2009年8月4日火曜日

選挙の夏  2009.08.04


                       夏に咲く白い花



8月を迎えた。
今年の夏は天候が不順だが、暑さだけとってみればやはり夏である。
暑さが苦手な私にとっては厳しい季節が当分続く。



今年の夏の特徴は衆議院議員選挙が行われることである。
”今のまま”推移すれば政権交代が起こることが確実視されている。
”今のまま”とは、民主党にエラーがないという意味である。
ノーエラーで投票日を迎えられるかはわからない。



私はまだ、どの政党に投票するか決めかねている。
選択する基準はただひとつ。
国民を豊かに、幸せにするビジョンを持っている政党はどこなのか?に
尽きる。
残念ながら今のところ、自民党からも民主党からも納得できる政策は
出てきていない。



目先の”金銭補助”では国民を恒常的に豊かにはできない。
税金がただ還流しているだけである。
それで中国、インドなどと伍して世界市場で戦っていく企業力が
付く訳がないことなど誰にでもわかる。
いかにして、国民がメシを食べていくか。
それは将来性のある、国際競争力の強い産業が次々に生まれてくることで
しか実現できない。



そうした環境整備に政治は取り組んでほしい。
ひとつの手段として道州制は評価できる。
ひとつひとつの道州に企業誘致方法の自由度を与えて、競争させるのだ。



日曜日に田原総一朗氏がピントはずれなコメントを発していた。
「道州制にして、日本のなかに豊かな地域とそうでない地域の差ができたら
どうするのだ?」と。
この発言を聞いて、氏は現代の政治経済が根本的にわかっていないのだなと
思わざるを得なかった。



ライバルは日本のなかにあるのではない。
中国の各地域、韓国、台湾、インド、シンガポールなのだ。
担当した道州を豊かにできない知事は交代させればよい。
それが答えだ。