シーダーメサ ユタ州(Bing Wallpaperより)
大相撲9月場所、千秋楽結びの一番。
横綱・大の里と大関・安青錦(あおにしき)が優勝をかけて対戦した。
最後の最後で優勝力士が決まるという、協会にとっては願ってもない展開である。
対戦前、私はこの取組は6:4 で安青錦が有利とみた。
昨日・一昨日と大の里は連敗しているし、大一番での大の里のメンタルに懸念しての予想だ。
一方の安青錦はとても落ち着いている様子だし、勝負所に強い。
私はドキドキしながら大の里を応援した。
ふたを開けてみれば、大の里が一方的に圧倒。
解説・舞の海が言う「強い大の里」が安青錦を一気に押し出して退けた。
表彰式では大の里が目に涙をためていた。
それもそのはず、彼にとってこの1年は試練の連続だった。
左胸部の怪我が尾を引いて連敗+休場、そして全休。
復帰後も全盛期には程遠い相撲ぶりで、勝ち越しにも難儀した。(9勝6敗)
横綱という「勝つのが当たり前」の地位に対する重圧と責任感、現実とのギャップに苦しみ抜いたことは容易に想像がつく。
恵まれた才能の持ち主が試練を乗り越えて復活するストーリーに人々は弱い。
私ももらい泣きした。
誰の人生にも試練は必ず訪れる。
大の里ほどの才能に恵まれた者も例外ではない。
その意味で、私たち全員に勇気をもたらしてくれた優勝劇であった。
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