2017年5月7日日曜日

人の噂も75日  2017.5.7

銀座6丁目



「人の噂も75日」という。


一時的に多くの人びとの関心を集める噂話も、次から次へ押し寄せる新ネタへと人びとの関心は移り、やがて忘れられていく様を表わす言葉である。
一年前、テレビマスコミは舛添要一氏の公私混同疑惑を夢中になって報道していた。
今となっては皆すっかり忘れてしまったかのようだ。


発端は高額の海外出張費用が判明したことだった。
続いて、週刊文春が「ホテル三日月の宿泊費用を公費で処理しているが、私的利用だった疑いがある」と報じて騒ぎが始まった。
舛添氏はホテル内で重要な会議を行ったと主張したが、正月三が日のことなのでいかにも苦しい説明だった。
さらに毎週金曜日になると、都庁を早々に退出して公用車で湯河原の別荘へ送らせていたことも人びとの怒りを招いた。
その他、絵画を公費で購入していた等々、これでもかというくらい材料が暴かれた。


最後はズタボロになって知事を辞任。
その後の選挙戦で小池百合子氏が風を起こして当選。
今に至っている。
まさに人の噂も75日、である。