2016年2月20日土曜日

朝日新聞社の勘違い  2016.2.20

千代田区





天声人語は朝日新聞の看板ともいうべきコラムである。



入学試験の国語問題にもよく使われることで有名だ。
朝日新聞社に記者として入社する人は、ここに執筆できることを目標とする人も多いのではないかと思う。
記者の「あがり」でありエリートコースなのだろう。
文字量もほどほどで気軽に読めるから、私もほぼ毎日目を通す。
今朝もいつものように読み始めたのだが、残念ながらハズレと言わざるを得ないものだった。


<引用>
今年の春は楽しみが一つ増えた。そう思っていただく方もあろうか。4月1日から夏目漱石の「吾輩は猫である」の連載が本紙で始まる。

<引用終わり>



明治の文豪・夏目漱石が朝日新聞社の社員だったことは、同社社員の大いなる誇りなのだろう。
数年前から「門」や「それから」など、夏目漱石の小説が朝刊に連載されていることでそれは想像がつく。
いよいよ満を持して代表作「吾輩は・・・」を連載するのだ!、と執筆者は思っているに違いない。
そうだとしたらそれは悲しい勘違いである。
朝日新聞社は読者調査をしてニーズを把握したほうがいい。



せっかくの企画にケチをつけるのもなんだが、いまどき漱石を読みたい人は少ないと思う。
しかも、過去作品を小出しに連載する意味がわからない。
新作ならいざ知らず。



私は小説を選ぶ場合、遠い時代のものは読む気になれない。
この20年で身の回りは大きく変化した。
パソコン、ケータイ、スマホが生活様式を一変させたし、タバコを吸う人も少なくなった。
女性の社会進出、LGBTへの配慮、マイナス金利...
価値観、生活スタイルが激変したので、それ以前の時代の小説を読んでもしっくり心に響いてこない。
だから夏目漱石はパスである。