2015年12月31日木曜日

大晦日   2015.12.31

渋谷





大晦日である。
人生で60回目、物ごころがついて55回目の大晦日になる。
どんな人でも年末年始は内省する時間があると思う。
暦の区切りとはいいものだ。
気持ちをリフレッシュさせてくれる。



今日から長男が我が家にやって来る。
正月二日まで滞在するので少し賑やかになる。
今夜は紅白歌合戦、明けて元旦はニューイヤー駅伝を観てのんびりと過ごすことになるだろう。
気が向いたら近所の神社に初詣に出かけるかもしれない。



二日は楽しみにしている箱根駅伝。
長男を川崎に送り届けながら、沿道応援に立つ。
寒いなか、各校の栄誉のために駆け抜けていく学生選手たちに大声で声援を送りたい。



沿道応援があっという間に終わると、車中でラジオ実況を聞きながら自宅へ急ぐ。
道中、富士山が見えることがある。
帰宅したらテレビ観戦だ。
午後は駅伝と大学ラグビー準決勝のチャンネルをころころと代えて観る。



三日は朝から駅伝復路をテレビ観戦する。
これが終わると私の正月が終わる。
毎年、こんな感じで大晦日、正月を過ごしている。
読者の皆様も良いお年を!
来年もご愛読をよろしくお願いいたします。
たまにはコメント投稿もお願いします。「匿名」にチェックを入れれば投稿できますので。






2015年12月30日水曜日

2015年のできごと    2015.12.30

銀座(松坂屋跡地)





朝刊に今年一年の主なるできごと一覧が掲載された。
一年にもなると、こんなに多くのニュースが生まれるものなのかと思い知らされる。
私が印象に残った出来事を以下に書き出してみる。



・IS(イスラム ステート)が日本人殺害の画像・映像公開
・スカイマーク、民事再生法適用を申請
・川崎市の中一男子が刺され死亡        以上、1-2月

・北陸新幹線開業
・ドイツ ジャーマンウィング機が墜落      以上、3月

・日経平均 2万円超え(15年ぶり)         
・首相官邸屋上にドローン             以上、4月

・大阪都構想 住民投票で廃案
・照ノ富士が初優勝                 
・口永良部島・新岳が噴火             以上、5月

・円安 対ドル125円80銭超え           
・箱根山で小規模噴火               以上、6月

・新国立競技場 計画白紙へ            以上、7月

・天津で爆発事故(160人死亡)          以上、8月

・東京五輪エンブレム使用中止
・常総市 鬼怒川決壊                
・ラグビー日本代表 南アを破る         以上、9月

・大村教授、梶田教授 ノーベル賞        以上、10月

・パリ 同時多発テロ                 以上、11月

・米国 FRBが政策金利利上げ          以上、12月



亡くなった方々のなかで心に強く残る人は以下の通り。

・加瀬邦彦(ワイルドワンズ リーダー)
・上田昭夫(慶應義塾ラグビー部元監督)
・小林陽太郎(元富士ゼロックス会長)



来年もさまざまなことが起こることは必至だ。
個人的なモットーは「焦らず、急がず、あきらめず」。
心身の健康に気を付けて歩みを進めていきたいと思う。







2015年12月29日火曜日

報道ステーションの後任MC    2015.12.29

虎ノ門ヒルズを望む





一昨日から寒さのレベルが上がった。
最低気温が2℃あたりまで下がり最高気温も連日一ケタ。
夜歩きも冷たい空気のなかを進んでいる風情だ。
今朝の書斎は15.3℃まで室温が下がっている。



報道ステーション(テレ朝)メインキャスター古舘伊知郎氏が来春降板することは既定路線である。
古舘氏は12年間の長きにわたりMCを務めたが、私は最後まで好きになれなかった。
報道姿勢はかなり左翼寄りである。
中立から目盛2つくらい左へ寄っている。
時にぺらぺらまくしたてる姿も落ち着かない気分にさせられる。



この番組の左寄り姿勢は古舘氏の独断ではなく、ディレクターら制作者のポリシーなのだろう。
マスコミの役割として権力監視があることは否定しないが、政府のやることをすべて否定・批判する姿勢はいただけない。
是々非々が大切と思う。
安保法制をめぐる報道があまりに偏っているとして、高須クリニック院長が番組スポンサーを降りたのは賢明であった。



