ある日、日高屋・センター南駅前店にて。(横浜市都筑区)
店員さんに案内されたカウンター席の隣にはおじいさんがいた。
私より年齢が少し上だと思う。
おじいさんは枝豆をつまみに、色のついたサワーを飲んでいた。
おじいさんは隣に座った私に話しかけてきた。
酔っているせいか、イマイチ活舌がよくない。
バスが1時間に1本しかないので時間つぶしをしているとのこと。
日高屋で隣の人に話しかけられたことはおそらく初めて。
皆、黙々と食べるのが普通だ。
やがておじいさんは帰っていった。
おじいさんが飲み食いしたグラスや皿が店員さんに片づけられた。
続いて隣に座ったのが私とほぼ同年齢とおぼしきご婦人。
注文用のタブレットに不慣れなことがすぐ見て取れた。
「野菜たっぷりタンメン」を選んだあと、しばし困った様子。
私は「何かお探しですか」と声をかけた。
ご婦人は「餃子も頼もうと思うんですけど・・・」と言うので、操作手順を教えて差し上げた。
ご婦人に礼を言われて少し照れ臭かった。
私は「では、失礼します」と挨拶してレジへと向かった。
小さな人助けをしたので誇らしい気分だった。