2009年5月31日日曜日

拉致問題  2009.5.31





「拉致 左右の垣根を越えた闘いへ」を読んだ。
著者:蓮池透氏  出版社:㈱かもがわ出版 ¥1,050


北朝鮮による拉致問題は私の関心事のひとつだ。
拉致被害者・蓮池薫さんの兄 透氏の書いた本が発刊されたのを知り
購入した。
膠着状態にある拉致問題だが、解決への道筋を当事者のひとりである
蓮池透氏が述べており、内容に強い説得力がある。
関心のある方には一読をお勧めする。


今から7年前。
2002年9月に小泉首相が訪朝し金正日と会談すると突然報道された。
マスコミは「電撃訪問」という表現を使った。
拉致問題に解決の兆候があることを直感させる訪朝だった。
国交のない北朝鮮ではあるが、外務省が水面下で交渉を行っていた。

当時の私は半信半疑だった。
なにしろ相手は国交のない独裁国家・北朝鮮である。
またぞろ「拉致問題は存在しません」とトボけられるのではないか
という不信感は強かった。
一方で一国の総理大臣が突然訪朝するというからには、相当な
裏づけがあるのではないかという期待感もあった。

ある大手顧客からの帰りにクルマで聞いたラジオ放送を忘れない。
「5人生存8人死亡」という知らせである。
ショッキングだった。
同時に金正日が拉致問題に対して初めて謝罪の意を表したのは
この会談の成果だった。


あれから7年。
蓮池さん夫妻、地村さん夫妻、曽我さんの計5名が帰国。
その後、蓮池さんと地村さんの子供も帰国が実現。
曽我さんの夫・ジェンキンズさんと子供も戻った。
横田さんの孫もテレビ中継ではあったが存在することを知った。
横田めぐみさんの遺骨が北朝鮮から提出され、本人のものではない
という報道もあった。

その後、進展を知らせるニュースはほとんどない。
残された家族も高齢化している。
家族会のあり方、運動方針にもあえて警鐘を鳴らした蓮池透氏の
主張には耳を傾けるべきものがある。

2009年5月27日水曜日

WBCフライ級タイトルマッチ(内藤大助) 2009.5.27 

             晴れ間の青空   撮影:5月24日 夕方



昨日の夜のこと。
プロボクシング WBCフライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs 熊朝忠(中国)を
テレビ観戦した。
ロンドンハーツの”格付け”とバッティングしているため、格付けを録画して
ボクシングを優先した。



中国のボクシングのレベルを私は知らない。
それだけに興味はあった。
結果的にチャンピオン・内藤がからくも判定勝ちしたわけだが、
その戦い方は良くなかった。何が良くないか?




相手が打ってきたとき、身体を後ろに反らせるようにして下がる動きが
相手のツボにはまっていた。
かつてモハメッド・アリが3年間のブランク後、3戦目でチャンピオンの
ジョー・フレイザーと戦って、最終ラウンドにダウンを喫したシーンを
観ているようだった。
アリは身体を後ろに反らせながら避ける時に、大きく弧をえがいて放つ
フレイザーの左フックを食らってしまったのだ。



ジャブも足りなかった。
相手とはリーチ差があるのだから、リードパンチとしてジャブを繰り出して
距離を取って欲しかった。
両目の上をバッティングで切ったことも苦戦の原因だろう。
出血すると視力が失われ、ボクシングをするうえで致命的な事態を
招く恐れがある。
バッティング出血をしないような戦う術(すべ)を身につけることは
きわめて重要だ。



もともと内藤はよく練習するし、ボクシングの引き出しも多く持つ。
ファンを大切にするから、ファンにも好かれる。
今回の試合内容をじっくりと研究して、再び熊朝忠と戦ってほしい。
そして次回こそ、チャンピオンらしく圧倒的な強さで勝ってもらいたい。