古舘氏の後任が誰かは興味深い。
ネットで検索した限りでは、候補者の噂情報として以下の名前が挙がっている。


宮根誠司
富川悠太
渡辺宜嗣

羽鳥慎一
大越健介
橋本大二郎
安住紳一郎
上田晋也
東国原英夫
安藤優子
堀潤
福澤朗


先の3人は朝日出身者または現役。
テレ朝の番組なのだから、この3人から選ばれるのが順当だろう。
制作者も一新して報道姿勢が中立、または右寄り1目盛になればいいのだが。
朝日新聞、テレビ朝日という会社自体が変わることは困難だから、それは期待できないだろう。









2015年12月28日月曜日

大東大の復活(大学ラグビー準決勝)  2015.12.28

山王日枝神社





大学ラグビー選手権の4強(準決勝)が決まった。
組み合わせは以下の通り。

帝京大 vs 大東大
東海大 vs 明大



帝京は関東大学対抗戦の1位で、「出て当然」のチーム。
今回も優勝すれば8連覇になるからため息がでてしまう。
対する大東大は関東大学リーグ戦の4位から勝ち上がった。
準決勝進出は16年ぶりで、ひさびさの快挙といえるだろう。



かつて大東大は北の湖ではないが、にくらしいほど強い時代があった。
監督は鏡さんで、スタンドオフの青木、トンガ出身のラトゥなどが大活躍した。
応援する学生さんもチャンスでスクラムを組む場面になると「押-せー 押-せー 押-せー押-せー大東」を連呼した。
早慶明の伝統校へ対抗心を隠さなかった。
リーグ戦4位の大東が王者・帝京にいどむが、かつて帝京も4位あたりから決勝を制したことがあるからどうなるかわからない。
確率はかなり低いだろうが私は大東大に少し期待している。



東海大も関東大学リーグ戦1位だから順当な勝ち上がり。
明大は5年ぶりの準決勝。関東大学対抗戦では帝京と共に優勝を果たした。
今年の東海がどのくらい強いのか、私はゲームを観ていないのでわからない。
明治は早明戦を観た限りではバックスの得点力が高い。
ということは、フォワード戦を制すれば明治のペースになるのだろうか。



2日の準決勝、10日の決勝が大変楽しみである。
たとえ母校が出られなくとも大学ラグビーは面白い。









2015年12月27日日曜日

「お坊さん便」は大歓迎   2015.12.27

渋谷駅




amazon がお坊さん派遣の「お坊さん便」を受け付けている。
サイトを見ると、実行部隊は専門業者の「みんれび」という会社だから、俗にいう取次である。
基本料金35,000円の明朗会計がウリだ。
戒名はオプションでプラス2~3万円とこれまた格安だ。



新聞報道によると仏教界はこれに猛反発しているらしい。
既得権が損なわれることへの反応で、非常にわかりやすい人たちである。
”坊主丸儲け”とはよく言ったもので、言い値かつ無税のユートピア業界だ。
こんなおいしい商売は他にはなかなか見当たらない。



お寺に戒名を頼むと数十万円を支払わなければならない。
日本はこれだけテクノロジーが発達しているのに、おかしな慣習がまかり通る不可思議な国だ。
今後、「お坊さん便」がどんどん普及してくれることを切に望むものである。
仏教界も腹をくくって大幅ディスカウントの価格競争へチャレンジしてもらいたい。
しないだろうけど。


amazon お坊さん便 (← クリック!)

2015年12月26日土曜日

いつも音楽と共に生きてきた(帰れない二人:井上陽水)   2015.12.26

首相官邸





昨日、「クリスマスの約束2015」(TBS)を観た。
一昨日、録画しておいた番組だ。
小田和正を中心とした音楽仲間が集まり、素晴らしいハーモニーを奏でていた。
改めて音楽は素晴らしいと感じ入った。



入念に練習を重ねてきた数多くの曲を披露してくれた。
記憶に残ったのは以下。

・Old Friends(Simon & Garfunkel)
・恋するフォーチュンクッキー(AKB48)
・帰れない二人(井上陽水)
・Hello Goodbye(The Beatles)



