2009年8月31日月曜日

衆議院議員選挙を終えて思うこと 2009.8.31

選挙を終えての感想、感慨を順不同で述べてみたい。



・自民党、公明党は危機感をあらわにして支持組織を動かした。事実、かなり
 機能したのではないか。それを上回る無党派層の票が動いた結果だと思う。

・今回の選挙の成果として自民党の古狸がかなり駆逐されたことがある。
 偉そうな古狸議員はいらない。比例区でゾンビのように生き返ったけど。
 終身議員が存在するような政治風土が改まる契機になってほしい。

・民主党の新人候補者選びは、かつて流行したタレント候補擁立とは違って
 その道のスペシャリストを立てていた。薬害肝炎訴訟の福田衣里子氏が
 典型的だ。タレント候補ではなかった点は評価してもよい。

・社民党(福島みずほ党首)は立ち位置、コンセプトを明確にしていた。
 民主党だけでは危ない、民主党政権の品質保証役を務めるということを
 一貫して主張していた。一定の効果を出したのではないか。

・共産党の志位さんの真面目な態度も光っていた。

・私の知人ではみんなの党への投票者が10人中5人いた。

・自民党敗北の要因のひとつは中川昭一氏のもうろう会見だったと思う。
 それでも再び公認として立候補させる自民党は甘いと思う。

・幸福実現党があれだけの選挙区で候補者を立てていたことは「ご挨拶」と
 いうこととみた。

・片山さつき候補に土下座は似合わない。

・野党になった自民党が、かつての社会党、民主党のように与党の足を
 引っ張ることに専心する行動は見たくない。

・国民を幸福にする政治を真摯に行う政界であってほしいと切に願う。

2009年8月30日日曜日

開票速報を待つ   2009.8.30


              彫刻の森美術館(箱根) 撮影:8月29日




いつの頃からだろうか、休日の昼寝が楽しみになった。



昼食時にビールを飲んで、食後に歯を磨いてからごろんと横になる。
時間を決めず目覚めるまで眠る。
短い場合は一時間程度で目覚める。
平均すると二時間くらいだろう。



ところが、今日は四時間も寝てしまった。
いったん目覚めたのだが再び寝入ってしまい、次に気付いたのが四時半過ぎ
だった。
あまり寝すぎると夜の睡眠に差し支えるからよろしくないのだが、今日だけは
都合がよい。今夜は選挙速報があるからだ。



横浜市の場合、中田市長の辞任に伴い市長選挙(および市議会議員補欠選挙)も
同時に行われた。
中田市長の狙い通り選挙コスト削減にはなっただろう。
しかし、有権者にしてみると衆議院議員選挙のほうに関心が取られているので
市長選挙のほうは関心が薄くなるのが普通だと思われる。
私などは全く関心がなかったといってよい。



あと一時間で選挙速報が始まる。
先に有権者数の少ない地方から当確がはっきりし、徐々に都市部の状況が
明らかになっていく。
勝つ者、負ける者のインタビューが行われたり、勝利に沸く選挙事務所の
バンザイや負けた陣営の沈痛な状況も報道されるのが常だ。



私はやはり選挙というイベントが好きなのだと思う。


2009年8月29日土曜日

今年の夏   2009.8.29


           彫刻の森美術館(箱根) 撮影:8月29日



夏もまもなく終わる。



今年の夏の特徴は暑い日が少なく、大雨による洪水に見舞われた地域も
多かったことだ。
天候不順でビールの売上も前年を下回った。
有名な芸能人の覚醒剤犯罪が発覚し、連日報道された。
そして選挙の夏でもあった。



個人的には町内会のお手伝いで盆踊り会場設営、神輿巡行に関り合いを
持つことができた。
今後も微力ながら町内会には貢献していきたいと思った夏だった。
人間ドックで初めて胃にポリープが見つかった夏でもあった。



今晩のNHK番組 ”衆院選特集「真夏の政権攻防」列島駆ける党首に密着”を
ご覧になった読者は何を感じただろうか。
麻生太郎、鳩山由紀夫、太田昭宏、志位和夫、福島みずほ、綿貫民輔、
渡辺喜美、渡辺秀央、田中康夫 各氏の選挙戦を追った番組だ。

