2007年9月10日月曜日

ボランティア(人助け)   2007.9.10

雲      2007.9.9   12:52  


皆さんは何かボランティアをしているだろうか?


日本でボランティアが盛んになったきっかけは阪神大震災ではないか、
と思う。
あれから日本の空気は変わったように感じている。
船が座礁して海岸に重油が流れ着くと、ボランティアが大挙して集まり、
岩にべっとり着いた油を取り除く。
この前の中越地震でも多くの人が貢献してくれた。



筆者はというと、ボランティアはまだ何もしていない。
いづれ機会を見つけて行なう気持だけはある。
お互いに困った時に助け合う文化は素晴らしいという価値観が
根底にある。



今日の午後、仕事で厚木にいた。
目的の用事を済ませ、バス停でバス待ちをしていた時のことだ。
車椅子の中年男性が、バス停に向かってきた。
なんと車道をコロコロ転がしてくる。
そうか、歩道には上がれないんだな。でも危険だなと感じた。
バス停に到着すると、そのまま車道でバスの到着を待っている。
前乗りのバスだが、後ろドアから乗るつもりだろう。


やがてバスが到着した。
後ろのドアが開き、男性は車椅子を降りてステップを歩いてバスに乗った。
足に金属がはめられステップを上がるのは大変そうである。
車椅子は車道に残されたままである。自力ではもちろん乗せられない。


こうした場合、バス運転手が運転席から降りて車道の車椅子をバスに
乗せるのが決まりだから、前ドアから他の乗客を乗せた後に運転手が
バスを降りて乗せるものと思っていた。
ところが、バス停に並んでいた女子高生3人が車椅子を自主的に
乗せたではないか!
中年男性は弾んだ声で言った。
「運転手さん!F校の生徒さんが乗せてくださったよ。
皆さん、ありがとう。ありがとう。」


私はボランティアとはこうした行為だと教えられた気がした。
会社を休んで災害被災地に出掛けるのもボランティア。
休日に野山で木を植えるのもボランティア。
しかし、身近に困っている人がいたらすぐ手を差し伸べることなら
自分でも可能だ。


次回、このような場面に出会ったら迷わず車椅子を乗せる手伝いを
しよう。
明るく今風にオシャレな女子高生たちから大切なことを教えてもらった
一日であった。