なかでも「帰れない二人」には感激した。
陽水のベストセラーアルバム「氷の世界」に収録されている名曲で、私の大好きな曲だ。
この歌を聴くと、大学生だった自分に戻る。
私のなかには今でもあの頃の心が宿っている。



音楽って本当に素晴らしい。






2015年12月25日金曜日

進化する Apple Music 2015.12.25

赤坂プリンスホテル跡





首都圏は年末までお天気が続くようだ。
明日から冷え込む予報も出ている。
冬の青空を堪能できそうでうれしい。



8月に開始した Apple Music。
有料の音楽配信サービス(ストリーミング)で月額980円で聴き放題、ストック曲数3,000万曲が売りだ。
どんなものかなと興味を持ち、3か月トライアルを経て正式契約し有料会員になった。



Apple はもともとダウンロードサービスサイト iTunes を展開しており、私は聴きたい曲があると1曲250円を支払って音源を取得してきた。
Apple Music は音源取得権ではなく、音源へのアクセス権を与えるサービスだ。
クラウドの向こうに音源が置いてあり、契約ユーザーが聴きたい音源を聴く。
音源そのものは手元、つまりパソコンやスマホへ保持することはできない。
したがって契約を解除すればその後は聴くことはできなくなる。



新たに始めたサービスだから、きっと日進月歩で進化していくだろうという期待は初めからあった。
サービス開始直後にはなかった曲が今はけっこうある。
松田聖子も揃ってきたし、最近では吉田拓郎がぐんと充実して
使い勝手が良くなった。
好きなアーチスト情報を吸い上げる仕組みがあるので、ひょっとすると私の好みも反映してくれているのかもしれない。



昨日からはとうとう Beatles も揃った。
これはありがたい。
新聞広告によると Apple だけでなく amazon や Google にもストリーミングを開始したそうだ。
さっそく昨日からBGMとして流している。



こんな状態なので、今のところ Apple Music の月額980円は私にとって意味のある支払いになっている。
テレビ東京の「ビジネスオンデマンド」(月額540円)もかなり重宝しており、いつの間にかクラウドサービスが生活の欠かせない一部になっていることに気付いた。
モノではなくコトに消費しているのだ。
聴くコト、観るコトに。



2015年12月24日木曜日

今夜は小田和正 「クリスマスの約束2015」   2015.12.24







クリスマスである。



そもそも論ではクリスマスはイエス・キリスト生誕の日である。
つまり主の生誕を祝う日なのであり、ケーキやチキンを食べてはしゃぐ日ではない・・・。
ま、固いことを言うつもりはない。
はしゃいでもいいが、もともとの主旨をわきまえたうえで楽しむべきだと言いたいのである。



毎年の楽しみといえば、小田和正の「クリスマスの約束」。
今年も健在だ。
今夜11時53分からTBSで放送される。(2時間)
音楽をフィールドとするアーチストをゲストに呼び、小田と共に歌う豪華番組である。
番宣では「放送業界屈指の音楽特番」と称している。



昨年か一昨年には吉田拓郎も呼んだ。
小田が拓郎と共に「今はまだ人生を語らず」を歌ったシーンには感激した。
今年もきっと素晴らしい演奏と語りを聴かせてくれるだろう。
それが見たくて今年も観る。
ちなみに時間が遅く、かつ2時間と長いので、私は録画して後日観ることにしている。








2015年12月23日水曜日

年末年始   2015.12.23

川崎市麻生区





年賀状も済ませ、身軽な年末を迎えている。
沈思黙考の時である。



世間はクリスマス、大晦日、正月と続くイベントをそれぞれに楽しく迎えようとしていることだろう。
私もそれなりに準備をしている。
クリスマスはもう子供たちが独立したのでほとんど何もしない。
大晦日は毎年、年越しそばを家内が作ってくれる。
紅白歌合戦も必ず観る。



正月はお雑煮に尽きる。
すべての食事がお雑煮であっても構わないくらい大好物だ。
鯛もスーパーで買ってくる。
玄関にしめ飾りも飾る。
ニューイヤー駅伝とサッカーはついでに観る。
テレビにくぎ付け、ではない。



2日の箱根駅伝はとても大切にしている。
テレビ観戦は文字通り”くぎ付け”。
第一区を沿道観戦するのも毎年恒例である。
これが終わると放心状態になり私の正月が終わる。
大学ラグビー準決勝も大切なイベントだ。
たとえ母校が出なくとも必ずテレビ観戦する。
晴れ着姿の若い女性がスタンドで観戦する姿が映されると正月を実感する。