私は党首という「仕事」をする人たちの使命感、情熱に感動を覚えた。 
それぞれ主張は違えども政治を良くしていくことに対する思い、政党という
組織を率いる責任が表情に現れて全員がいい顔をしている。
責任を精一杯果たそうとすること、働くこと、仕事をするということは
無条件に尊いと感じた。



明日は投票日だ。
日本の政治、経済の枠組みが変わる日になるのだろうか。
私はその結果に注目している。


2009年8月28日金曜日

いつも音楽と共に生きてきた(井上陽水)  2009.8.28


              青空ひとりきり   撮影:8月28日




昨晩まで四日連続でNHKが井上陽水を特集した。
ご覧になった読者も多いと思う。




歌のうまさ、声の高さ、作曲の力どれをとっても豊かな才能に恵まれた、
日本を代表するシンガー・ソングライターである。
時代的には吉田拓郎とほぼ重なるが、それぞれファン層は異なっていた。
拓郎が好きな人は陽水に関心が薄く、その逆も同様だった。
かつて友人のノムラ氏、オオキ氏に「拓郎も陽水も好きだよ」と言ったら
「それはおかしい」と厳しく糾弾されたことがある。
どんなに糾弾されようが、好みは好みなので仕方がない。
むしろ、陽水の素晴らしさに今もって気付かない二人を気の毒に思う。




陽水に目覚めたのは大学時代である。
拓郎に惹かれたのが高校時代だったから少し遅れる。
きっかけはアルバム「氷の世界」だ。
なかでも「帰れない二人」が好きだった。
この曲が陽水と忌野 清志郎の合作であることはNHKを観るまで知らなかった。



フォーライフレコードから出したアルバム「招待状のないショー」には名曲が
詰まっている。

「招待状のないショー」
「結詞」
「I氏の結婚」
「SUMMER」

「I氏の結婚」は、後のバラード路線につながるメロディラインを持つ。
当時、この曲を聴いて彼の作曲能力に脱帽した。
比較するものではないのだが、拓郎には絶対作れない曲だと思った。



陽水の転機は「いっそセレナーデ」にあったと思う。
フォークソングからバラードへの転向である。
この曲があったから、彼の音楽家人生は不動のものになったとみている。




その後では「新しいラプソディー」も好きだし、「夏の終りのハーモニー」も
名曲だ。
「少年時代」は後々まで、長く国民に歌い継がれていく曲であろう。


井上陽水は偉大である。
音楽って本当に素晴らしい。





2009年8月25日火曜日

人間ドック   2009.8.25


                   撮影:8月25日



今日は年に一回の人間ドックだ。



毎年、誕生月に受診する決まりだ。
一年前にもきっと投稿しているはずと思い、履歴をみたら
やはり書いていた。2008/08/2008822.html ←クリック!
それによると一年前は心配する材料はなかったことがわかる。



今年は胃に小さなポリープが確認された。
医師の話では、大きさは 2mm 程度のものだという。
「消えてしまう人もいますが、まぁ、経過観察をしましょう」
とのコメントだった。
ポリープは初めてなので、少なからずショックを受けた。



そのほかでは、やはり肥満の解消が急務だ。
中性脂肪の値、尿酸値などのデータがそれを裏付けている。
血糖値も高止まりで良くない。
食事、運動、飲酒習慣の改善を一年がかりで勧められた。
これ以上の放置は危険だというアラームである。



去年までは品川区内の病院で受診していたが、主治医が転院して
しまったことを機会に今回は病院を変更した。
かつての勤務地 みなとみらいにあるドック専門の医療機関で、
10年前までは毎年受診していたところだ。
桜木町駅前のホテルもかなり出来上がり、景観が変わっていた。
みなとみらいの景色はいつ来ても綺麗だ。


来年の受診ではデータ改善が確認できるよう、今日から
生活習慣を改める決意を固めた。
自分の身体は自分でしか守れない。




2009年8月23日日曜日

神輿巡行   2009.8.23





村の鎮守の神様の、今日はめでたいお祭り日。



町内会の役割を担って初めての神輿。
朝9時から午後3時まで町内会テリトリーを子供たちが練り歩いた。
「ワッショイ、ワッショイ」という掛け声と共に。



無邪気な子供たちの元気な姿に感動する。
かつての己の姿をそこに見るからか。
戻ることのできない圧倒的な若さ、幼さがすぐ近くで躍動しているからか。
説明がつかないけれど、妙に涙腺を刺激してくる。




