2014年5月11日日曜日

5月になると思い出すこと      2014.5.11

五月晴れ




静かな日曜の朝を迎えた。
私はいつも通りに起床し、新聞に目を通しながら食事をとり
洗い物を片付けてくつろいでいる。
あたかも心のしわを伸ばすがごとく。
こうした時間が素の自分と対峙する大切なひとときだと思っている。




この時期になると神戸・尼崎勤務時代に行ったハワイ報奨旅行を
なつかしく思い出す。
1991年の5月のことだから23年前ということになる。
随分と時が経ったものだ。




その前年、つまり1990年4月に神戸勤務を命ぜられ任地に赴いた。
販売最前線への異動である。
豊中のマンションから1時間半をかけて通勤した。
もっとも、大阪に接する尼崎へ直行直帰がほとんどだったから
実際の通勤時間は1時間程度であった。




後にも先にもこの時ほど仕事にのめりこんだことはない。
担当する商品の顧客作りをミッションとし、地域営業マンと同行して
探客を行い実績作りに精を出す毎日を送った。
はじめは自信がなく無我夢中だったが、やがて面白いように
売れるようになり3か月ごとのセールス表彰も受けるようになった。
その集大成が1991年のハワイ報奨旅行だった。




選ばれた歓びと誇りは今でも忘れない。
やると決意し、絶対に結果を出すんだという強い意志があれば
できることを体験した。
この時の体験が、その後の会社生活の礎となっている。




他のセールスマン20-30人とのハワイ滞在は実に楽しかった。
ビーチで遊び、ショッピングを楽しみ、うまいものを食べて
またたく間に過ぎていった。
バカンスを楽しむために仕事に頑張る、ということの真なる意味を
この時に初めて知った。




会社人生を振り返るといくつかの節が間違いなくあった。
ハワイ報奨旅行はそのうちのひとつである。
遠からず再び彼の地を訪れて、そのことを確認したいものだと思う。