2008年2月24日日曜日

ニュースとの接し方 2008.2.24

             2008.2.22 18:56 あざみ野駅前



先週、良い話を聴く機会に恵まれた。
スポーツ心理学を専門領域とする人の話である。
以下、心に留まった内容を書いてみる。



私たちが何を考えるかは私たち自身の自主的な選択次第である。
楽しかったことを考えるか、苦しかったことを考えるか。

今日できたことを考えるか、できなかったことを考えるか。
好きな人のことを考えるか、嫌いな人のことを考えるか。
未来を考えるか、過去を考えるか...。
これらはすべて自分自身が選択することである。



心身のコンディションを良い状態に保つためには意識して(努力して)
ポジティブな考えへ自分自身を導く習慣をつけたほうが得策である。

ポジティブな考え方を阻害する一要因がマスコミのニュース報道である。
家族内の凄惨な殺人事件、交通事故で幼児が犠牲に、など暗い事件が
取り上げられる。
悲惨なことがニュースに選ばれやすい。
いわばマスコミ好みなのである。



実際の世の中は悲惨なことばかりが起きているわけではない。
難しい手術を成功させて命拾いを施した医者もいるはずだし、
危険の迫った子供・お年寄りを助けた若者だっているはずだ。
しかしそれらの”事件”はニュースとして取り上げられることが
めったにない...。

ニュースが暗い話題を取り上げる。
   ↓
人々の心は暗いニュースに影響される。




人々の心理状態をネガティブに導く要因だというのである。
マスコミの選択志向が暗いもの、悲惨な事件に偏っている結果である。
実際そうだと思う。
「最近、暗いニュースばかりで・・・」というコメントをよく聞くが、
これは事実ではない。
「マスコミが取り上げるニュースは相変わらず暗いものが多くて・・・」
が正しい。


マスコミが暗い事件を報道したならば、同じボリュームで良いできごとが
起きているのだと考えたほうがよい。
暗い報道のシャワーに私たちの心を引っ張られないように
用心すべきなのである。