拉致被害者家族はこの年末を迎えても、いっこうに進展しない事態に焦燥感を感じていることと思う。
今日はそんなことを書こうと思っていたのだが話がそれてしまった。
拉致問題についてはまた後日に整理したい。









2015年12月22日火曜日

早大ラグビー部の再起に期待   2015.12.22

神宮外苑





早いもので今日は冬至。
これから少しづつ日暮れは遅く、夜明けは早くなる。
ただし寒さのピークは1月だから、冬はこれからが本番だ。
大好きな冬の美しい青空を存分に味わいたいと思う。



さて、まもなく正月。
毎年、1月2日は箱根駅伝と大学ラグビー準決勝を楽しみにしてきた。
どちらも母校・早大の選手が出場するのが恒例だからだ。
こたつに入り、お雑煮を食べながらのテレビ観戦はぞくぞくするほど楽しい時間だ。



ところが、早大ラグビー部は出場できないことが先日決まった。
予選(セカンドステージ)で母校は東海、天理、朝日のグループに属し、ここで1位になれば準決勝へ進めたが、天理に僅差で負けたのが痛かった。
一昨日、東海が天理を下し準決勝進出を決めたため、1月2日の楽しみが半分減ってしまった。



早大ラグビー部は90年代に低迷したが、清宮監督が完璧に建て直し、学生最強を誇った。
毎年、関東学院と決勝で対戦した時代が懐かしい。
清宮氏は大学を説得して部の予算を増額させたり、それまで土だったグラウンドを芝に替え、アディダスとも提携した。
OBのネットワークをフルに活用して、有望な選手のリクルートにも注力した。



清宮氏の後、中竹氏、辻氏、そして現在の後藤氏が指導者を務めてきたが、年を経るごとに清宮氏の残した遺産は消えていった感がある。
報道によると後藤監督は退任し、新しい監督になるという。
監督交代を機に大学のバックアップ体制を再整備し、部の復活を行ってほしい。



目標はもちろん「帝京粉砕」。
かつての「関東粉砕」以上に険しいハードルである。
大胆かつ緻密にアクションプログラムを進めていってほしい。




2015年12月21日月曜日

心配な竹田圭吾さん    2015.12.21

下町ロケットの広告(表参道)





クリスマスが近い。
米国ではクリスマスツリーに一人当たり40ドル(5千円)も支出するそうだ。
日本の正月飾りに匹敵する習慣なのだと思う。



昨晩、テレビでジャーナリスト 竹田圭吾さんを見かけた。
氏はがんであることを明らかにしている。
昨晩の氏はさらに痩せて顔色も悪く、見ていて辛いものがあった。
しかし、話しぶりや内容は従来と何ら変わらず、さすがはプロだと感心させられた。



悪い病気だから仕事を辞めて療養する道はある。
療養を選択せず仕事を続けることが氏のポリシーなのだろう。
病気や体調については何も語らないが、そんな気迫を私は感じた。



良くない知らせを聞きたくないが、昨晩の痩せ方を見てとても心配になった。
お大事にしてもらいたい。





2015年12月20日日曜日

消えていく仕事   2015.12.20

赤坂御所





昨日からようやく冷え込んできた。
夜のウォーキングでは今冬初めて帽子をかぶって歩いた。
毛布も一枚増やした。
本格的な寒さへの適応である。



今日は消えていく仕事をテーマに書いてみる。

国の高度成長には必ず工業化が伴う。
かつての日本、そして中国、タイ、インドネシアの成長パターンは、大きな工場に多くの人を雇用して皆で豊かになってきたものである。
公害という副作用も生じるが、多くの従業員を雇えるということがキーワードだ。



日本がバブル崩壊後、経済成長ペースが落ちて停滞しているのはこのパターンが揺らいだことが大きい。
人件費が高くなったことに加えて円高が進行し、ローテク製品の価格競争力がなくなり中国をはじめとするアジアへ工場を移転した。
結果、解雇された従業員は運送業、外食産業へと流れ、待遇も下がった。



人を必要とする業界はいつの時代もある。
しかし、工場従業員と違って必要とされるのは専門性を持ったスキルの高い人である場合が多い。
つまり単純労働が減っているのだ。



