2007年7月1日日曜日

春関東    2007.7.1



<写真>

撮影   2007.1.12

早大ラグビー部上井草グラウンド




今日は春関東(はるかんとう)の日である。
と言っても、何のことだかわからない人が圧倒的だろう。
春関東を知らなくても心配無用だ。安心してよい。
日本ではマイナーなスポーツの、ラグビーに関する話題である。
そのマイナーなラグビー界において比較的人気がある大学ラグビーに
通じた人だけにわかるニッチな話である。


春関東とは、大学ラグビー界の両雄 関東学院大学ラグビー部と
早稲田大学ラグビー部が戦う試合のことである。
今日、三ツ沢競技場で昨年の覇者・関東学院大学ラグビー部とライバル 
早稲田大学ラグビー部の春のオープン戦が行われる。
早大側からはこの試合を称して春関東、と呼んでいる。


早大ラグビー部のホームページからは、この試合への意気込みの
強さが伝わってくる。
今年の1月に行われた大学選手権決勝で、早大有利の予想を
裏切り関東学院大学に敗れたことが伏線にある。
昨年度の敵(かたき)討ちと位置づけている選手が多い。


かつて、このイベントは存在していなかった。
両校が毎年この時期に戦うようになったのは、今から七年前、
清宮克幸氏が早大ラグビー部の監督に就任してからだ。

1990年代の長い低迷期を脱するべく、早大ラグビー部が清宮氏に
監督就任を要請したのは2001年早春のことだ。
監督に就任すると、すぐに釜利谷(横浜市金沢区)の関東学院大学
グラウンドへ春口監督を訪ね、春の練習試合を申し込んだ。
大学日本一奪還 = 関東学院大学に勝つこと と定義し、ターゲットを
関東に絞ったのだ。
ちなみにそれまでの早大監督は、先方から練習試合を頼まれる
ことはあっても、自分から頼み込むことはなかったようだ。
大学ラグビー界の名門・早大の監督は低迷してはいても
偉かったのである。


氏は監督就任以来、数々のチーム改革を行って早大ラグビー部を
復活させた功労者であり、2005年のシーズンを最後に勇退して現在、
サントリーラグビー部監督を務めている。


春関東には興味深い法則を見ることができる。
両校は夏にも菅平で練習試合を行うが、春に勝つと夏も勝ち、そのまま
選手権でも勝つという3連勝パターンがあるのだ。
この法則は2001年から2005年まで続いた。
(去年だけはこの法則が乱れている)


春関東で私の記憶に鮮明なのは、2003年の試合である。
前年に11年ぶりの優勝を勝ち取った早大だったが、この日は関東に
コテンパンにやられてしまった。
前年優勝したチームが関東にまるで歯が立たない、という試合に私は
少なくない衝撃を受けたものである。
結局、この年は夏も関東が勝ち、選手権も関東が勝つことになる。


今年の春関東はどんなゲームになるだろう。
この試合を観れば今年の両校の力関係がわかる。
ファンにとっては見逃すことのできない試合である。
試合は夕方5時から行なわれる。
ちなみに、マイナーだからテレビ神奈川でも放送されない。


【参考データ】

過去六回の大学選手権における成績は以下の通り。


2001年 優勝:関東学院大学  準優勝:早稲田大学
2002年 優勝:早稲田大学   準優勝:関東学院大学
2003年 優勝:関東学院大学  準優勝:早稲田大学
2004年 優勝:早稲田大学   準優勝:関東学院大学
2005年 優勝:早稲田大学   準優勝:関東学院大学
2006年 優勝:関東学院大学  準優勝:早稲田大学


まさに両雄である。