2020年7月18日土曜日

地上最強の男     2020.7.18-②


横浜市青葉区   撮影:7月12日




ボクシングは危険、かつ残酷な競技だと頭ではわかっている。
だが、小学生の頃から素晴らしいファイトを観ているので、今でも観るのは好きだ。


ファイティング原田、海老原、藤猛、西城正三、小林弘、輪島、具志堅・・・。
キラ星のようなボクサーがいて心ときめいた。
辰吉はアリの真似をするくせに、それでいて打たれるので最後まで好きになれなかった。
規律を守り真摯に戦うボクサーが私の好みだ。


「地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝」(新潮社 百田尚樹著)を読了した。
古くはジャック・ジョンソン、ジョー・ルイス、ロッキー・マルシアノ。
そして、モハメド・アリ、ジョー・フレイザー、ジョージ・フォアマンらが取り上げられている。
ヘビー級チャンピオンを巡るボクシング史を綴るとともに、米国の黒人差別闘争をリアルに書き上げている。


モハメド・アリは徴兵拒否でタイトル剥奪、そしてカムバックしてチャンピオン・ジョー・フレイザーへのタイトル挑戦を果たした。(アリの判定負け)
当時中学3年だったが、あのドキドキ感は忘れない。
強いフレイザーがジョージ・フォアマンに吹っ飛ばされたのにも度肝を抜かれた。
高校2年。
学校から蒲田の自宅に帰る途中、秋葉原の電器屋のテレビで観た。
そして、アリがフォアマンに挑戦し、まさかの逆転KOを果たす・・・。


この時代の興奮も読み進むうちによみがえる。
ボクシング好きにお薦めする1冊である。