子供たちよ。
この思い出を忘れることなく成長してほしい。
そして大人になったら、君たちに続く子供たちに同じ喜びを与えてほしい。




2009年8月22日土曜日

日本の衰退を救う道  2009.8.22


撮影 8月21日 7:52




衆議院議員選挙まで残すところ一週間になった。
各政党、小選挙区の候補者の情報がだいぶ集まってきた。
そろそろ投票意思を固めるべき時である。



経済を再生します、景気を回復します、雇用を守ります、という主張を
全政党が発信しているが読者の皆さんはどう考えるだろうか。
私は以下のように考える。



これらはスローガンであって政策ではない。
小学校の時に「廊下を走らない」というスローガンがあったが、それと
大差はない。
ないよりはマシだが実行の道筋が曖昧である。
道筋が曖昧だから実現可能性は運任せである。

なかでも国民新党(綿貫代表)の雇用対策はひどい。
もともとあってもなくても影響のない、臓器で言えば盲腸のような政党だから
期待などしていないが。
それにしてもその雇用対策は滅茶苦茶であり苦笑するしかない。
国が雇用を用意し、300万人の働き口を確保するというのだ。
これは日本を社会主義国家にします、と言っているのに等しい。
しかもその財源は1,600兆円の国民貯金を使ってというのだから、国民に
税負担せよというのである。
こんな何も考えていない政党は政党を名乗る資格はないと思う。




今の日本で経済再生、景気回復、雇用確保を本当に実現するためには地域に
権限を委譲し、地域がフリーハンドで産業誘致を行えるようにすることだ。
そのために必要なのは二つのステップ。

①道州制の導入  

 今の都道府県単位では規模が小さい。首都圏、関西圏、九州圏などの
 ブロックに集合させること。各都道府県で行っている共通業務を集約し
 行政をスリムにする効果もある。(スリム化が最終目的ではないが)

②各道州に産業誘致政策を委ねる

 中国が発展しているが、あの広い中国全体が一斉に等しく発展している訳では
 ない。いくつかのブロック単位で競争しながら発展しているのだ。
 当然、発展が進んでいるブロックと遅れているブロックがある。
 各ブロックには知事がいて、なんとか外国企業を誘致しようと知恵を絞って
 いる。いちいち北京の中央政府にお伺いをたててはいない。
 中国は政治体制こそ中央集権であるが、経済は地域に任せる改革を行った。
 地域の知事のミッションは明確だ。任期二年間で経済成長8%を実現すること。
 できなければ交代させられるから必死になって取り組む。
 企業の事業部長みたいなのだ。

 大阪府知事(橋下知事)が主張している姿がこれである。
 企業税率を下げて関西に企業誘致したくても、何から何まで霞ヶ関が権限を
 握っていて何もできないのが今の日本なのだ。
 ここを根本的に変えないと中国、インドの発展に対抗できない。

 対抗できなくてもよいではないかという人がいるなら、今までの生活レベルを
 下げる覚悟のできている人である。
 収入がさがることを受け入れた人である。
 日本のGDPは早ければ来年度にも中国に抜かれ世界第三位になる。
 このまま無策でなすすべもなく、アジアの一小国家として落日の日々を送る
 ことを私はよしとしない。



海外から日本の各地域に企業がやってきてこそ人々の働き口が増える。
これが雇用確保だ。
働く人々が収入を消費にまわす。これが景気回復、かつ経済発展だ。
そして、国家財政も健全な姿になってゆく。
これこそが日本の生きる道なのだと確信している。



政治が大切な理由はここにある。
国家のシステム、枠組みを変えるのは政治しかできない。
私はこんな視点で8月30日に投票する。

2009年8月21日金曜日

休日の朝  2009.8.21


撮影:8月21日 7:48


わが生(せい)の季節はどこと思いいる真夏を越した空を見上げて   天祐




今日は休日である。
私の勤務する会社は、8月に計5日休み(夏休み)を取ることができる。
先週、3日消化したから、あと2日残っている。
そのうちの1日を今日にしたのである。



