2019年4月22日月曜日

ふるさと納税    2019.4.22

川崎市麻生区



東京では暖かさを通り越して真夏日を迎えてしまった。
ついこの前まで寒い、寒いと言っていたのに。
気候は極端から極端へ振れている。


ふるさと納税なる制度がわが国に登場してから何年になるだろうか。
この制度を初めて知った時、故郷を離れ都会で生活している人が故郷へ納税できるのだからなかなか良い制度だと思った。
故郷を想う気持ちは皆同じだ。


しかし、本来の主旨を逸脱して市町村の獲得競争がエスカレートした。
返礼品の魅力(= 金額)を競うようになってしまった。
人びとは本能である物欲を刺激され、訪れたこともなく何ら思い入れのない市町村へ納税し、リターンを無邪気に喜ぶようになった。


半年前に電車内で「ふるさと納税は福知山市へ」という広告を見た時は、私はこれはおかしいと感じた。
返礼品の写真も載っていたと思う。
広告で納税を呼び込もうとしていたのだ。


運用がゆがんでいる。
これは持続可能性(サステナビリティ:sustainability)のない制度である。
総務省の言うことを聞かない泉佐野市ほか数カ所は、6月以降お仕置きを食らうようだ。
それは正しい方向性だと考える。
制度そのものをきっぱり止めてしまってもいい。