2007年9月8日土曜日

日本サッカーの課題  決定力不足      2007.9.8

サッカー国際大会が行なわれている。
オーストリアと日本が7日に対戦し、0-0のままPK戦で敗れる結果に
終わったと報道されている。
サッカーには詳しいほうではないのでこの大会の位置づけはよく分からない。
オシムジャパンの欧州遠征試合であることだけはわかる。


この試合は日本が終始押し気味に展開したが、永遠の課題である
”ゴール前の決定力不足”で0-0に終わってしまったとも報道されている。
試合後の記者会見において相手監督から言われている。
「日本には国際レベルのFWがいない。だから無失点で乗り切れた」
随分とナメられたコメントだが、真実だから返す言葉がない。


昨年、会社主催のイベントにスポーツジャーナリスト・二宮清純氏に
セミナー講演をお願いした。
さすがにマスコミで顔と名前が知られているだけあって、かなりのお客様が
足を運んでくださった。
講演テーマはスポーツと企業経営とを関連付けた内容だった。
話し慣れているだけあって氏の話は聞きやすく、かつ大変興味深いもの
だった。


ワールドカップドイツ大会での日本サッカーについて言及する部分の話が
強く印象に残っている。

日本サッカーが決勝リーグまで行けなかった理由は何か?
得点力(決定力)が低いからだ。
ではなぜ得点力(決定力)が低いのか?
シュート精度が低いからだ。
ではシュート精度が低いとはどういうことか?
シュートした際にゴール枠内に飛ぶ率が、他国チームと較べて格段に低く
だから勝てないのだと結論付けている。


確かに国際ゲームでの日本のゲームを観ると、氏の指摘が
的を得ていることがわかる。
ターゲットに入らないシュートが多くては得点など望めない。
パス技術は悪くなくとも最後のフィニッシュ精度が低くては
得点はできない。
世界の壁を越えるための課題はまだまだ解決されていないようだ。


試合後のオシム監督のコメントは味がある。
「決定力不足につける特効薬は世界中で探しているが、
まだ見つかっていない」