2014年5月11日日曜日

2013年度 上場企業決算が意味すること    2014.5.11






上場企業の2013年度決算が出そろった。
円安、株高、さらには消費税増税前の駆け込み需要を反映して
総じて好決算だった。
純利益が1年前の約1.5倍だからめでたしめでたし、である。
そのなかでもトヨタがリーマンショック前の記録を上回り
過去最高益を記録したことは、リーマンショックが過去のものと
なったことを意味する。
時代の歯車がひとつ、ガチャンと動いたわけだ。



2008年9月に経営破たんしたリーマンブラザース社は
64兆円の負債を負った。
我が国の国家予算8ヶ月分に匹敵する巨額なこげつきである。
米国政府が救済をあきらめたため、世界的な恐慌を引き起こした。
100年に一度の不況、などと言われたことは記憶に新しい。



米国依存度が高かったトヨタは、クルマの売れ行きが急激に冷え込み
2008年度は記録をたどると4,300億円の大赤字であった。
その前年は2兆円3,000億円の利益を出していたから、いかに
落ち込みが大きかったかがわかる。



トヨタが不調になると日本経済全体が風邪をひく。
下請けのみならず、素材メーカーに至る膨大なサプライチェーン
すべてに悪影響が及んだ。
工場で働く人々の「派遣切り」が広範囲に行われ、社会問題化した。



振り返れば1991年のバブル経済崩壊もニュースだったし、
私の仕事への影響も小さくなかった。
担当する商品の売れ行きが急激に落ち込んだ。
その後、日本経済は不良債権処理に長く苦しむことになる。



リーマンショックが引き起こした金融不安は、影響範囲が全世界という点で
バブル経済崩壊よりも深刻さが大きい。
そうした不況を日本は5年の歳月をかけて克服したことを
今回の決算は示したのだと私は解釈している。