2010年2月28日日曜日

Softbankの経営力  2010.2.28

                                日比谷通り沿いの建物



今や、日常生活に欠かせない道具となった携帯電話。
外出の際、自宅に忘れてこようものなら困ることおびただしい。



日本のキャリア(携帯電話会社)はドコモ、KDDI、ソフトバンクの
実質3社である。
私はドコモユーザーだが、ソフトバンクの健闘ぶりに着目している。
犬の「お父さん」CMを観るのは楽しみのひとつである。



電気通信事業者協会のホームページに年度別・月別の契約者数データが
掲載されている。
データをチェックしてみると、ソフトバンクの成長ぶりが確認できる。


<2007年1月時点と本年1月での契約者数>

ドコモ    5222万件 → 5554万件(成長率 106.4%、増加数332万件)
KDDI    2623万件 → 3144万件(成長率 119.9%、増加数521万件)
Softbank       1566万件 → 2185万件(成長率 139.5%、増加数619万件)


ソフトバンクは数年前にボーダフォン(その前はJ-フォン)の基盤を買収した。
あまりパっとしなかった事業をここまで成長させたのは経営力そのものである。
ボーダフォンのままであったならここまで伸張していなかったはずだ。



とはいえ、ドコモのシェアは約50%あり、その牙城を崩すのは容易ではない。
これから先、どのように展開していくのか興味深く見守りたいと思う。

2010年2月27日土曜日

フィギアスケート女子に感激   2009.2.27

                                明日は東京マラソン


昨夜から冷たい雨が降っている。
冬が足早に通り過ぎていく。


昨日のバンクーバー・オリンピック。
女子フィギアスケートは息詰まる熱戦だった。
私はケータイのワンセグでライブ観戦した。
本当に便利な時代である。


まず、キム・ヨナがミスのない完璧な演技を披露した。
キム・ヨナが金を逃すとすればジャンプ後の転倒など、大きな
アクシデントに見舞われた場合だと思われていた。
それほど、前々日のショートプログラムの時から彼女の演技には
抜群の安定感があった。


続いて浅田真央が登場。
私は彼女がとにかくミスをせずに滑り終えてほしいと、そればかりを
願った。
この日のために厳しい練習を重ね、深刻なスランプと戦い克服して
きたのである。
大きなミスで台なしになることだけは避けてほしかった。


自慢のトリプルアクセルは華麗に決めた。
一瞬で成否がわかるこの技は観ているほうが緊張してしまう。
中盤から後半にかけて、誰がみてもわかる小さなミスが二回あった。
この時点でキム・ヨナの金メダルは確実なものとなった。



試合後のインタビューで浅田真央は泣いていた。
失敗の悔しさ、重圧からの解放感が混ざり合った涙に見えた。
彼女にかかった重圧に思いをはせるとこちらまで泣けてしまう。


これからもキム・ヨナと浅田真央の名勝負は続くだろう。
まずは極限状態に置かれた精神と肉体をゆっくりと休めてほしい。


2010年2月23日火曜日

春近し   2010.2.23




寒かった時期も峠を越し、春の足音が聞こえてきた。


今朝も虎ノ門で降りて銀座まで歩いた。
朝だからまだ肌寒いものの、真冬の冷え方ではない。
外を歩くと季節の微妙な変化がよくわかる。


日銀が一昨年の金融危機を受けて講じた緊急対策が
一定の役割を終えたとして終了することになったとの報道があった。
いわゆる”出口戦略”が始まったのだ。
景気回復に伴って、それまで行ってきた特例措置をやめ平常時に
戻すことを出口戦略という。
心配された景気の二番底も回避されたとみてよいようだ。
日本経済も劇的な回復とまではいかないが最悪の事態は免れた。


しかし、少子高齢化による人口減で日本の将来は明るくない。
外資を呼び込むような経済政策、例えば法人税の軽減なども
遅々として進まない。
「明日は今日よりも豊かになれる」という高度成長時代に我々世代は
育ってきた。思えば幸福な時代だった。
これから先、今の若者たちが幸福になれるかどうかはかなり危うい。


世界の潮流を見誤らず舵取りをしてもらいたいものだ。
「政治とカネ」も大切ではあるが、国民を幸福にすることが政治の
最大の使命のはずだ。

2010年2月21日日曜日

休日の朝  2010.2.21

                                皇居お堀        撮影:2月20日


休日である。
心も軽い。



休日の何がうれしいかというと朝食を済ませた後、せわしない一連の
準備がいらないことだ。
パジャマを着替えたり、歯を磨いたり、スーツやコートを着るといった
出勤までの動作がいらない。
食後はゆっくりくつろぎたい。
普段の日の朝はこれがかなわない。



今、私は朝食を終えてこたつに入り、ゆったりとくつろいでいる。
明日になると、再び朝のせわしなさが待っている。
貴重な、貴重な朝のくつろぎ。
これがあるから、また明日から頑張ることができるのだ。