仕事そのものは7月初めからいつになくタイトになった。
景気動向が不安定だから、3ヶ月単位で見直して得意先に適正な販促策を
打ち出す必要がある。これが忙しさの原因である。
景気安定期、好況期であれば、一度決めたことを管理してさえいればよかった。
今はそうはいかない。
なぜ私だけが、という思いが頭をよぎることもあるが、巡りあわせだから
仕方がない。黙ってやるしかないのである。



忙しいからお金もほとんど使わない。
発散したくなったら親しい友人らに声をかけて、飲み食い笑って歌って
解消する。
スッキリしたら、再びストイックな生活に戻る。
9月中旬まではこんな状態が続くことだろう。

心のバランスだけは崩さないよう進んでいきたいと思う。

2009年8月18日火曜日

「犯人探し型」と「恋人探し型」  2009.8.18



    JR大塚駅前 撮影:8月14日





KAIZEN という日本語が米国の工業界でも通じるという。


KAIZEN とは改善である。
つまり品質改善、英語では Quality Control(QC)だ。
もともと米国で行われていた Quality Control(QC)が
日本に輸入されたのは昭和50年あたりだと言われている。
工場で生産する製品の品質のバラツキを是正しようと
いうのが Quality Control(QC)の目的である。



品質が良くなったり悪くなったりすることの背後にある
からみあった要因を分析し、真の原因をつきとめ、そこに
手を打つというのがおおまかな流れだ。
日本では、少人数のグループで問題解決にあたるQC活動が
盛んだった。(小集団活動)
私が入社した企業でも、QC活動が義務付けられていた。




年一回か二回、コンテスト形式で発表会もあった。
優秀なグループは全国大会に進出するという仕掛けも
あった。
QC活動によって品質不良が少なくなり、これだけのコスト
削減につながりました、というのが発表のパターンだ。
勤務時間後、メンバーが集まって活動したことを覚えている。
しかし、活動に参加しながら釈然としないものも感じていた。



問題を発見し、それを改善することは大切だ。
コストを削減することは良いことだという前提には誰も
反論できない。今でもそれに変わりはないだろう。
しかし、それだけではないはずだ。


やがてQCにも歓迎すべき変化が起きた。
問題を解決するという従来の概念に加えて、「夢追い型」と
いう考え方が提示されたのである。
つまり問題点を解決するという「犯人探し型」だけでなく
こういう姿でありたいという「恋人探し型」も許容されるように
なったのだ。


この変化は私にとって歓迎すべき変化だった。
私が感じていたモヤモヤはこれだったと解けた気がした。
今でも問題解決には取り組んでいるが、あまり心が躍らない。
大きく飛躍するには、現状の延長線上ではなくステージを
変えたアプローチが必要だと確信している。

「夢追い型」「恋人探し型」とはよく言ったものだと思う。




2009年8月16日日曜日

私の愛する散歩道    2009.8.16


山室英美子の声が聴こえる 撮影:8月16日 AM:9:00前後




夏らしい朝を迎えた。
外へ出てみると意外にも風が涼しい。
こんな日は少し億劫でも歩いてくるに限る。

何より気持が落ち着くし、帰宅してシャワーを浴びた後の充実感が心地よい。




森のなか蝉たちの声競い合い父母らの霊をなぐさめんとす     天祐


                 木陰のベンチ



                 森、青空、草むら





                  定点観測地






2009年8月15日土曜日

親心(おやごころ)  2009.8.15  


                 プライベートな空間、時




我家の長男は社会人5年目、長女は2年目。
二人とも正社員として採用された点については、恵まれたと感謝している。
しかし、現実は甘くはない。
毎晩かなり遅くまで働き、帰宅も遅い。



長男は夜中1時近くの帰宅がこのところ恒常化している。
SE(システムエンジニア)として勤務する彼は、何かのプロジェクトの
納期に追われて残業ラッシュだ。
夜中1時に帰宅するから、寝るのは早くとも2時になる。
朝は6時半過ぎに起きて再び会社へ向かう日々が続く。
睡眠時間が少ない日が続いているので私は心配でならない。
ここ1ヶ月は土曜だけが休みで日曜もずっと出勤していた。
しかも日曜はエアコンが入らないというからその暑さたるや尋常ではない
だろう。



