赤坂
参議院選挙も終わった。
結果は新聞社による事前予想とおおむね変わらなかった。
予想以上だったのは一人区で野党共闘が善戦したこと。
野合であることはそうなのだが、共倒れで与党候補に負けるよりははるかに賢い戦術だ。
共産党は支持しないが志位さんの柔軟性と戦略は素晴らしいと思う。
安倍総理は選挙を総括して「アベノミクスをいっそう加速せよ、と国民から力強い信任を頂いた」とコメントした。
そのとおりなのだが、私なりに今までのアベノミクスを評価すると一部軌道修正が必要に思う。
パッケージとしての経済政策(アベノミクス)は前政権と較べてもちろん優秀である。
円高株安を反転させた功績は大きい。
後ずさりしていた経済を再び前進させたようなイメージを持っている。
修正すべきは1本目の矢・金融緩和政策である。
もともと2年間でインフレ目標2%を目指していたが、3年を超えてしまった。
この間に日銀が市中銀行を通じて買い上げた国債は残高376兆円にもなる。(7月4日現在 日銀発表データ)
このまま無尽蔵に国債を買い入れ続けたら、将来が危うい。
マイナス金利政策も含め金融緩和はやめるべきである。
2本目の財政出動に関しては、「夢をつむぐ子育て支援」と「安心につながる社会保障」に絞って実施してもらいたい。
かつてのお得意パターン(箱もの建設)に戻らないよう切に望む。
3本目の成長戦略は観光立国、TPPなどそれなりに着手している。
ここは着実に推進してほしいと思う。
総じれば借金をこれ以上増やさず、狙いを絞って未来に投資してもらいたいというのが結論になる。