2010年2月18日木曜日

外は白い雪の朝  2010.2.18

            今朝のソトシロ        撮影:6時30分


雪模様の朝を迎えた。
今年は久しぶりに雪の多い冬になった。



雪は見慣れた景色を幻想的なものに一変させる。
通勤電車から見える外の風景もいつもと違う。
いくつになっても雪は気持をウキウキさせるものがある。
都会の雪は何かと不便だけど嫌いではない。


木曜日の晩を迎えると俄然、心が軽くなる。
明日一日を頑張れば休めるからだ。
毎週、この繰り返し。
元気で働けることに感謝したい。

2010年2月17日水曜日

バンクーバー・オリンピック  2010.2.17

                                                       撮影:2月7日


初めて写真サイズを「特大」で掲載してみた。
このブログはGoogleを利用しているが、日々進化している。
G Mail もしかり。
さすがは世界最高峰の頭脳集団である。


読者の皆さんもバンクーバー・オリンピックの結果に一喜一憂の毎日であろう。
上村愛子にはメダルを取らせたかった。
試合後のインタビューでは涙を浮かべてはいたが、やるだけのことをやったという
納得の表情にも見えた。
スピードスケート男子500m で長島、加藤がやってくれた。
加藤の目標はあくまで金だから、本人にしてみたらまだ不本意なようである。


人生の目標をどこに置くかは本人次第。
目標が高すぎて幸福になれない人もいるだろう。
目標が低すぎても潜在能力を埋もれさせてしまう。
自らの能力を知ることは本当に難しい。








2010年2月15日月曜日

寒稽古の思い出  2010.2.14

ブックオフで五木寛之の文庫本を買ってきた。
「さらばモスクワ愚連隊」「ソフィアの歌」、二冊で500円。


文字ポイントが小さいので老眼鏡で読む。
「さらばモスクワ愚連隊」を読み進んでも、初めて読むが如きで
かつて読んでいるはずなのにそのストーリーを全く覚えていない
ことに愕然とする。



「ソフィアの歌」に至っては、そのタイトルから昔読んだものと
思い込んでいた。
90年代の随筆だったことがわかり苦笑するしかなかった。
井上靖との交流について書いたパートを読み進んでいたら
突然、忘れていた高校時代の記憶がよみがえった。



都立九段高校一年の冬。
短期間だが体育の授業で柔道、剣道の朝練習があった。
全員6時に学校へ集合して行う伝統の寒稽古を思い出したのだ。
6時に間に合うためには蒲田の自宅を5時に出発しなければ
ならない。
真冬だから真っ暗ななかを蒲田駅まで歩いたはずだ。



寒稽古は一時間半程度だったと思う。
稽古が終わると、暖かい「おしるこ」が待っていた。
早起きして学校へ行くことも、寒い道場での授業もそれなりに
楽しかった記憶しかない。
自分にとって高校生になったあかし、というか一種の通過儀礼の
ようなものだった。



あの時代から40年近く経過する。
あの時代には戻れないけれども、間違いなくあの時代は存在した。

2010年2月14日日曜日

喪失感(抜歯後の寂しさ)  2010.2.14

昨日、歯科医で抜歯した。
残り少ない自分の歯をまた一本失った。


歯を支える骨(土台)が痩せて、そのままにしておいても自然に
抜けるのは時間の問題だった。
歯科医との話し合いで納得していたつもりだが、今まであった歯が
なくなってしまうと寂しさがつのるものだ。
二週間後に隣の歯をもう一本抜歯し、その後は義歯(入歯)を入れる
ことになる。



五年前にインプラントを行うために抜歯した際は、わずらわしい
部分入歯から解放されて快適になる、という”先の希望”があった。
インプラントは骨にチタンの支柱を埋め込み、その上に人工歯を
接合する治療法だ。
あごの骨に埋め込んだチタンボルトは五年たった今も安定しており
オペは成功したと思う。



今回はインプラントが困難な上の歯である。
上の骨はあごの骨のように土台が厚くない。
人工骨を埋め込んで土台を作ったうえでインプラントを行う方法も
あるようだが、「腫れ・痛みを伴います」と歯科医は明言した。
コストもかなりかかる。
そこまでしてインプラントを選択する気にはなれなかった。



自分の歯を失うことは老いを意識することでもある。
歯を大切にしてこなかったツケである。
若い人たちには声を大にして言いたい。
くれぐれも歯を大切に。メンテナンスを怠るな、と。

2010年2月12日金曜日

冷えた夜に   2010.2.12

                                和光(銀座)  撮影:18時23分



ソトシロにこそならなかったが、今日は一日冷え込んだ。
とくに夕方の冷え方は尋常ではなかった。
首のあたりに寒さを感じて、マフラーを巻きなおしたほどだ。


冬はこのくらい冷えたほうが冬らしくていい。
そのうち気持ち悪い暖かさ(なま温かさというべきか)がやってくる。
冷えた冬の夜に、こごえながら駅に急ぐのもオツなものだ。
帰宅して暖かい風呂に浸かる喜び。
コタツに深く身体を横たえながら読書するのもうれしい。


