2008年11月30日日曜日

無常  2008.11.30


秋の深まりとともに空気がピンと張り詰めてくる。
澄んだ青空は美しく、とても気持が良いものだ。
陽光がキラキラ輝き、観るものすべてが映える。
美しい紅葉にもどこか寂しさが潜むようになる。
散り落ちる葉の様(さま)に、人の命の儚(はかな)さがダブる。
世の中に常のものなし。これが無常。
だからこそ、一日一日を大切に生きる。
人は無常なるものを知った時、生かされていることへの
ありがたさを感謝する。
自然や他人(ひと)に対して、謙虚になれる。







2008年11月29日土曜日

紅白歌合戦の魅力  2008.11.29

             センチュリーハイアットホテル  撮影:11月23日



大晦日の紅白歌合戦を楽しみにしている。
この番組の素晴らしさに着目するようになったのは、
比較的最近のことである。




通常の歌番組と較べると、時間とコストのかけ方が違う。
普段観ることがなくなった大物歌手、たとえば橋幸雄とか
北島三郎の卓越した歌唱力を再認識できる。
小林幸子、美川憲一の巨大装飾衣装も楽しみだ。
怖いもの見たさの感覚に近いものはあるが。
よく観ると舞台装置も凝っていることがわかる。




幼少の頃、両親に大晦日だけは夜更かしを許された。
当時はそれだけでうれしかったものだ。



年越しそばを食べながら、過ぎ去りし一年をしみじみ
振り返りながら、私は今年も紅白歌合戦を観るのだ。

2008年11月27日木曜日

実兄のこと その後  2008.11.27

11月もまもなく終わる。
いつもの繰り返しになるが、月日の経過スピードは実に速い。
またたく間に1年がたってしまう。



昨日、会社を午後早退して兄の入院に付き添った。
入院先は三鷹市内の精神科病院である。
ここまでたどり着くまでに結構な時間を要してしまった。



兄がホームレスになったことを知ったのは9月下旬である。
彼の行動範囲に網を張った結果、連絡がつき再会を
果たしたのが9月末のことだ。
ここ3年ほど私と兄は絶縁状態だった。



再会して2ヶ月のうち、はじめの1ヶ月は数少ないアテを求めて
さまよう彼を、なんとか生活保護のルートへ導くために費やした。
ホームレスになる前、つまりお金に余裕のあった時期に金銭を
施した人のところへ救済を求めに行ったり、いよいよ困り果てて
親戚の家に転がり込んだり、彼もサバイバルにもがいていた。
いつまでも親戚の家に世話になれない以上、そこから彼を
追い出して一刻も早く行政の生活保護下におかないと寒い冬を
迎えてしまう。
私も内心、焦っていた。



紆余曲折の末、なんとか生活保護の流れに乗ったのが
10月28日のことである。
都の路上生活者緊急保護センター(世田谷区喜多見)に
役所の誘導で彼は入所した。
入所する前日、本人から私に連絡が入りそのことを知った。
私もひとりで役所に足を運び、スタッフからどんな施設なのかを
情報収集した。


これでひと安心かと思ったのも、つかの間。
事態はそんなに甘くなかった。
役所スタッフから私に連絡が入ったのは保護センター入所の
わずか1週間後だった。
他の入居者とうまくやっていけず退去させられてしまったことを
告げられた。
その後、やはり役所の紹介でNPO法人が経営する福祉施設に
入所するも、そこでもトラブルを起こして2泊で退去させられた。

その後は役所が川崎市の簡易宿泊所(俗称:ドヤ)へ彼を
泊まらせたが、そこでもトラブルを起こし一晩で宿泊を断られて
しまった。

この時点で、役所の係員からは精神科入院のプラン
勧められた。
あちらこちらでトラブルを起こす彼の精神的疾患を感じ取った
からである。入院には弟である私の同意が必要だが、無条件で
そのプランに賛成した。
ここ数年の彼の不可解な行動は精神疾患によるものだと
確信していたからである。



