2009年2月5日木曜日

竹中平蔵 vs 金子勝   2009.2.5

最近の私は竹中平蔵氏に傾倒しつつある。
考え方、話し方に卓越したものが感じられるのだ。



先々週くらいの日曜日のサンデープロジェクト(テレビ朝日)を
興味深く観た。
竹中さんと金子勝氏(慶應義塾大学経済学部教授)が意見を
戦わしていたのだ。
竹中さんは小泉内閣で大臣を務めた。
金子氏はそれが癪で癪でたまらないように私には感じられて
ならない。



小泉さんの構造改革は大失敗で、金融担当大臣を務めた
竹中さんの政策に誤りがあったと金子氏は主張する。
規制緩和で生まれたのは村上ファンドとホリエモンだけだと
攻撃する。
わかりやすい話なのだが、はたして本当に竹中さんのせいで
あの2人が跋扈(ばっこ)したのか検証はできない。



大臣という重責を伴う実務をこなした竹中さんと、大学教員の
キャリアしかない金子氏では経験の重み、引き出しの数が
比較にならないと思う。
実務家と評論家なら私は文句なく前者を支持する。
実務のなかで、様々な制約を受けながらも問題解決へ向けて
格闘した人の言には傾聴すべきものがある。




評論家は無責任かつ楽な立場だ。
金子氏も竹中氏の批判をやめて、自らも実務に携わる機会を
待つべきである。
「男の嫉妬」は醜いと思う。