2009年5月24日日曜日

ブリヂストンレディスオープン  2009.5.24

今日の女子プロゴルフ(ブリヂストンレディスオープン)をテレビで
観た人なら、私と同じ感想を持ったのではないかと思う。



16ホールでそれまでトップだった三塚優子に、イム ウナ(韓国)が並び、
優勝の行方は残り2ホールの結果次第になった。
そして迎えた17ホール。
イム ウナがティーショットを乱し、ラフの木に当てた。
ボールは木の根元に落ち、グリーンを狙う二打目はきわめて打ちづらい
状況になってしまった。



私はこの時点で彼女は無理をせず、いったん横に打ち出し 三打目に
勝負をかけるのではないかと思った。
ところが彼女は果敢にもグリーンを狙う。
流れが自分に来ていると直感したのではないだろうか。
慎重にアドレスを固めて彼女は打った。
振ればクラブは必ずフォロースルーで木に当たる。




9番アイアンはボールにヒットした直後、木に当たって真っ二つに折れた。
しかし、プロの技はすごかった。
ヒットしたボールは真っ直ぐピンに向かっていくではないか!
私は我が目を疑った。



結局ボールはグリーンを越えたところに転がった。
けれども方向は狙い通りだし、何よりも勝負をかけてほぼ満点のショットを
見せた彼女に、ギャラリーから賞賛の拍手が起きた。
勝負にかける気迫と技術への惜しみない拍手である。



三塚優子も一歩も引かず、勝負は18ホールで決着がつかずプレーオフへと
もつれ込んだ。
プレーオフ3ホール目。
パーパットをはずした三塚に対し、イム ウナは慎重にパーパットを決めて
勝負は終わった。



磨きぬかれたプロの技術と、勝負に出た時のプロの気迫をイム ウナは
見せてくれた。
これぞプロともいうべき姿に私は感動した。
敗れたものの、伸び盛りの三塚プロも今後の糧となるものを学んだに
違いない。

2009年5月23日土曜日

2000年問題   2009.5.23

             撮影:5月23日



午前中に病院と散髪を済ませ、自宅でくつろいでいた。
ぼんやりできる時間は休日ならではのこと。
いいものだ。

いろいろなことがとりとめもなく頭をよぎっては去っていく。
今年は西暦2009年。来年は2010年か・・・。
10年前は1999年だったんだなぁ。
突然、西暦2000年問題のことを思い出した。
今ではすっかり過去のこととして、人々の話題にのぼることもない。

その当時、私は4月の転勤で千葉に勤務していた。
秋あたりから、2000年問題への影響度に関する検討が始まった。
顧客に販売した機器で、問題を起こしそうなものは何か?
どんなトラブルが起きる可能性があるか?
起きた場合に顧客がこうむる被害はどの程度か?
問題を回避する手立てはあるか?


販売現場だったから営業成績第一なのだが、避けて通ることはできない。
顧客に迷惑をかけては継続的な商売はできない。
その点においては会社として迷いはなかった。
事前の対策で問題回避できそうなものは、早いうちから実施指示が出た。
カスタマーエンジニア(サービスマン)も活躍した。


いよいよ2000年を迎える年末年始は休み返上、社員が交代で出勤し、
顧客からの連絡に備えた。
事前に、何か起きた時の指示系統や連絡網も整備された。
私も12月29日か30日かに休日出勤した覚えがある。


終わってみると、幸い顧客で大きな問題は起きなかった。
社会全体においても電力供給の停止とか航空機の誤動作などいろいろ
心配されたが、ほとんど何ごともなかった。
私の休日出勤日も、事務所で顧客からの電話を待つのだが
電話が鳴ることはなく、終日おしゃべりをして過ごした。

あれから早や10年がたつのだ。
思い出すとなつかしい。
時がどんどん過ぎてゆく。
10年後は何を考え、何をしているのだろうか。


2009年5月21日木曜日

自己暗示  2009.5.21

        店の外で主人を待つ犬  撮影:5月21日  大塚駅付近



「自己暗示」は非常に重要な習慣だといつも思っている。
私は自己暗示の効果を信じているし、実際に20年近く
実行してきた。
人生から脱落しないで済んできたのも、この習慣のおかげだと
信じて疑わない。