彼と再会してちょうど2ヶ月になる昨日、精神科病棟に入院
できたことになる。
はじめの1ヶ月で生活保護の流れに乗り、2ヶ月で精神疾患
治癒の徒についた。



まだまだ先は長いと思う。
でも私は彼の再起に希望を抱いている。
彼にはもう、かつてのような贅沢な生活は待ってはいない。
しかし、彼の残された時間を穏やかな心で、静かに慎ましく
送ってもらいたいと心から願っているし、それは可能だと
信じているのである。

2008年11月24日月曜日

No Side(ラグビー早慶戦)  2008.11.24

             秩父宮ラグビー場   撮影:11月23日



勤労感謝の日にはラグビー慶戦が行われる。
85年間続いてきた伝統である。
今年も友人たちと待ち合わせて秩父宮ラグビー場へと
出かけた。



今年は両校の力が接近しているので、競り合う好ゲームが
予想された。
前半を11-10 の僅差でがリードして折り返し、後半
20分には17-17 の同スコア。
期待通りの展開にスタンドは盛り上がった。




どちらにも勝ち目はあったが、勝利を手繰り寄せたのは
昨年度のチャンピオンチーム・早稲田だった。
残り20分間に3トライをあげてを寄り切った。



両校とも良い意味でのライバル意識を前面に押し出し
この日に向けて鍛錬を重ねてくる。
勝負が終わると互いの健闘を称えあい、ラグビーの基本
コンセプト No Side の精神を我々観客に見せてくれる。
これだから伝統の一戦は素晴らしい。



かつて学生ラグビー界では早明戦がもっともレベルの高い
ゲームだった。幾多の名勝負にファンは酔った。
しかし、ここ数年の明治の低迷は目を覆うばかりだ。
盛り上がりに欠く早明戦に代わって、早慶戦が緊張感ある
名勝負を見せてくれた。




◆No Side の精神◆

試合中は敵・味方に別れて戦うが、試合終了を告げる主審の
笛が鳴った後は、敵も味方もないという意味で No Side という。















2008年11月22日土曜日

晩秋のわが街(愛する散歩道) 2008.11.22





素晴らしい秋晴れに恵まれた三連休の初日。
絶好の散歩日和(びより)である。



いつものように歩きながら、気の向くままにデジカメの
シャッターを押す。
遠く富士山も視界に入るほど空気が澄んでいる。
この秋、初めてのことだ。



木々は青空のもとで映える。
紅葉も散り落ち、残り少なくなった。
刻一刻と秋が深まっている。










2008年11月21日金曜日

Norweigean Wood  2008.11.21

六本木のカラオケで、飽きもせず何度もあの歌を
一緒に歌ったのはいつの頃だっただろうか。
ジョンとポールのような上手なハモりを決めようと
何回も何回も。
何度やっても二人とも同じパートを歌ってしまって、
数える位しかうまく歌えなかった。



君が突然、誰にも告げずに命を絶ってしまったから、
僕らに何もメッセージを残さず、独りで逝ってしまったから
僕等は戸惑い、胸苦しさばかりつのる。



自ら命を絶つまで君を苦しめた現実は何ですか?
いったい何を背負ってしまったのですか?




2008年11月16日日曜日

歩道橋の上で 2008.11.16



あのノムラくんがまたまたYou Tubeに登場しています。

みてあげてください。

→ 歩道橋の上で

スポーツの秋  2008.11.16

             谷川岳  撮影:10月22日



今日はテレビでスポーツ中継・録画番組が目白押しだ。
これほどある日も珍しい。



まず、東京国際女子マラソン。(テレビ朝日 12:00-)
東京で行うのは今年で最後になる。

14:00から全日本バトミントン女子ダブルス決勝。(NHK)
実力のスエマエか、ビジュアルのオグシオか。
テレビ放映されることをバトミントン協会はさぞかし
喜んでいることだろう。

15:00から男子ゴルフ。
三井住友VISA太平洋マスターズゴルフ
石川遼選手がどこまで健闘するか。

16:00からは女子ゴルフ。(伊藤園レディスゴルフ
今をときめく有名選手たちが上位に集中し、まれにみる
混戦でおもしろい。
首位タイに古閑美保、李知姫、大山志保の三人。
四位タイに宮里藍、不動裕理、横峯さくら、北田瑠衣、服部真夕、
日下部智子が続く。
雨の中、誰が抜け出すのだろうか。