今後、かつてのように多くの従業員を雇える産業は育つのか。
どこの業界も省力化、自動化、ローコスト化をめざすので、先行きは厳しいと思う。
人々が働く場所の確保は日本の切実な問題だ。



昨日、朝日新聞に「機械化などが進むと思う仕事」と題したアンケート結果が掲載された。
私の関心ごとなので興味深く読んだ。
参考までに記載する。



第一位    レジ係
第二位    電話交換手
第三位    プログラマー
第四位    有料道路の料金徴収員
第五位    コールセンターのオペレーター
第六位    駅の出札係
第七位    コンビニ店員
第八位    通訳
第九位    ガソリンスタンド店員
第十位    電車の運転手



首都圏では駅の出札係はとっくに消えている。
このままでは人々の働く場所がなくなってしまう。
由々しき事態である。






2015年12月19日土曜日

【必見】今夜はSONGSスペシャル(NHK)!   2015.12.19






毎朝、リビングのカーテンを開けて一日が始まる。
土曜日の朝はいつもと較べて静かだ。
マンションから見上げる空は年末年始の空になっている。



今夜のSONGS(NHK)は松任谷由実の特集。
離島とのつながり、と番組表には書いてあるので「瞳を閉じて」にまつわる取材シーンが流れるのだろう。



荒井由実、後の松任谷由実は彼女ならではの音楽を紡(つむ)いできた。
歌ってきた曲数はビートルズの217曲を上回るかもしれない。
稀代のシンガーソングライターだと思う。


リアルタイムで彼女の歌を聴くことができた我々は幸せだ。
今夜は10時から始まるので、好きな人はお忘れなく。




2015年12月18日金曜日

岡本おさみ氏の訃報   2015.12.18






朝食を済ませて8時半から9時に書斎に入る。
モーニングサテライト(テレ東)を50分ほどチェックしてから本稿執筆に取りかかるのが日課になっている。
10時までにアップすることが目標だ。



作詞家の岡本おさみ氏の訃報を朝刊で知った。
73歳というから長寿者が目立つ今の日本では早世のほうだ。
岡本おさみ氏を知る人はそれほど多くはないと思う。
一時期、吉田拓郎の作詞を手がけてヒット曲をとばした。



代表曲は「落陽」。
1973年のライブ以来、拓郎のコンサートではトリの定番である。
私自身はそれほど好きな曲ではないが、定番になってしまったのでお付き合いしている感じだ。
コンサートではこの曲で立ち上がらなければいけないのが辛い。
一般的に有名なのはレコード大賞を取った「襟裳岬」であろう。




拓郎が岡本氏に作詞を依頼するようになったのは、岡本氏本人からの売り込みがあったからと Wikipedia には記されている。
もともと拓郎はシンガーソングライターであり、作詞・作曲を自分ですべてこなした。
当時、勢いのあった拓郎と組んだことは岡本氏にとって最良の選択だったといえる。



「襟裳岬」以降は岡本氏の作詞曲も影をひそめた。
かなり月日がたってから、「歩道橋の上で」で氏の名前を見つけて意外に感じた思い出がある。
氏のご冥福を祈りたい。




【作詞:岡本おさみ 作曲:吉田拓郎の曲】

地下鉄にのって 
花嫁になる君に 
こっちを向いてくれ 
まにあうかもしれない 
旅の宿 
リンゴ 
祭りのあと 
落陽 
野の仏 
ビートルズが教えてくれた 
ひらひら 
サマーピープル 
聖なる場所に祝福を 
月夜のカヌー 
歩道橋の上で 


追伸

花嫁になる君に」には忘れられない思い出がある。
カンダチ氏(足立の育爺)の家へ高校時代訪ねた時に、氏がアコースティックギターで弾き語りしてくれた曲だ。
アルペジオ奏法が上手だった。




2015年12月17日木曜日

新国立競技場    2015.12.17

国立競技場跡





写真は11月下旬に国立競技場跡地を訪ねた時のものである。
見晴らしが良くなって代々木方面が見通せるようになり、幾度となくこの地を訪れている私には不思議な光景に感じられた。



