2014年11月2日日曜日

日銀の追加金融緩和と円安・ドル高の関係    2014.11.2

雨上がりの朝




昨夜の雨もあがり好天の朝を迎えた。
三連休の中日(なかび)である。




日銀の追加金融緩和を受けて株価が上昇し円安が加速している。
株価については、年金運用先の株の割合を増やす政府決定も
上昇理由とされている。
政府、日銀がタッグを組んで景気浮揚をめざすアベノミクスが
再び動いたのである。



日銀の金融緩和とは何か?

具体的には民間銀行から買い上げる国債量を増やすことである。
民間銀行からすると保有国債が日銀に売れるということになる。
売れれば民間銀行は資本が強化される。



民間銀行に体力(資金量)が付けば、一般市場に貸し付ける
キャパシティが大きくなる。
リース審査が通りやすくなる、と説明すれば事務機業界の
人にはわかりやすいと思う。
リース審査が通りやすくなれば、事務機販売店は売り上げ先が
多くなり潤う。



6年前のリーマンショック後、リース会社の審査が極端に厳しくなった。
リースを受けない案件が続出したのだ。
これには事務機販売店は大いに悩まされた。
最終顧客が事務機を導入・更新する気があっても
リースが組めないから案件がまとまらないのだ。
商談凍結である。
これを金融引き締めという。




民間銀行にお金が潤沢にあれば金利は低くなると考えるのが
普通である。
一方、アメリカは金融緩和政策を終了した。
金利が上がる環境になった訳である。



世界のお金(マネー)は金利が高くなる環境の通貨へ流れる。
今の円安、ドル高はこれで説明がつくのである。