谷本川
ようやく関東地方の梅雨も明け、本格的な夏を迎えた。
今年は猛暑になるのか、それとも昨年のようにけっこう涼しい夏になるのか。
夏をあてにする業界にとってはそれが命運を左右する。
常識的に考えればきちんと暑いほうが経済的には良いのだろう。
冷夏では海の家も、アイスクリーム屋さんも商売あがったりだ。
さて、米国IT企業の4-6月決算が発表された。
米国の大企業はたくさんあるが、私はIT大手の決算に注目している。
かつては存在すらしなかった企業がここ10年、20年で急成長を遂げ、今や米国経済を力強くけん引しているからだ。
これらIT企業大手の業績を見ておくことは世界経済を分析するうえで必須だと考えている。
■Apple
売上高 423.6億ドル(-15%)
純利益 77.9億ドル(-27%)
■amazon
売上高 304.4億ドル(31%)
純利益 8.6億ドル(930%)
■Microsoft
売上高 226億ドル(2.1%)
純利益 31.2億ドル(前年は32億ドル赤字)
■Alphabet(Google)
売上高 215億ドル(21%)
純利益 48.8億ドル(24%)
ここまでが大手4社。
Apple は成長面ではさすがに頭を打っている。
すさまじい売上と利益をあげているが。
どこまでも成長が続くわけがない。
amazon の成長はどうにも止まらない。
Microsoft と Alphabet が売上でほぼ肩を並べている。
Microsoft は Apple にこれほどの差を付けられたのかと、隔世の感がある。
SNSも見ておこう。
■Facebook
売上高 64.4億ドル(59%)
純利益 20.5億ドル(186%)
■twitter
売上高 6.2億ドル(20%)
純利益 -1.7億ドル(赤字)
上位4社との規模感をつかんでおきたい。
まだまだ小ぶりである。
ちなみに比較としてキヤノンをあげておく。
米国4社がいかに大きいかがよくわかる。
■キヤノン
売上高 81億ドル(-11.7%)
純利益 5億ドル(-21.6%)