冬は冬らしく。
寒い冬を歓迎する。

2010年2月11日木曜日

今夜はソトシロ?(外は白い雪の夜)  2010.2.11

木曜の休日はうれしい。
ちょうど疲れてきた頃に休めて、明日出ればまた週末だ。


午後から、あいにくの雨模様。
予報では雪の可能性も示唆されている。
このまま雪に変わるかもしれない。



雪にまつわる歌は数知れない。
好きな歌はたくさんある。
Google で「ペチカ」、「雪の降る町を」などを確認する。
夜の雪となると拓郎の「外は白い雪の夜」を外す訳にはいかない。
今なら2006年9月のつま恋コンサートでの演奏を観ることができる。
削除されてしまう前に鑑賞してみてください。

2010年2月7日日曜日

プリウスのリコールに思う  2010.2.7






トヨタ・プリウスのリコールが決まったようだ。
プリウスは回復途上のトヨタを牽引してきたエース車だから、同社にとって
ダメージは大きい。



私はプリウスを運転したことがない。
だから、ブレーキが一瞬きかなくなることがあるということに対して
コメントできない。
少なくないユーザーからの声がトヨタに寄せられていたことは事実のようで
その対応感度とスピードに批判が起きている。



企業の危機管理に関していえば、「コーラ戦争に勝った!」(新潮文庫)
なかに、今でも心に残るくだりがある。
それは有名なジョンソン&ジョンソン社に降りかかった事件に対する
同社の対処に関する記述だ。


・1982年のシカゴ。
 ジョンソン&ジョンソン社のタイレノールというカプセル薬に青酸が
 混入され、毒殺事件が起きた。
 ジョンソン&ジョンソン社はこの事件を誠実に処理したが、この製品の
 販売停止には踏み切らなかった。

・4年後、ニューヨーク州で若い女性がタイレノールを数カプセル飲んで
 死んだ。やはりカプセルに青酸が混じっていた。

・ジョンソン&ジョンソン社のジェームス・バーク会長は記者会見で訊かれた。
「4年前にカプセルの販売を停止しなかったことを後悔していないか?」と。
 彼は正直に答えた。「はい、後悔にたえません」
 そしてカプセル入りのタイレノールを全て市場から回収して廃棄処分した。

・一般市民は会長のまれにみる率直さを評価した。
 レーガン大統領も「彼は重圧にめげず、企業として持つべき責任感と気品の
 最高の理想を実行した」と言った。
 マスコミもジョンソン&ジョンソン社を公平に扱った。



私はこの本から企業の危機管理の要諦を学んだ。
「マスコミは大物をこき下ろすことが好きなのである」とも書かれている。
クレームを頂戴して、それが言いがかりでないと判断した時は、理屈で
対応してはならない。
速やかに、正直に、率直に、誠実に。
それが大切だと信じている。



北風の朝(私の愛する散歩道) 2010.2.7







これだけ山々がくっきりと見える朝も珍しい。
今朝は高性能カメラがないことを恨めしく感じた。



冷たく強い風が林を揺らす。
乾いた落ち葉が地表を舞う。
そのなかを小鳥たちはたくましく木から木へ飛び移っている。
気温が低いうえに風が吹くからかなり寒い。



それでも澄んだ青空のもとを歩くと幸せを感じる。
こんな朝が続いてほしい。
意識して背中をピンと伸ばす。
この頃、油断すると背中が丸くなるから。





びゅうびゅうと林を揺らす北風によぎるは幼き日々の思い出  天祐



2010年2月3日水曜日

五木寛之


                  品川駅前



学生時代(1974年-78年)に五木寛之を愛読した。



当時、文藝春秋社から五木寛之作品集が発刊されていて、次から次へと
購入して夢中で読んだ。
きっかけが何だったのかは覚えていない。


蒼ざめた馬を見よ
海を見ていたジョニー
さらばモスクワ愚連隊
青年は荒野をめざす
恋歌
ソフィアの秋
内灘夫人
デラシネの旗
ヒットラーの遺産
こがね虫たちの夜


これら作品を夜を徹して読み込んだ。
初めに読んだ作品が何であったかも覚えていないが、その作品で
すっかりハマってしまったのだ。
徹夜で読むから授業の出席にも支障が出るくらいだった。



就職して蒲田の自宅を離れて五木作品集は自宅に残してきた。
その後、大阪勤務時代に家を建て替えることになった。
母から「処分してもよいか」と電話があり、処分を承諾した。
今となっては残しておいたほうが良かったと思う。



五木作品は私の考え方や生き方に少なからず影響を与えたと思う。
今いちど読み返してみたらどう感じるのだろうか。
文庫本でも購入して読み返してみようと思っている。

2010年2月1日月曜日

雪    2010.2.1


                   撮影:22時30分




天気予報どおり、雪が降り出した。



今夜7時に地元の歯科医に到着した時はまだ雨だった。
それが治療が終わった8時前には雪に変わっていた。
天気予報の正確さには驚かされる。



明日の通勤が大変だ。
首都圏では電車の遅れ、自動車事故、ヒトの転倒など騒動が
起こることだろう。



私はいつも通り早く出勤するつもりだ。
バスはチェーンを巻いてくれるからほぼ時間通りに走って
くれるだろう。
問題は足元だ。革靴に雪が入ると困る。
別の靴で出勤し、会社で革靴に履き替えようと考えている。