「自己暗示」とは積極的なこと、明るいこと、自らを鼓舞することを
自分で自分にインプットする行為である。
また、自分の考え方を正しい方向に導く行為である。
静かな場所に座って、ゆっくり呼吸を整えながら行えば効果は倍増
するようだ。
しかし、そんな時間が取れなくても心配はいらない。
私は通勤電車で、つり革につかまったまま毎朝行っている。



自己暗示で禁煙にも成功した。
10年前のことである。



しかし、誤解しないでほしい。
宝くじに当たれとか、急に金持ちになれなどと願っても無駄である。
もともと確率が僅少なことを願ったところで、確率が高くなりはしない。
私のいう自己暗示とはそういうことではない。



ヒトの心はインプットに影響を受けやすい。
よく「他人から・・・と言われてしまった」と気にする人がいる。
他人のインプットに心が反応してしまったのである。
他人による、事実を反映していないかもしれないインプットに
自らの心をコントロールされる必要はさらさらないのだ。



最悪なのは「自分はダメだなあ」とかのマイナスイメージを日々、
刻々とインプットしてしまうことである。
自分で自分の心を下降させる愚を犯してはいけない。
自分の心は自分で良い方向にも悪い方向にもコントロールできると
知るべきだ。



明日の朝も私は精神を集中して自己暗示をかけるだろう。
心を正しい方向へ誘導しながら、おだやかな気持で職場に
到着するのである。

2009年5月19日火曜日

新型インフルエンザ(その後)  2009.5.19

          今日の夕映え



関西で新型インフルエンザが流行を始めた。
海外渡航者ではない人々、しかも高校生での感染が拡大
しているから一般市民も警戒を始めた。
マスクの品不足はかなり深刻のようで、関西に自宅があり
東京に単身赴任している同僚は、こちらで購入して家族に
宅配便で送ったと言っていた。



首都圏で感染者が出るのも時間の問題だろう。
これだけの人々が行き来しているのだから不思議でも
何でもない。
今夜、明日にでもニュースになっておかしくはない。
今日の夕方現在、まだ対岸の火事だからマスクを着用した
人の数はほとんどいないようだ。



成田空港での検疫が盛んに報道された連休明けの朝、
私は駅という駅、電車という電車にマスク姿の人があふれたら
不気味だなと本気で心配した。
まわりが全員マスク着用のなか、私一人がマスクを着けず
白い目でみられたらどうしようと思ったのだ。
一部の親しい知人にはジョークでウソのメールを送った。
「自分以外の皆がマスクをしている」と。



今回の新型インフルエンザについては反応が過敏すぎると思う。
医学的には正しくないのだろうが、いわゆる風邪ひきの一種だ。
もし感染し発病したら、学校や会社を休めばよいだけのことでは
ないのか。
と、気楽に発言できるのは私のような責任のない者だからで、
大臣や役人は「気にしない、気にしない」とはコメントできないのも
わかる。
責任ある立場とはそういうものである。



うがい、手洗いを怠らず、栄養と睡眠を充分とって備えよう。
取れるべき対策を徹底したら、あとは腹をくくるだけである。
人生にはもっと心配しなければいけないことが多いのだから。


2009年5月17日日曜日

青春ドラマ   2009.5.17

             少年野球



小学生の頃、青春ドラマが好きだった。
夢中で観たものだ。
役者も夏木陽介(野々村健介)、竜雷太(大岩雷太)、浜畑賢吉へと
替わっていったが、皆、味のある個性を出していた。

グレそうになったりイジケそうになる生徒を、先生や仲間たちが
関わって更正させるのがパターンだった。
そして最後はめでたく仲間のもとに戻り、仲良くスポーツを行う。
エンディングにかかる「貴様と俺」という歌もなつかしい。

