2010年2月14日日曜日

喪失感(抜歯後の寂しさ)  2010.2.14

昨日、歯科医で抜歯した。
残り少ない自分の歯をまた一本失った。


歯を支える骨(土台)が痩せて、そのままにしておいても自然に
抜けるのは時間の問題だった。
歯科医との話し合いで納得していたつもりだが、今まであった歯が
なくなってしまうと寂しさがつのるものだ。
二週間後に隣の歯をもう一本抜歯し、その後は義歯(入歯)を入れる
ことになる。



五年前にインプラントを行うために抜歯した際は、わずらわしい
部分入歯から解放されて快適になる、という”先の希望”があった。
インプラントは骨にチタンの支柱を埋め込み、その上に人工歯を
接合する治療法だ。
あごの骨に埋め込んだチタンボルトは五年たった今も安定しており
オペは成功したと思う。



今回はインプラントが困難な上の歯である。
上の骨はあごの骨のように土台が厚くない。
人工骨を埋め込んで土台を作ったうえでインプラントを行う方法も
あるようだが、「腫れ・痛みを伴います」と歯科医は明言した。
コストもかなりかかる。
そこまでしてインプラントを選択する気にはなれなかった。



自分の歯を失うことは老いを意識することでもある。
歯を大切にしてこなかったツケである。
若い人たちには声を大にして言いたい。
くれぐれも歯を大切に。メンテナンスを怠るな、と。