一方、事務をやっている長女も帰宅は毎晩10時半が普通だ。
朝5時に起きてシャワーを浴び、6時半には家を出る毎日。
若いとはいえ、短い睡眠時間がやはり気がかりだ。



二人とも私と違ってひとことも泣き言を言わない。
淡々と日々の勤務をこなしてくれている。
それが良いことなのか、そうではないのか計りかねる。
こちらとしたら無理を続けて身体でも壊しやしないかと気に病む。



だから土曜日の朝、二人が熟睡していると安心する。
足りない睡眠を充分に補って欲しいと思い、物音もなるべく立てない
ようにしてしまう。
若い心身が長時間労働で病むことのないよう祈る気持だ。



これが親心というものなのだなと実感している。
過保護かもしれないし、甘いかもしれないが心底から心配なのである。

2009年8月14日金曜日

1Q84(村上春樹)   2009.8.14


              1Q84 BOOK2<7月-9月>




一昨日、散髪のついでにBOOK-OFFへ立ち寄り1Q84 BOOK1<4月-6月>を
購入した。
さすがに話題の新刊だからBOOK-OFFでも安くない。
1,890円(税込)が1,350円で販売していた。
どうせ BOOK2<7月-9月>も読むだろうからまとめて買おうかとも思ったが
ひとまずBOOK1だけにした。
村上春樹氏の小説が自分に合うかどうか未知数だったからである。
作家の作風には好みがある。
どんなに有名でもベストセラーでも、好みとかみ合わない場合があるものだ。



氏の小説を読むのは今回が初めてである。
「ノルウェイの森」が大ヒットしたことはもちろん知っていたが読んでいない。
不思議と読むチャンスがなかった。



さて、こうして読み始めた1Q84 BOOK1<4月-6月>であるが、これが実に
おもしろい。
さすがは当代を代表する小説家だと感心した。
ストーリー構成が実にうまい。

BOOK1<4月-6月>を読了したのでBOOK2<7月-9月>を購入してきた。
今度はBOOK-OFFには行かず、近所の書店で新刊を買った。
今日、食事の時間以外はずっと読み続けた。
それ位、おもしろい。
今日だけで60%ほど読み進んだ。



寝不足にはなるし、夏休みにやりたかったこと(本棚の整理)もすっかり
後回しになってしまった。
しかし、読み応えのある小説にめぐり合えた喜びは大きい。
こんな夏休みも悪くない。

2009年8月13日木曜日

肌で感じる世の中の変化   2009.8.13


         ベストセラー



昨日から夏休みをとっている。
村上春樹の 1Q84を買ってきた。
今年はどこへも出かけず、読書や高校野球を観て過ごす。




外出することなく自宅にいることを「巣ごもり現象」と呼ぶそうだ。
不況による巣ごもり人口が増えたせいで、楽天のネットショップが
繁盛しているらしい。
この不景気のなか、第二四半期の利益を前年比20数%増と伸ばしている。
ここでも世の中が変化している。



もうひとつ大きなターニングポイントになりそうな材料がある。
愛する散歩道を歩いていて感じるのだが、道で走るプリウスの台数が
かなり多くなったことだ。
とくに銀色のプリウスがそこかしこで走っている。
日本ではハイブリッド(HV)・カーがクルマの主流になってきている。
7月度の新車登録台数はプリウスが他車を圧倒した。
さらにトヨタは来年、150万円台のHVを発売すると発表している。



この流れが加速すると何が起こるだろうか。
ヤバイのはガソリンスタンド(GS)である。
ガソリンが今までのようには売れなくなるのは目に見えている。
昨年、ガソリン価格高騰のあおりを受けてかなりGSは減った。
これからますます廃業、業態変換するGSが増えていくことは確実だ。



コンビニが普及し、街のお菓子屋さん、酒屋さんが姿を消していったように。
デジカメがアナログカメラを駆逐し、街の現像ショップが消えていったように。
携帯電話が普及し、公衆電話や電話ボックスが激減したように。

これが世の中の変化だ。
その変化は日々少しずつ起きているので意識に入らない。
まとまった月日で振り返ると、「そういえばアレがなくなったな」と
思い至る。そういうものだ。



