2020年5月7日木曜日

危機感、スピード     2020.5.7

Mt.Fuji(横浜市緑区から)   撮影:5月7日



国民全員への特別定額給付金(10万円)、自民党の家賃支援策(まもなく答申)など、混乱のなかから少しづつ勇気の湧く政策が前へ進んでいる。


しかし、誰しも感じていることは「国政と現場との危機感の乖離」、「政策決定プロセス/実行スピードの遅さ」だろう。
雇用調整助成金は申請に手間がかかりすぎたり、特別定額給付金は二転三転して国民をいらいらさせた。
アベノマスクは混乱のなかで咲いた”徒花(あだばな)”だったのかもしれない。


なぜ、こうなってしまったのか。
原因はひとつではなく複数がからみあっていて、簡単に解きほどくことはできない。

・有事(危機)の際の政治意思決定プロセスがない。それを支持する国民のコンセンサスもない。

・国民の基本情報データベースが整備されていないから、申請プロセスがことごとくアナログ
(プライバシー保護を盾に、上記データベース構築に反対してきた勢力が一定数いた)

・与野党ともに、強い使命感を持つ国会議員の絶対数が少ないように感じる(誰も議員立法を出す気がない...、高い給与、緩そうな仕事...)

・危機さえも政争の具にしようとする、恥を知らない評論家のような野党トップたちの存在


今回のことで優秀な政治家とダメな政治家がはっきりとわかったことは、今後の日本にとって救いだ。
混乱が収まったあかつきには、プロセスをよく検証して国民の審判をくだしたいものだ。
マスコミは後日、今回のプロセスをきちんと整理して、わかりやすく国民に提示してほしい。
社の意見で国民を特定の方向へ導こうとせず、ただ事実を知らせてもらいたいと思う。