現実の世界はなかなかこう美しくはいかない。
しかし、今でも自分のなかにピュアな心情が宿っているとするならば
それは青春ドラマからはぐくまれたものであると思っている。

2009年5月16日土曜日

民主党代表選挙  2009.5.16

             新緑



小沢代表の遅すぎる辞任を受けて、民主党の党首が今日
選出される。



鳩山由紀夫氏と岡田克也氏のいずれかが同党の新たな顔に
なる訳である。
9月までには衆議院議員選挙が行われるから、受けて立つ
自民党にとってはどちらの候補が自民党にとって有利かが
関心ごとになる。
自民党は鳩山氏が選出されることを願っているに違いない。



数的有利と報道される鳩山氏は、小沢氏を支えてきただけに
自民党からみれば攻撃しやすい。
「小沢と代わり映えがしない」という口上は国民にわかりやすい。
一方、岡田氏は小沢氏と距離を置いてきた人だから民主党の
変化・刷新をアピールしやすい。
選挙戦術から判断すれば、民主党にとっては岡田氏のほうが
有利に働くはずだ。



民主党が戦術下手だなと感じるのは、長妻氏をかつぎ出さなかった
ことである。
彼が立てば、民主党のイメージは大きく変わり自民党を再び苦境に
追い込める可能性を秘めていたと思う。
今回、立候補しなかったのか何故なのか?
内部事情を知らないからわからない。



数的有利だからといっても報道では僅差のようだから、すんなり
鳩山氏が選出されるかどうかはわからない。
政治の世界は素人にはわからない。
鳩山氏か、あるいは岡田氏なのか。
私はかなり興味深く、その結果を待っている。

2009年5月11日月曜日

Too Late 2009.5.11


黄アヤメ      撮影:5月10日




民主党の党首・小沢一郎氏が辞任した。



検察と戦うのならば党を離れて個人で戦えという意見は
初めから強かった。
政権交代を標榜しながら、速やかに辞任をしなかったツケは大きい。




日本人は出処進退に潔さ、さわやかさを求める。
その際に理屈っぽく語ってもプラスには働かない。
タイミングが明らかにズレている。




最近の同党幹部らの発言から辞任は時間の問題に思えた。
しかし、時すでに遅し。政権交代は夢と消えた。

2009年5月10日日曜日

足ることを知る  2009.5.10

             てんとう虫    撮影:5月9日



人の関心ごとや問題意識は時期や環境によって変化する。
置かれた状況や遭遇する事件・できごとで変わっていく。
年齢を重ねることにより、今まで意識しなかったことが見えてくる
こともある。



人それぞれ、関心ごとや問題意識の対象は違う。当然である。
同世代であれば共感できる領域は確かに広い。
しかし同じ世代だからといって、皆同じことを考えている訳でもない。
むしろ違っている前提で入る必要がある。
まず、会話をしてみないと他人はわからない。



では、会話をすればすべてわかるかというとそれも違う。
相手が本心をすべて語っている保証はないし、大人になると
言いたくても言えない、言わない場合だって多いものだ。
また、そのときの気分でたまたま語っている場合も多い。
実(げ)に人の心はわかりづらい。



そうであっても他人と語り合う意義はある。
表情を含めた話す気配から本音が透けて見えてくることもあるし、
語る言葉の裏側に潜むニュアンスだって感じ取れる。
話さないと何もわからない。



前置きが長くなってしまった。
私は最近、「足ることを知る」ということに気持が向いている。
もともとあれこれ考えていたところに、吉田拓郎の新曲が触発した。


【フキの唄  作詞:吉田拓郎】

人が生きる道もまた
おいしい事ばかりじゃない
足りなくて満たされぬ日が多くある
何かが足りない時も
その事を受け止めたい
何もかも求めすぎずにおだやかに



何かが足りない、それが何だかわからない・・・と絶叫した
「人間なんて」と比較すると、この歌詞は対極をなしている。
拓郎も歳を重ねることによって変わった。
彼の変化は成熟という良い方向に向かっているように感じられる。



