2007年6月27日水曜日

業績責任     2007.6.27


<写真>
雨雲に煙るランドマークタワー
撮影 6月26日 7:19




梅雨のようで梅雨でないような、はっきりしない天気が続いている。
昨日、今日と二日続けて、汗ばむ陽気だった。
汗かきの私はタオル持参での出勤である。

女性下着販売会社・シャルレの代表執行役社長・三屋裕子氏が
創業家一族から社長解任動議を突きつけられた。
さきほどのニュースで本日、株主総会で解任されたことを知る。
業績不振がその理由と報道されている。

女子バレーボール界のスターであった彼女が、創業家(林一族)に
請われてシャルレの社長に就任したのは3年前のことだ。
私は二重の意味でこのニュースに関心があった。
ひとつは、私がかつて在籍した神戸の現地法人の顧客だったこと。
当時は収益の高い、地場優良企業という評判だった。
もうひとつは、バレー界から転身して会社経営ができるのかという
疑問からであった。

私は三屋氏の仕事ぶりや経営能力は知るよしもない。
厳しいスポーツ界で成功した彼女のことだから、もちろん
全力を尽くしただろうことは容易に想像がつく。それも人一倍。

こうなった今、私が思うのはただ一点。
三屋裕子氏も誰も彼も、責任者は等しく業績責任から逃れる事は
できないという事実だ。
考えてみればマクドナルドの店長も、ファミレスの店長も、ドトールや
スタバの店長も、およそ企業のフロアマネージャーは一人の例外なく
業績責任と日々戦っている。
宝石店の店長も、イトーヨーカ堂の店長も、誰も彼も一人残らず。
プロ野球の監督、プロ・サッカーの監督などは、さらに厳しい。
塾経営者、講師陣も。
世の中の責任者は皆、終わりのない重圧と格闘している。

三屋氏くらい有名になると、就任した時が晴れやかなだけに
解任時の落差が大きく、その心中察するに余りある。
厳しいけれど、皆、「明日は我が身」である。
プレッシャーに負けない精神力が求められるし、プレッシャーを
上手にかわすコツと努力も必要だろう。
私が休日に散歩したりブログを書くのもその意味合いが強い。
三屋氏ほどのプレッシャーはないけれど。

「人生は勝者には楽しく、敗者には悲惨な道である。」 
                   (大塚商会 大塚実氏)
今夜も、この言葉を噛み締める。

追伸

唯一のおめでたい例外は公務員だ。
マスコミを騒がしている社会保険庁のずさんな仕事ぶりが代表例だ。
役所の外郭団体も、お気楽そのものでコメントするのも馬鹿馬鹿しくなる。
住む世界が違うのである。