夜はTVKでラグビー。
18:30から高校ラグビー神奈川大会決勝
桐蔭学園と慶応が戦う。
19:55から大学ラグビー
帝京明治


今日は一日中、コタツに入りながらテレビ観戦で決まり。
天気も悪いし。

2008年11月15日土曜日

紅葉  2008.11.15




わが街も紅葉の季節を迎えた。
秋たけなわである。


しばらくは自然が描く美しい色彩を鑑賞することができる。
すべての紅葉が木から落ちた時が冬の始まりだ。


太古の昔から繰り返されてきた自然の営みと比較したら
私たちが生きている時間はあまりにも短く、はかない。
だからこそ日々を大切に生きなければと思う。





















老化  2008.11.15

私と同世代の読者であれば、ジワジワわが身に忍び寄る老化を
意識せずにはいられないであろう。



10年前の自分と比較したとき、私の場合は以下の項目で老化したと
感じている。



1.歯(歯槽膿漏、歯周病)
2.目(老眼)
3.髪
4.睡眠
5.足のむくみ



歯は3年前に、1年間かけて抜本的な治療を施した。
現在は不自由がない。

老眼はここ2-3年に急激に進んだ。
眼鏡をかけてからさらに加速したので、現在はあえて眼鏡を
かけないで目の適応力を試している。
仕事中は裸眼でいることにしている。

髪は以前から薄くなっていたが、ここ1年でかなりの量を失ってしまった。
なくてもいいと開き直っている。

目覚めは何時の頃からか早くなり、若い頃のように二度寝、三度寝が
できなくなった。
どうしてもたくさん睡眠を取りたい時には、薬を服用している。

足について意識しだしたのは最近である。
休んでいる時、イスの上などに水平に伸ばしたくなるのだ。
昔、大人が低いテーブルなどに足を伸ばしている姿を見かけると
「行儀が悪い人だな」と思ったが、今ではその気持がわかるようになった。



これからも様々な部位で老化を感じることだろう。
自然の摂理には逆らうことはできない。
それでも、努力で進行を遅らせることができる領域もある。
なるべく歩くように心がけて、足腰の衰えに備えるなど。



避けられない老化ではあるが、それを受け入れながら寄りそって
いかなければならない。

2008年11月12日水曜日

ねんりん家  2008.11.12

ねんりん家”をご存知ですか?


私は今日まで知らなかった。
夕方、会社を出て帰宅する際にいつもと違う道で
帰ろうと思い、銀座松坂屋方面を道草してみた。
軽い気分転換である。



すると、松坂屋の入口付近に人が列をなしている。
なんだろう、と思ったら”ねんりん家”に並ぶ人の列だった。
きっとおいしいんだな、と思いデジカメで撮影した。


今度、私も並んで買ってみよう。







2008年11月10日月曜日

幸せな瞬間  2008.11.10

韓国・金浦空港の太鼓    撮影:10月17日



外が冷えてきた。
今朝は今秋初めて、通勤電車の暖かさをありがたく
感じた。
これから徐々に秋が深まり冬へと向かっていくのだ。



寒くなると帰宅後に入る風呂が何よりうれしい。
今夜も全身がふやけるくらい、湯船に浸かって身体を
温めた。
幸せを感じるひとときである。



風呂あがりに飲むビール。
正確に表現すると第三のビール、つまり雑酒。
これがまた美味い。
ここでも幸せを噛み締める。



幸せはお金をかけなくとも味わえる。
私は自信を持ってそう言える。

2008年11月9日日曜日

小室哲哉 2008.11.9

ソウルの朝    撮影:10月16日



小室哲哉について書いてみる。


TM NETWORK に全く関心はなかった。
名前くらいは知っていた程度である。
だから何も知らなかったに等しい。


彼の存在を知ったのは、1996年である。
安室奈美恵が売れるようになり、彼女に曲を提供しているのが
小室哲哉であることを知った。
自らもglobe というグループで演奏する姿はテレビで否応なしに
観るようになった。



trf、華原朋美もプロデュースに成功した。
ただし彼らに提供している曲が良いと感じたことはない。
特に華原朋美が歌う歌はキーが高すぎて不快だった。



一方、彼が作曲して安室奈美恵が歌った3曲は今でも好きだ。

Don't wanna cry
a walk in the park
Can You Celebrate?




