このところ4年前のライブドア事件に思いをはせることが多い。
時間外取引でニッポン放送株を大量に取得し、ニッポン放送
およびフジテレビの経営権を狙った敵対的買収騒ぎである。
時期的に冬の、この季節だった。
当時、テレビニュースを見るたびに私は何か釈然としない
嫌な気分になったものだ。
それは時間外取引という株の取得方法に、合法とはいえども
ズルさと汚さを感じたのも一因だ。
また、買収を仕掛けられた側、つまりニッポン放送で働く社員の
気持を考えると絶対に納得できないだろうと思ったからだ。
当時、盛んに言われたのが「会社は株主のもの」というおかしな
理屈である。
私は直感的にこの理屈は間違っていると思った。
私の考えは違う。
会社はその社を支持する顧客のものである。
日々、顧客に奉仕する従業員のものである。
効率的に経営するよう努力する経営陣のものである。
会社が必要とする資金を融資する金融機関のものである。
株を購入する株主のものでもある。
断じて株主だけのものではない。
会社は株主のもの、という単純な理屈がまかり通るような
雰囲気があったのは、今になって思うと金融至上主義、
市場原理主義が幅をきかせていたからだとわかる。
今日の世界的経済危機を導いた偏った考え方である。
ライブドア事件をきっかけに、何か変だなと自分が感じたら
そこを掘り下げてみることは大切なことだと気がついた。
世の中やマスコミが主張していることを鵜呑みにしては
いけないのである。
自分の頭で考えること、自分の考えを持つことはとても
大事なことであるし、私はこれからもそうしていきたいと思う。