2016年8月27日土曜日

鹿児島県知事の原発停止要請について  2016.8.27

夏の空(JR相模原駅)





空はどんよりと曇り、台風10号北上の影響を思わせる。
この台風は関東地方に過去最大の被害をもたらすポテンシャルがあるというから油断はできない。
気が付けば既に外では雨が降っている。


さて、鹿児島県知事による川内原発停止要請について書く。

本件に関しては稼働の是非は議論の対象外とする。
是非を判断できるだけの知見を私は持っていない。
そのうえで、この知事要請に関しては二つの疑問を持った。


ひとつは知事に運転を停止させる法的権限がないなかで行われたこと。
相手が知事なので面談したが、九州電力は今のところ停止する意思はないと報道されている。
原子力規制委員会から安全性に問題なしとの見解が出ているので当然だろう。


次に、この会談が県庁で行われたこと。
権限がないなかであえて企業へ要請するということであれば、知事が出向くのが世の中の常識だ。
九電が気を効かせて「伺います」と言ったのであれば納得する。
もし、そうではなく知事側から呼びつけたのであればそれはおかしいと思う。


そもそも原発による電力確保は国策である。
ローカル単位で突き詰めようとしても拉致が明かない問題だ。
突き詰めたいのであれば、要請の相手は九電ではなく政府である。
よって鹿児島県知事の運転停止要請は支持しない。