2010年7月24日土曜日

甘え上手、甘え下手  2010.7.24







SE職(システムエンジニア)の長男が暑いなかを休日出勤をするという。
普段はバスで最寄駅まで通っている。
私は休みだし、休日出勤は大変だな、可哀想だなと思って「駅までクルマで
送るよ」と持ちかけても、「バスで行くからいいよ」とさらっと言う。
けっして「ラッキー!ありがとう」などという反応はみせない。
もちろん自分からクルマでの送りを要求してくることもない。



要求ばかり多いのも困るが、長男のように甘えてこないのもどうかと思う。
生きていくうえでヒトは多少、甘え上手なほうがよいのではないか。
甘え下手な長男と接して、いつもそう思う。
ましてや家族なのである。



とはいえ、今朝は結局のところ彼をクルマで送ることに”成功”した。
彼が自宅を出ようとする直前に、「送るから乗りなよ」と玄関で待ち伏せ
したのだ。
そこまですれば、おとなしく乗ってくる。
車中でも私から話しかけないと何も喋らない。
とにかく寡黙な男なのだ。



駅に到着すると「ありがとう」と言って降りていった。
もっと甘え上手になれよ、と心の中でつぶやいた朝だった。