昔は時代がゆったりと流れていた。
家業を代々継承していれば安泰だった。
今の事業家、商売人は楽ではない。
ひとつの変化が、やがて大きなうねりとなって世の中全体を根こそぎ
変えていく。しかもスピードが速い。
ぼんやりしていると、なす術(すべ)もなく取り残される恐怖と
闘わなくてはいけないのだ。

2009年8月12日水曜日

初恋  2009.8.12


          野に咲く花   撮影:8月12日



初恋について書く。
62歳で他界した大原麗子のこともあり、記録として書いて
おきたいと思ったからだ。



私は大田区立道塚小学校を卒業した。
その小学校はかつての自宅から歩いて3分の至近距離にある。
細かい日常は今となっては記憶が薄れてしまったが、それでも
いくつかのシーンは断片的ではあるがフラッシュバックする。
そのなかで、忘れられない思い出がひとつある。


卒業直前の3月の午後だった。
担任と男女数人で6年1組のお別れ会準備を行っていた時のこと。
H・S(女性)さんから、「これ」と渡された一冊のノート。
彼女に対するメッセージをクラスメイトに書き求める寄せ書きだ。
当時の女子は自分たちで用意して、そんなことをしていた。
男子ではそんな気の利いたことはできない。


あの頃、私はH・Sさんに幼い恋心を抱いていた。
初恋と呼んでいいと思う。
憂いと落ち着きがあり、凛とした雰囲気の彼女に惹かれていたのだ。
しかし、当時の私は小学6年生のガキである。
気持を伝える術(すべ)も度胸もなかった。
彼女に渡されたノートにどんなことを書いたのかはまったく記憶が
ない。
おそらく月並みなことしか書けなかったのではなかろうか。
でも一生懸命に書いたであろうことだけは確かだ。


その後、H・Sさんと同じ中学に進学したが同じクラスになることは
なかった。
別の女子に心を惹かれたことも事実で結局、彼女とは小学生の時のように
親しくおしゃべりをする機会もなく卒業。
その後、一度も会うことはなく今に至っている。


そんな茫洋とした初恋であった。

2009年8月9日日曜日

上場企業の4-6月決算   2009.8.9


     人影のない風景   撮影:8月9日


上場企業の4-6月決算発表が相次いでいる。
7日(金)には300社を超す企業が決算を発表している。
昨日、駅売店で日経新聞を購入してじっくりと確認してみた。



ひとことで表現するならば、まだ雨降りだが雨足が弱まって
きたといったところだ。
このまま推移すればの話だが、やはり年初が景気の底だったのか。
1-3月と較べると減益額が小さくなった企業が多い。

例えばトヨタ自動車。
1-3月 ▲9,147億円
4-6月 ▲1,385億円

ソニー。
1-3月 ▲3,115億円
4-6月 ▲ 329億円

なかにはホンダのように黒字転換した企業も少なくない。
1-3月 ▲3,096億円
4-6月 54億円


減益幅が小さくなったからといって、喜こんでいいのだろうか。
1-3月の赤字は負債だから、いずれ返済しなければならないし
4-6月も赤字だということは負債を積み上げていることになるのだ。
だから喜こぶことはできない。
ただし、改善できているのだから未来に希望は持てる。
4-6月にさらに赤字を膨らませた企業は深刻だ。



この間、各企業は猛烈な経費節減に取り組んだはずだ。
経費節減効果に加えて、経済が好調な中国に販路を見出したり、
プリウス、インサイトのような売れる商品があれば業績は持ち直す。

7-9月がいかなる結果になるか注目している。

米国人女性記者解放  2009.8.9

北朝鮮に拘束されていた米国人女性記者2名が、クリントン元大統領の訪朝に
より特赦解放された。
クリントン氏はあくまで”役者”であって、ここに至るまでには水面下に
おける政府間の交渉があり、その成果であることは疑う余地がない。



この一件を日本の拉致被害者家族連絡会の人たちはどう感じたのだろうか。
ひとことで言うと日本という国家への強い失望感であろう。
国民の生命を守るのは国家の基本的使命である。
米国は自国民を北朝鮮から救い出し、国家としての基本的使命を果たした。
いつまでたっても拉致被害者を救出できない日本との違いに愕然として
おられると思う。心中を察するに余りある。