今回、詐欺容疑で逮捕されて法の裁きを受ける。
報道によると香港での事業に失敗したことが転落の主要因のようだ。
成功と転落、栄光と挫折をかなり劇的に見せつけられた事件である。


芸能ビジネスの危うさ・難しさを、その世界とは無縁の私達に
教えている。
つんく氏はこの事件をどんな思いでとらえているのだろうか。
個人的に興味がある。

2008年11月6日木曜日

成長を実感する時   2008.11.06

             銀座の秋空   撮影:11月6日 15:33




仕事をしていると自らの成長を実感することがある。
私は今日、それを体感した。
それにより一日中、精神が高揚していた。



先週、つまり特別休暇明けに”ある件”で私は仙台の
大切なビジネスパートナー責任者から誤解を受けた。
詳細は省略するが、明らかに彼は誤解した発言を私に
浴びせた。
冷静にこちらの事情を説明して理解してもらえたが、彼は
表現してしまった怒りの収め先に困った様子がみてとれた。
お互い、気まずく電話を置かざるを得なかった。



月初の三連休にまで、その一件は引きずった。
心の中に「何故だ?相手にとって良かれと思った行動なのに?」
と、思い出してはズキズキ滲みていた。
結局、連休が終わるまで疑問は解けずじまいであった。



昨日、ハッと私のなかに”気付き”があった。

相手は販売現場責任者である。
私にも経験があるが、売上を締める月末は異様な精神状態に
陥ることがある。
その状況において、私は彼にメールだけで意思を伝えようと
していたのだ。



メールは便利だし、活用しなければ今やビジネスを執行
することはできない。おおいに活用すべきである。
ただし、メール一辺倒では片手落ちなのである。
メールではものごとの奥行きが伝わらないことがある。
今回、私が犯した失敗はまさにこれだったのである。



今日の午後、彼に電話が通じて私は詫びた。
彼は彼で、照れた様子で「いやいや、気にしなくてもよいのに。
私は最近、余裕をなくしてしまっていて・・・」と言う。
それでも私はメールだけで終わらせようとしたことを詫びた。
先週は気まずく終わったのに、お互い気持が通じた瞬間だった。




これだから働くこと、仕事をすることは素晴らしい。
なんだかとても嬉しくて、心躍る一日だった。

2008年11月3日月曜日

学生ラグビーを愛す(早大 vs 帝京) 2008.11.3

             秩父宮ラグビー場   撮影:11月1日



11月に入ると学生ラグビーは佳境を迎える。
上位校の対戦が始まるのだ。



一昨日も関東大学ラグビー対抗戦が行われ、優勝候補・早稲田
学生チーム四強の常連・帝京の対戦を観戦するために
多くのファンが秩父宮ラグビー場に詰めかけた。
私も友人たちと誘い合わせて観戦に出かけてきた。



文字通り雲ひとつない秋晴れのなか、鍛え上げられた学生達の
好ゲームに観衆は魅了された。
下馬評では圧倒的に早稲田有利だったが、試合が始まると
帝京のフォワードが予想以上に強く主導権を握って離さない。
前半を8-7で折り返し、後半も試合の流れは変わらない。
早稲田の焦りからくるミスも目だった。
無理なパスで選手間の呼吸が合わず破綻していった。



終始、帝京がリードしたまま18-7で優勝候補・早稲田を破る金星を
挙げる結果となった。
意外なほど早稲田は脆かった。
やはり、フォワードで負けると試合には勝てない。
今年の大学選手権は帝京が優勝か、と思わせる試合だった。



このまま帝京が簡単に優勝できるとは思わないが、現時点で
最も栄冠に近いことは間違いない。
早稲田がシーズン後半に向けて、どこまで建て直してくるか
楽しみは残った。



これだから学生ラグビーはおもしろい。