昨日の朝日新聞にも「足ることを知る」に関連した情報があった。
江戸時代の学者・中根東里(なかねとうり)の残した言葉だ。

出る月を待つべし。散る花を追うことなかれ。


当分、この言葉は私のなかから離れないだろう。

2009年5月9日土曜日

川辺の散歩  2009.5.9

            オジマ氏が反応する標識



青空が戻った今朝、川辺(鶴見川)へ散歩に出てみた。




昨日までかなり雨が降ったせいか蒸し暑く、1時間半ほど
歩いたら途中から汗が流れた。
散歩で汗をかいたのは今年初めてのことだ。
とうとうタオルが欠かせない季節を迎えたことを自覚した。




川辺には白い花が咲き、水面には鳥が遊んでいる。
連休明けの二日間、仕事で頭と精神を駆使したので
今朝の歩きはちょうどよい精神浄化になった。
明日も好天のようだからタオル持参で歩こうと思う。


             水鳥(画面中央)

             青空、川、土手の白い花


2009年5月7日木曜日

新型インフルエンザ  2009.5.7

             公園    撮影:5月2日



雨混じりの連休明けとなった。
連休直後の出勤は何年やっていてもけだるい。
雨天だとなおさら気分が落ちる。



連休前から新型インフルエンザに対する報道が盛んに
流れ続けてきた。
メキシコ、米国で死者も出ている。
欧州でも英国、スペインを筆頭に感染者は多い。
WHOが警戒度数(フェーズ)を上げて警戒を呼びかけている。



わが国では空港での”水際作戦”の効果あってか、目下のところ
ただの一人も感染者は発見されていない。
何人か候補者が浮かんだが、そのたびに新型ではなくAソ連型か
A香港型だった。
多くの海外渡航者、入国者がいるのだから時間の問題で新型の
感染者は出てくるのだろう。



感染者第一号が出たら日本のマスコミ、とくに民放は大騒ぎ
するに違いない。
彼らはニュースとなると、私から見たらハシャいでいるとしか
思えないほど騒ぐ。
さすがに「ひゃっほー、ニュースだ!」と喜色満面では騒げないから
ことさらに深刻な顔を作って喜びを押し殺しながらハシャぐはずだ。



我々ができることは、日々清潔を心がけること。
帰宅したら手洗い、うがいをし、睡眠と栄養をきちんと取ってさえ
いれば、たとえ感染・発病したとしても大事には至らないだろう。
新型の感染者が出ようが出まいが、従来型のインフルエンザに
対する対処と変わらない。



今回の新型インフル騒ぎで、ひとつだけ良かったと思うことがある。
「せきエチケット」が認知され、実践する人が増えつつあることだ。
「せきエチケット」とは、くしゃみをする時にハンカチで口を押さえたり
他人から顔をそむけてする、手でくしゃみを受けたらすぐ手を洗う、
などの行動をさす。



職場や電車・バス内で口を押さえず「ハックショーーン」と菌を拡散
させる輩は多い。
とくにオヤジ族が目立つ。(私もオヤジの一人だが)
クシャミをするということは確かに気持がよいことだ。
しかし、他人のいるところで菌をブロードキャストさせるのはマナーに
反する。



前々から忌まわしく思っていたが、急激に「せきエチケット」が普及して
きたことを実感している。
職場で私のすぐぞばにいる人もかつてはあたり構わず撒き散らして
いた一人だ。
今日、ハンカチで押さえながらクシャミをする彼を見て、「おっ、成長
したな」と大変好ましく感じた私である。
当然のエチケットとして普及して欲しいものだ。

2009年5月5日火曜日

ハゲタカ  2009.5.5

午後になって雨が降り出した。
朝のうちに散歩しておいてよかった。



連休も今日で四日目。
テレビでは新型インフルエンザの報道が少なくなり、忌野清志郎の
葬儀関連や高速道路渋滞に関するものが多くなった。
大きな事件がなく、世の中が平和であることがわかる。