新たな国立競技場もまもなく決まる。
当初案(ザハ氏案)は建設費が3000億円以上に膨れあがり、舛添知事の反旗もあって白紙に戻った。
金額の高さもさることながら、巨大アーチの建設難易度も高く
止めて良かったと思う。
ザハ氏のデザインは斬新で「国立競技場も変わるんだな」という意識変革には役立った。



決定までのプロセスも国民にはきちんと知らされなかった。
これで決めました、と結果報告しかなかった印象がある。
新たな2案ならどちらに決まっても納得できる。
ザハ氏案が白紙に戻った後、安ければ良いというものではなく
国立競技場なのだからそれなりの金額のものを、という意見もあった。
新たな2案は価格をそこそこ抑えてもデザインは犠牲にならないことを証明した。



私はA案を好むがB案にも異存はない。
あとは納期通り建設されることを見守りたいと思う。



2015年12月16日水曜日

原油価格の下落   2015.12.16







木々の葉は散ったが外は暖かい。
今日のニューヨークも15℃だそうだ。
暖かいのは日本だけではないようだ。



今週になって日米とも株価が落ちたのは原油安の影響だそうだ。
エネルギー資源の乏しい日本にとって、エネルギー価格の下落はプラス材料だと思っていたが必ずしもそうではないことがわかった。



原油価格が大きく下がると、原油輸出国の景気悪化、エネルギーで事業を営んでいる企業の業績悪化を招く。
エネルギー関連企業の株価を折り込んだ債権価格も下がる。
それらが回りまわって日本経済にもマイナス材料となる、というカラクリだ。
そう説明されると納得がいく。



世の中はバランスで成り立っている。
自国だけ原油安のメリットを享受することはできない。
資源国も栄えないとバランスは保てないのだ。



日本時間の明朝4時に米国FRBが政策利上げを発表するとみられる。
今年から来年にかけて、我が国にも大なり小なりの影響が現れることだろう。




2015年12月15日火曜日

軽減税率の決定プロセスについて   2015.12.15

新宿





軽減税率の大枠が決まった。



軽減税率は昨年の衆議院議員選挙で公明党の公約だった。
消費税増税が決まっているなか、低所得者救済を目的として公明党が「わが党の主張する軽減税率導入が決まりました」と高らかに選挙演説で強調していた。
だから公明党は引き下がるわけにはいかなかった。



どこまでを対象とするかで自民党・谷垣幹事長と公明党・井上委員長が一週間連続で協議したと報道されている。
はじめは精米のみ400億円、次に生鮮食品のみ4000億円、最後は加工食品含みで1兆円という攻防の進捗が連日、ニュースで流された。



私は今回のプロセスを両党の演出ではないかと勘ぐっている。
最初こそ両党の見解は違っていたかもしれないが、途中からは落としどころを決めていたのではないか。
最後の最後になって、自民が外食まで含む1兆3千億円の案を出したのがその根拠だ。
「足して2で割る」決着は、交渉ではよくあることだ。



自公連立政権のメリットとして公明がアピールするのは「自民のブレーキ役」だ。
また、両党はよく話し合って政策を決めていると強調することが多い。
今回の案件はそれをアピールする演出に使われた気がする。
両党の名誉のため、これはあくまで証拠のない私の推論であることを明記しておく。








2015年12月14日月曜日

下町ロケット   2015.12.14






昨晩、人気テレビドラマ「下町ロケット」第九話が放送された。
高視聴率の番組なのでご覧になった方も多いと思う。
ホンダジェットを支える中小企業について昨日投稿した。
「下町ロケット」も高い技術を持つ中小企業・佃製作所が舞台だ。


国産ロケットへ部品供給する技術力が佃製作所の誇りである。
心臓病に苦しむ子供たちを救いたいという志を共有する医者らと共同で画期的な人工心臓弁を開発したが、既得権益を持つ閉鎖的な官僚と医者の壁に阻(はば)まれる。
ライバル企業・サヤマ製作所 椎名の悪だくみにも翻弄される。



このドラマが視聴者にウケるのは勧善懲悪ストーリーだからだと思う。
悪に追い込まれる善にじりじりさせられた後、最後は善が悪を打ち負かすパターンは観る人の気持ちをスカッとさせる。
水戸黄門は勧善懲悪ストーリーの典型例である。



「下町ロケット」は次回が最終回。
惹きつけられる素晴らしいドラマだ。
善が勝ち、悪が滅びる最終回をおおいに堪能したいと思う。

なお、最終回を迎える12月20日は7時から2時間ものが先に放送され、初回から第九話までを振り返る。
そのあと最終回だ。
お見逃しなく!






