2015年12月8日火曜日

ユニ(三菱鉛筆)の思い出   2015.12.8

大道芸人(川崎駅前)






12月8日は太平洋戦争が始まった日であり、ジョンレノンの命日でもある。
毎年、この日を迎えるとそのことに思いをはせる。
ビートルズファンならきっと私と同じなんだろうと思う。



さて、三菱鉛筆と聞くと思い出すことは小学生時代。

5年生か6年生の頃、同じクラスに山下きよみさんという女生徒がいた。
当時の私と較べて背が高く、色白でぽっちゃりしていた記憶がある。
たまたま座席が近くなった時があり、彼女が高級鉛筆”ユニ”を
持っていることに強い感銘を受けた。
私のなかでは鉛筆は10円であり、50円もする”ユニ”はとんでもなく破格だった。



山下さんの赤い筆箱にはきれいに削られた”ユニ”が並べられていた。
私はそのことがうらやましくて仕方なかった。
おそらく彼女に頼んで、どんな書き心地なのかを試させてもらったはずである。
たくさん持っているから1本くれないかな、と思っていたかもしれない。



”ユニ”の書き心地は5倍の価値はないことを確認して、すこし拍子抜けした。
それでも欲しくて欲しくてたまらず、後々、”ユニ”のみならずさらに高い”ハイユニ”にまで手を出してしまった。
ちなみに”ハイユニ”1ダースは定価1,200円のところを、大森の十全社で780円で買ったことを今でも忘れていない。



中学卒業後の山下さんの消息は知らない。
”ユニ”と共になつかしい思い出になっている。