2014年7月14日月曜日

滋賀知事選  2014.7.14  

丸の内




滋賀県知事選挙で自民党候補が敗れ、民主党候補が勝利した。
自民党が集団的自衛権を閣議決定したことを”成果”だとするならば
この一敗は成果に対するツケを払わされたことになる。



今後、アベノミクス第三の矢である成長戦略が不発だった場合、
そして円高・株安が継続した場合、安倍政権は危機を迎える。
仮にそうなった場合、今回の知事選が分水嶺であったと解説
されることだろう。



自民党、民主党問わず、与党が地方選挙で敗れることは
珍しいことではない。
その場合、与党は必ず「一地方選挙の結果にすぎず
国政には影響しない」と強がるのが常だ。
自らに言い聞かせるように。



しかし、たいていは「たかが一地方選挙」で済む話ではなく
移ろいやすい民意の影が射している。
好調な政権であれば国政でも地方でも負けることはないのだ。



私は今回の知事選で潮の流れが少し変わったことを
直感している。
ただし、ほんの少しの流れの変化である。
経済さえ好調であれば自民党に風が吹く状況は続く。



安倍政権は経済次第とよく言われる。
安倍政権に限らず、それはどこの国でも同じだ。
大統領の不倫スキャンダルでも傾かなかったクリントン政権が
それを証明している。
彼の就任時代、アメリカ経済は絶好調だったのだ。