2015年12月12日土曜日

ホンダジェット   2015.12.13

渋谷駅





ホンダジェット(HondaJet)が米国連邦航空局の型式認定を取得した。
かねてから米国内でパイロットによる試験飛行を重ねてきたが、
これで晴れて顧客へ納入することが可能になった。
大変うれしいニュースである。



日本メーカーの航空機では三菱の MRJ が先に有名になった。
MRJ は旅客機だから顧客は航空会社になる。
いっぽう、ホンダジェットはビジネスジェットというカテゴリーに属する小型機で、顧客は個人や企業経営者がビジネスで利用することを想定している。
1機あたり5億円強。
国土の広い米国ではビジネスジェットが約2万機保有されているそうだ。
ホンダジェットは納入前から好評で、すでに100機以上の受注残を持っているという。




私がホンダジェットの存在を知ったのは4月放送の「ガイアの夜明け」(テレビ東京)である。
ホンダエアクラフト社の藤野道格氏(社長)に密着取材した番組にはとても感動した。
氏は東大工学部航空学科を出てホンダへ入社。
入社3年目でジェット機作りを命じられた。
以来30年、ずっとホンダジェット開発に会社人生をかけてきた。
世界に冠たる企業で社史に残る業績をあげるであろう氏の努力と才能に脱帽する。




航空機は高い部品精度を求められるので、住友精密工業(尼崎市)が中核となり日本各地の優れた協力工場が部品製造を担っている。
協力工場の社長さんもホンダジェットを成功させるため、社運をかけた新規投資を行った。

「今はまだ”地方のメッキ屋”ということで、名前も知られていないけれども、石川県からホンダジェットに乗って世界に飛び立つという、そんなイメージですね」(浅下鍍金 浅下社長)



安定した品質のパーツを量産する技術を日本の中小企業は持っている。
日本の製造業はやはり優れているのだ。





テレビ東京   2015.12.12







世の中の変化の多くは企業が作る。
企業から新たな商品・サービスが投入され、切磋琢磨のなかで生き残るもの、撤退していくものに分かれていく。
私たちの知らないところで日々、革新が行われている。



Windowsパソコン、家庭用プリンター、携帯電話、スマホの普及は世の中をどれだけ変えたことだろう。
銀行もネット化の波に乗りだしたし、ネット通販の伸びが宅配業界を加速度的に忙しくさせている。
業界の栄枯盛衰は、働く人々の働く場所の移動も伴っている。



業績不振のマクドナルドが不採算店をリストラしていることは報道で知っていた。
現在、撤退した店舗の跡地が奪い合いなのだという。
昨晩の WBS(ワールドビジネスサテライト:テレビ東京)で知った。
マックの跡地へファーストキッチン、バーガーキングなどファストフード業界が競って進出しているそうだ。
藤が丘(横浜市青葉区)駅前でも、マックが撤退してファーストキッチンがオープンしたとのことだ。



テレビ東京の番組を観ると、企業が世の中を変えていく様(さま)を知ることができる。
かつて東京12チャンネルと呼んでいた頃は、他局と比べて見劣りしていたものだが、今では内容のある番組を数多く生み出している。
私はWBS、モーニングサテライト、ガイアの夜明け、カンブリア宮殿、未来世紀ジパングを観て変化をつかむヒントにしている。










2015年12月11日金曜日

変化   2015.12.11

 表参道





発達した低気圧へ南から湿気を含んだ大気が流れ込み、強い雨を降らせている。
目覚めた時よりも雨音は大きくなった。
この雨で木々から枯れ葉がかなり落ちるだろう。



雨の朝はいつも眠りが深くなる。
気圧のせいに違いない。
人も自然の一部なのだ。



米国で大手証券会社の大規模リストラ計画が相次いでいる。
利上げ後の業績悪化を折り込んだ動きだという。
企業にとっては環境変化への適応。
次の職場を探す労働者はサバイバル。



