Bing Wallpaperより
箱根駅伝往路は先行する中大を5区(山登り)で青学が逆転してトップでゴールした。
2位以下は中大、早稲田、駒澤、創価、國學院・・・。
中大は1区で吉居駿恭が飛び出し、そのまま独走。
そのリードを2区~4区まで保った。
そこまでのレース運びは完ぺきだった。
かつて1区は参加選手全員がけん制し合って団子のまま六郷橋まで進むレースが多かった。
ここ最近は集団から早々に抜け出し、後続を置き去りにする戦い方も見受けられる。
一人飛び出すのは勇気がいることだとは思うが、私は強豪校こそ1区で大きく先行する戦術が必要だと確信するに至った。
選手層の厚いチームなら1区で先行すれば、2区以降の選手がペースを守って実力通り走ることができる。
ヘタにその他大勢に巻き込まれてゴールすると後が大変だ。
2区にエントリーする外国人選手が飛ばすから力のある選手もペースを乱される。
速い選手を並べておけば1区で多少後れを取っても挽回できる、と考えない方がよい。
実力ある選手でもエンジン性能が違う外国人選手と一緒に走るとペースがかく乱させる。
駒澤の2区を任された篠原倖太朗選手がまさにそうだった。
東京国際大学のエティーリ選手に遅れまいと無理をして本来の実力を出せなかった。
今後、優勝を狙えるチームなら1区に先行逃げ切り選手を配置して、2区の選手が外国人選手と並走しない戦い方を選ぶべきである。
5区の”山登りのスペシャリスト”同様、1区には”逃げ切りのスペシャリスト”が必要なのだ。
来年以降、この戦術が上位校に浸透するか。
残念ながらきっと浸透しないと思う。
監督たちは頑固だから戦い方を簡単には変えようとしないはずだから。
その意味で、私は来年の1区が今から楽しみだ。
今年のレースから学んで戦い方を変える監督がいたら、その学校は優勝にかなり近づくと確信している。