昨日からNHKが三日連続で「ハゲタカ」を再放送している。
このドラマは見ごたえのある名作である。
大森南朋、柴田恭平、栗山千明らの熱演に引き込まれる。
今朝も散歩を早めに済ませてテレビにかじりついた。
明日も朝9時から放送する。




かつて日本で村上ファンドなるものが跋扈する嫌な数年間があった。
村上氏が「金儲けは悪いことですか?」と大真面目に記者会見する
のを見て、私はなんと醜い顔なんだろう、と感じたものである。
ライブドアのような実体の乏しい会社が、一歩間違えれば
ニッポン放送を買収してしまいそうになるくらい危うい時代だった。
合法でさえあれば何でも許されるという価値観にはついていけない。



そんな時代が終わったあとに放送されたドラマが「ハゲタカ」である。
資本主義とはどうあるべきか、会社とは? を考える材料を提供
してくれる。
かなり単純化している面はあるが、短時間のテレビドラマという制約上
仕方ないだろう。



             駅の看板広告   撮影:5月4日  JR新大久保駅にて

2009年5月3日日曜日

おまけグリコ   2009.5.3

子供の頃、「おまけグリコ」が好きだった。
父が会社帰りにときどき買ってきてくれた。



キャラメルの箱と一緒にパッケージされた小箱のなかに小さなおもちゃが
入っていた。
あまりに昔のことなので詳しくは思い出せないのだが、プラスチック製の
コマや自動車のおもちゃなどが入っていたと思う。
キャラメルそのものよりも、おまけの中身を確かめる喜びが大きかった。
グリコという会社は子供心をつかむのが上手だった。
森永や明治に伍していくにはそうするしか方法がなかったのかも
しれない。



その後、グリコはお菓子のなかに景品と交換する点数券を同梱する
ようになった。
「ペソ」というメキシコの通貨単位を使った点数券が存在した。
兄が友人たちと「ポン」という呼び名の遊びで、それら点数券を増やす
ことに夢中になっていた記憶がある。
点数券を机の上において、軽くすぼめた手のひらでたたきながら風を送り、
裏返しできたら自分のものになるルールだった。
メンコ遊びのようなものだ。



グリコのワッペン集めに夢中になった時期もあった。
薄っぺらいワッペンがお菓子の中に入っていたが、それとは別に
一定の点数を集めると布製の立派なワッペンがもらえる仕組みだ。
子供の頃、六郷にあるグリコの工場へワッペンを交換しに行った。
私の子供時代はグリコとともにあったと言っても過言ではないほど
この会社は大きな存在だったのだと今になって思う。



その後、グリコはバタープリッツ、ポッキーなどのヒット商品で
一流メーカーに成長していった。






2009年5月1日金曜日

GW(ゴールデンウィーク)  2009.5.1

             撮影:4月29日



明日からゴールデンウィーク(GW)だ。



今年はカレンダーに恵まれて、5連休となった。
私は例年どおり、遠出の予定は一切ない。
高い、混雑する、サービスレベルが落ちるなど、あまり
良いことはないのがGWだ。



高速道路は¥1,000 だから、史上最高の渋滞を記録する
かもしれない。
それでも、この時を逃しては旅行に出られない人々たちが
どんなに混もうが出発する。
私には絶対に無理だが、その気持は理解できる。



今年のGWに挑戦してみたいことがある。
これだけ休みが続くと一日一日の使い方が粗くなりがちだ。
そうならずに、今年は毎日毎日を大切に過ごしたいと思う。
早寝早起きのリズムを崩さず、でもゆったりとした気持で
散歩したり読書したり音楽を聴いたり・・・
リフレッシュできたらそれで良い。



世界的に流行するかもしれない新型インフルエンザの動向は
気がかりな材料だ。
世間が大騒ぎにならないよう祈っている。