2019年6月27日木曜日

日本経済新聞    2019.6.27

池袋駅東口  撮影:6月16日




蒸し暑い一日だった。
西から台風が接近しているからだろう。
首都圏は明日あたりから風雨が激しくなる予報が出ている。


日経新聞を週5日読んでいる。
落日の観が強い3大紙と比較して、内容は格段に濃いと感じる。
ただし、経済動向に関心が薄い人にとっては難解でつまらない新聞と映るだろう。


この新聞の良いところは、ときどき鋭い分析記事が掲載されることである。
先日もそんな記事があった。
「物価上昇 省力化が阻む?」というタイトルの記事だ。


日銀が消費者物価を2%上昇させることをめざして大規模な金融緩和を続けている。
しかし、マイナス金利まで導入しても、今もって目標に届かない。
目標達成時期の先送りが常態化してしまっている。


記事ではスーパーのセルフレジなど、企業が省力化投資を行ってコストダウンを図っていることが物価が上がらない原因と推察している。
確かに説得力を持つ仮説である。
居酒屋や回転ずしのタッチパネルでの注文受けも珍しいものではなくなった。
私の住む地域のユニクロも、つい先日、セルフレジを導入した。


物価は上がらないに越したことはない。
物価上昇 → 企業業績上昇 → 賃金上昇 → 消費拡大 の図式にもひっかかるものがある。
企業業績向上は値上げよりも革新的な商品・サービスでもたらされる。


ともあれ、これからも日経には内容のある記事を期待したい。