数寄屋橋に3月末、東急不動産の商業ビルがオープンする。
かつて東芝ビルがあり、屋上ビアガーデンでバイトをした思い出の場所だ。
松坂屋があった場所は大型商業施設(兼オフィス)が建設中。
銀座の姿も劇的に変貌していく。



世の中の変化は必然。
大きな変化、小さな変化が混然となって起きている。








2015年12月10日木曜日

いつも音楽と共に生きてきた(ラストチャンス: Something ELse) 2015.12.10

12月の空





刻々と時を刻み、今年も残り少なくなったことを実感する。
12月は内省の時でもある。



女の子が「ラストチャンス」を歌うテレビコマーシャルがある。
あれは何のコマーシャルだろう。
「ラストチャンス」がとても懐かしく Apple Music を探したら Something ELse の原曲がストックされていた。
さすがApple Music。曲数をアピールするだけのことはある。



デビュー後に低迷していた頃、日テレ「電波少年」でラストチャンスをもらい、合宿生活で新曲作りをするシーンが放送された。
オリコン20位以内ならグループ継続、ダメなら転職という条件だった。
曲作りに苦悩するシーンもあったと思う。


最後は目標を達成し、めでたくハッピーエンド。
テレビの力によるものであることは誰の目にも明らかだったが、
観ているうちに感情移入して応援する側に・・・。



テレビの力ではあるけれども、曲としての「ラストチャンス」は
軽快で好きだった。
改めて聴いてみると歌詞も少し切ないものがある。
テレビコマーシャルのおかげで忘れていた曲を思い出すことができた。








2015年12月9日水曜日

前略おふくろ様   2015.12.9

川崎ルフロン




学生時代にはあまりテレビを観ることはなかった。
心酔していた教授から「テレビなんか観るな。文字を追え」と教えられていた影響が大きい。



そんな学生時代だったが、「前略おふくろ様」は大好きな番組だった。
主演・ショーケン(萩原健一)、主題歌も彼が歌っていたことが好きな理由だった。
共演者は梅宮辰夫、桃井かおり、丘みつ子、坂口良子、川谷拓三らで、とてもなつかしい。



母に向けた手紙を朗読するイントロで番組が始まる。
板前修業をしながら、悲喜こもごもの日常が展開されていた。
当時、まだ学生だった私の職業観はまったく定まっていなかったが、この番組を観ながら真面目にだけは働こうと考えていたと思う。



番組DVDが amazon ほかで販売されているし、動画配信サービスにも組み込まれている。
今でも人気がある証拠だ。
YouTube にもたくさんアップされているが、そのうち削除されてしまうかもしれない。



いっぽう、最近ショーケンの話題を聞かない。
ひと頃、荒れた生活が報道されたが、その後はどうしているのだろうか。
破滅型の印象があり、ちょっと気になる。



2015年12月8日火曜日

ユニ(三菱鉛筆)の思い出   2015.12.8

大道芸人(川崎駅前)






12月8日は太平洋戦争が始まった日であり、ジョンレノンの命日でもある。
毎年、この日を迎えるとそのことに思いをはせる。
ビートルズファンならきっと私と同じなんだろうと思う。



さて、三菱鉛筆と聞くと思い出すことは小学生時代。

5年生か6年生の頃、同じクラスに山下きよみさんという女生徒がいた。
当時の私と較べて背が高く、色白でぽっちゃりしていた記憶がある。
たまたま座席が近くなった時があり、彼女が高級鉛筆”ユニ”を
持っていることに強い感銘を受けた。
私のなかでは鉛筆は10円であり、50円もする”ユニ”はとんでもなく破格だった。



山下さんの赤い筆箱にはきれいに削られた”ユニ”が並べられていた。
私はそのことがうらやましくて仕方なかった。
おそらく彼女に頼んで、どんな書き心地なのかを試させてもらったはずである。
たくさん持っているから1本くれないかな、と思っていたかもしれない。



”ユニ”の書き心地は5倍の価値はないことを確認して、すこし拍子抜けした。
それでも欲しくて欲しくてたまらず、後々、”ユニ”のみならずさらに高い”ハイユニ”にまで手を出してしまった。
ちなみに”ハイユニ”1ダースは定価1,200円のところを、大森の十全社で780円で買ったことを今でも忘れていない。



中学卒業後の山下さんの消息は知らない。
”ユニ”と共になつかしい思い出になっている。