5月31日の投稿で蓮池透さんが書いた本を紹介した。
「拉致 左右の垣根を超えた闘いへ」
この本のなかに、日本政府の戦略不在を指摘した箇所がある。

<以下、引用>
日本政府がよくやるのは、海外に行って、拉致問題の理解を取り付けてくると
いうことです。どの国も、理解を求められれば、「同情します」と言うでしょう。
(中略)
「あなたがたの気持はよくわかります。拉致は重大な問題です」と言うに決まっています。
だからといって、それが何かの役に立つわけではありません。
どうせ海外に行くのであれば、日本はこういうことをやるから、それをいっしょに
やってくれという、そういう突っ込んだ話をしなければいけないと思います。
<引用終わり>



これから衆議院議員選挙を経て、次の政権が決まる。
取り組むべきことは山積されているが、拉致問題もそのひとつである。
日本政府として本腰を入れた戦略を立て、速やかに解決させてもらいたいと願う。

2009年8月7日金曜日

大原麗子、石塚武生の死  2009.8.7

連日の訃報に動揺している。
昨日(6日)は女優・大原麗子、今朝は石塚武生氏の突然死を知る。



大原麗子は62歳、石塚武生氏は57歳である。
石塚武生氏については解説が必要かもしれない。
昭和40年代後半における早大ラグビー部のスター選手であり、その後
リコー、伊勢丹でも活躍した。
1990年代の早大ラグビー部”冬の時代”後半に監督も務めた。
いわば早大ラグビー部・功労者の一人である。



これだけ年齢の近い人たちが亡くなると、死というものが私たち世代の
近くにも忍び寄っていることを自覚せざるを得ない。
私たちにもある日突然、死が訪れても不思議ではないのである。



お2人の冥福を心から祈る。
同時に、限りある自らの人生を悔いなく全うしたいと改めて思う。
毎日いろいろなことで嘆いたり悲しんだり、怒ったり笑ったりの日常だが
それが人生なんだと受け入れ、心をこめて生きていきたいと思う。

2009年8月4日火曜日

選挙の夏  2009.08.04


                       夏に咲く白い花



8月を迎えた。
今年の夏は天候が不順だが、暑さだけとってみればやはり夏である。
暑さが苦手な私にとっては厳しい季節が当分続く。



今年の夏の特徴は衆議院議員選挙が行われることである。
”今のまま”推移すれば政権交代が起こることが確実視されている。
”今のまま”とは、民主党にエラーがないという意味である。
ノーエラーで投票日を迎えられるかはわからない。



私はまだ、どの政党に投票するか決めかねている。
選択する基準はただひとつ。
国民を豊かに、幸せにするビジョンを持っている政党はどこなのか?に
尽きる。
残念ながら今のところ、自民党からも民主党からも納得できる政策は
出てきていない。



目先の”金銭補助”では国民を恒常的に豊かにはできない。
税金がただ還流しているだけである。
それで中国、インドなどと伍して世界市場で戦っていく企業力が
付く訳がないことなど誰にでもわかる。
いかにして、国民がメシを食べていくか。
それは将来性のある、国際競争力の強い産業が次々に生まれてくることで
しか実現できない。



そうした環境整備に政治は取り組んでほしい。
ひとつの手段として道州制は評価できる。
ひとつひとつの道州に企業誘致方法の自由度を与えて、競争させるのだ。



日曜日に田原総一朗氏がピントはずれなコメントを発していた。
「道州制にして、日本のなかに豊かな地域とそうでない地域の差ができたら
どうするのだ?」と。
この発言を聞いて、氏は現代の政治経済が根本的にわかっていないのだなと
思わざるを得なかった。



ライバルは日本のなかにあるのではない。
中国の各地域、韓国、台湾、インド、シンガポールなのだ。
担当した道州を豊かにできない知事は交代させればよい。
それが答えだ。

2009年8月2日日曜日

全英リコー女子オープン(宮里藍) 2009.8.2

宮里藍がトップタイで13ホールを終了した。
明日は大事な仕事があるので早く寝ようと思っていたが、これでは
寝るわけにはいかなくなった。



先週の優勝ですっかり自信を取り戻したようだ。
落ち着いてプレーに集中している。
この先、どのような展開が待っているか?
ぜひ快挙を成し遂げて欲しい。
チャンス到来である。