2011年6月18日土曜日

ドコモの決断 2011.6.18

携帯電話が本格的に普及を始めたのは、記憶をたどると
1998年から2000年あたりのことだったように思う。
PHSはそれよりも若干先行していた。


私が初めて所有したのは1999年だった。
千葉に勤務になった時期だから忘れることはない。
当時,画期的だったドコモの i モードを使いたくて購入した。
携帯電話でインターネットに接続できるということに強い魅力を
感じたのだ。


初めて持った端末(902i?)には、今はないアンテナが付いていた。
その後、503i、506i、LG電子製、そして今のXPERIA へと買替えてきた。
結局、12年で5台の端末を使っているから2~3年で機種変している
ことになる。
短い期間ではあるがこの分野の進歩、移り変わりは激しい。
506i までは三菱電機製だったが、同社が携帯電話事業から撤退して
しまったので、次に使う機種では使い勝手が異なり不便を感じた。


最近の大きな変化はスマートフォンの台頭だろう。
アップルの iPhone をソフトバンクが扱うようになってから、急激に
スマートフォンに人気が集まるようになった。
電車の中で多数のユーザーを見かけるし、ソフトバンクの携帯事業
業績も絶好調だ。


ライバル他社、とくにトップのドコモは追いかけるのに必死だ。
手をこまねいていてはドコモユーザーがソフトバンクに流れてしまう。
ユーザーが減れば通信収入が減るから死活問題なのだ。
XPERIAでも第二世代を出し、さらに GALAXY やOptimus も出して
ユーザーの確保に努めている。


今朝の朝日新聞に小さな記事が掲載されていた。
ドコモの副社長が記者会見で「ドコモは iPhone を扱わないことを決定
した」という記事だ。
iモードならではの独自機能の搭載をメーカーであるアップルが認めない
ことが理由だそうだ。
やはりドコモも 名機 iPhone を扱いたかったことが改めてわかった。


この決断の持つ意味は大きい。
市場が拡大するスマートフォン分野で、ドコモは iPhone ではない機種で
勝負していく道を選択したからだ。
iPhone をドコモが扱えば、相当数のユーザーを簡単に増やすことが
できるだろう。
しかし扱わないという方針が固まったことで、覚悟を決めたのである。
楽ではない勝負にドコモが挑んでいくことになった。
今後の推移に注目していきたい。