合理事会の理事を務める
決まりがある。
各フロアごとに1軒、計5軒が向こう1年間、理事会を運営する。
今年が我が家の順番にあたり、先月から初めて理事会に参加
するようになった。



それなりの負担感はあるが、マンション住人としての義務であり、
応分の負担は当然である。
理事会へ出席するとともに、町内会担当役なので町内会の会合にも
出席するのが私の役割だ。
新参者なので敢えて負担の多い役回りを選択したのだ。




昨晩は町内会の会合に初めて出席。
今朝はマンションの理事会。
会社の仕事しか知らない会社人間が、地域の仕事に二日連続して
従事したことになる。



会社の仕事は定年退職で終わる。
そのあとは地域住民の一人として生きていくのだから少しずつ地域に
軸足を置いていく必要がある。
その意味において新たな一歩を踏み出した感触を得た土日となった。

2009年6月13日土曜日

映画 ハゲタカ    2009.6.13

            お勧めのパンフレット(¥600)




映画「ハゲタカ」を観た。
期待通りの力作である。




NHKで放送されたドラマを観ている人はもちろん
観ていない人も楽しめると思う。
鑑賞後にパンフレットを購入することをお勧めする。
600円の価値はある。




それにしても主演の大森南朋(おおもり なお)は
なんとカッコいいのだろうか。
玉山鉄二、柴田恭平、栗山千明、松田龍平・・・
俳優、女優の存在感に圧倒される。




映画って本当に素晴らしい。

2009年6月11日木曜日

梅雨入り  2009.6.11

関東地方が梅雨入りした。
これからしばらくは傘が離せない日々が続く。




梅雨に限らず私は常時、折りたたみ傘を携行している。
1年で10日くらいだろうか。
突然の雨に見舞われたときにこの傘が威力を発揮する。
思いもかけない雨で駅構内で途方にくれる人々を尻目に
悠然と鞄から傘を取り出す瞬間、なんとも言えない喜びを
感じる。



備えあれば憂いなし。
何ごとも日頃の準備が大切だ、と結ぶにはちょっと話の
スケールが小さい気もする。
それでも私は、明日もまたこの傘とともに出勤するのだ。

2009年6月10日水曜日

グチ   2009.6.10

夕映えと森     撮影:6月7日  18:47



昨日、会社で嫌な思いをした。

会社勤めを31年も続けていれば、別に驚くほどのことじゃない。
こんなことは今までにも数限りなくあった。
世の中で私だけが一人だけ味わう苦汁でもない。
誰にでも起こる”日常茶飯事”なのである。

こんな時のために毎朝、自己暗示をかけてきたんじゃないのか。
感情的になってはいけないともう一人の自分が囁く。
大切なのは今やるべきことをやることで、悔しさは飲み込め、と
理性が言う。
何度も大きく息を吸い込んで感情を落ち着かせる。
追い払っても追い払っても再び心の中に戻ってくる。
厄介だ。

24時間以上が経過した今夜は、かなり平常心が戻ってきた。
きっと明日の朝になればもっと落ち着いているだろう。
やはり時間がすべてを解決してくれる。
直後に本能のおもむくまま行動してはならないのだ。

2009年6月7日日曜日

レーシングカー・ゲームの思い出  2009.6.7

             世田谷美術館を囲む木々




小学生低学年のことである。




近所にオガワさんという一年先輩が住んでいた。
彼は自宅にレーシングカー・ゲームを持っていた。
電池じかけのリモコンで動くミニチュアカーを、たたみ二畳くらいの
周回コースで走らせて競うゲームだ。
私はこのゲームを欲しくて欲しくてたまらなかったが、高価だったから
両親は買ってくれなかった。
仕方ないからオガワさんの家に出かけては、ときどき遊ばせて
もらっていた。




そのうち、1回5円か10円をオガワさんに支払って遊ばせてもらう
ようになった。
私から持ちかけたのか、オガワさんが要求したのかは覚えていない。
大人の世界なら何ら問題なく成立する取引だが、小学校低学年の
子供同士の世界としてはいささか不純だったと思う。
ある日、この取引を知ったオガワさんのお父さんが息子を伴って
我が家へお詫びに来たことを今でも忘れない。




オガワさんはしこたま怒られたようだったし、私もかなり叱られた。
子供の遊びに金銭授受を持ち込んではいけないというのが、
両家の親たちの教えだった。
正しいしつけだと思う。



今でもゲームセンターでは、スケールアップした広いサーキットと、
より大きくなったリモコンカーを走らせて遊ぶ少年たちがいる。
そんなシーンを見るにつけ、少年時代のレーシングカー・ゲームに対する
強い憧れとともに、オガワさんとの”取引”を思い出すのである。

2009年6月4日木曜日

Liverpool 2009.6.4

Strawberry Fields 前の筆者(11年前)




忘れていたけれど、11年前の今ごろは英国を旅行していた。
会社からもらった休暇を使ってのひとり旅だ。
2週間でLondon、LiverpoolなどBeatlesに関係する場所を
存分にまわった。




当時はデジカメを持っていなかったし、今ほど普及して
いなかったから、塩銀フィルムでの写真しかない。
掲載した写真は、写真をデジカメで撮ったものだ。




長い間の夢が実現した旅だった。
生きているうちに必ずもう一度行くつもりだ。

2009年6月2日火曜日

GM   2009.6.2

             増上寺  撮影:6月2日



昨日、米国のGM(General Motors)が実質的に国有化された。
目論見としては国有化は一時的なもので、早いうちに再建できたら
自立するシナリオではある。
そのとおりになるか、そうでないかはわからない。
未来は約束されてはいない中での新たな船出である。
幸多かれと祈るしかない。



一方、わが国の自動車メーカーも厳しいサバイバルを強いられている。
先日の日経新聞によると、4月度の国内販売は惨憺たる結果で
終わっている。
トヨタが前年同月比32%減、日産が同じく31%減である。
企業のなかにいると、この数字が尋常でないことは誰でもわかる。
仮にこのまま推移し続けたら、GMの二の舞がわが国でも起きるだろう。
(あくまで、今の状態が継続したら、が前提である)



恨みごとを言っても始まらないが、米国金融業界が繰りひろげた
「過度のマネーゲーム」の罪は深い。
結局はギャンブルだったのだ。
その過程で経営者、従業員とも高額な報酬をむさぼったあげくの
破綻である。
米国の国民ならずとも怒りを禁じえないのも当然である。



喉もと過ぎれば何とやら、ということを我々は今こそ肝に
命じるべきである。
戦争体験ひとつ取っても、次世代に受け継ぐことはたやすいこと
ではない。
高い授業料を払った今回の経済危機から学び、二度と
繰り返させないこと。
これは未曾有の不況を経験することになった私たち世代の
共通の責務であると思う。




             ザ・プリンス パークタワー東京