2016年8月1日月曜日

【都知事選】勝てば官軍  2016.8.1

選挙戦(7月24日 新宿)




小池候補の圧勝で都知事選は幕を閉じた。
多くの人の関心を集める、ドラマ性に満ち溢れた都知事選だったと思う。


彼女が有力候補のなかでいち早く立候補表明した時は、私はこの結果を予想できなかった。
石原伸晃氏を会長とする自民党都議連への根回しがない行動に対して、石原氏からは冷たい対応がなされた。
「(推薦に関する)話し合いは参院選後に」という石原氏の反応も、ここまでは石原氏に理があったように思う。


小池氏が推薦依頼を取り下げたところから勝負が動き始める。
自民党が桜井さんを担げなかったことは大きなポイントだった。
都議連が「推薦候補以外を支援した場合、除名の対象になる」旨の文書を配布したことは、多くの報道で指摘されているとおり小池氏への追い風となった。
都議連・感じ悪しのイメージをまいてしまった。



増田氏の立候補表明も、もったいぶった印象がある。
区長さんたちの要請を受けても即答せず、「よく考えて」などととてもまわりくどかった。
その間、小池氏はさっさと選挙運動を始めていた。



小池氏当確のあと、「小池氏の自民党除名はあるのか」と問われた自民党幹部は、「小池氏が知事になった以上、除名しても意味がないとの声が多い」と答えていると報道された。
勝てば官軍とはこのことである。
自民党の推薦をもらえなかった小池氏は、勝ったことによって初めて「自民党の小池氏勝利」と認められたのである。