2009年7月8日水曜日

期末試験   2009.7.8

バスで最寄駅へ向かう月曜・朝のことだ。



一人の男子高校生が手にした印刷物を一生懸命眺めている。
何かな?と思い、さりげなく見るとそれは明らかに試験勉強用の
プリントだ。
自分で作ったのか、学校で配られたのかはわからない。
PCで作成したプリントであることだけはわかった。



「そうか、考えてみたら期末試験の時期なんだな」
すっかり試験時期の季節感から遠ざかっている自分に気付く。
あの頃は遠くなりにけり、である。



小学生の頃は宿題だけやっていた。
中学生になってから、中間・期末試験の準備をするようになった。
学研の「中1コース」にそうするよう書いてあったからだ。
試験勉強を繰り返しながら、何ごとも準備をしておけばそれなりの
成果が得られることを覚えた。



高校に進学して1年生の1学期に、自分は試験勉強をしないで
どのくらい得点できるかを試してみた。
”ガリ勉”しないと得点できない自分が嫌いだったからである。
結果は当然のことながら散々なものだった。



このおろかな実験(?)のせいで、その後しばらく後遺症に悩まされる
ことになる。
高1・1学期という基礎固めの時期だったのに、基礎が疎かになったせい
だろう。
2学期、3学期も得点できないようになってしまったのである。
マズイ、こんなはずではなかったと内心かなり焦った。



2年生になる春休みに、一念発起して1年生の教科書をじっくり
復習してみた。同時に2年生の予習も並行して行った。
その結果、成績が徐々に上向き3年生を迎えることができた。
自分なりのペースをつかむことができたのである。



生まれ持った才能、適性は当然あるが、継続して努力する人には
かなわない。
バスのなかの高校生を見て、昔の自分を思い出した月曜日であった。