2009年8月15日土曜日

親心(おやごころ)  2009.8.15  


                 プライベートな空間、時




我家の長男は社会人5年目、長女は2年目。
二人とも正社員として採用された点については、恵まれたと感謝している。
しかし、現実は甘くはない。
毎晩かなり遅くまで働き、帰宅も遅い。



長男は夜中1時近くの帰宅がこのところ恒常化している。
SE(システムエンジニア)として勤務する彼は、何かのプロジェクトの
納期に追われて残業ラッシュだ。
夜中1時に帰宅するから、寝るのは早くとも2時になる。
朝は6時半過ぎに起きて再び会社へ向かう日々が続く。
睡眠時間が少ない日が続いているので私は心配でならない。
ここ1ヶ月は土曜だけが休みで日曜もずっと出勤していた。
しかも日曜はエアコンが入らないというからその暑さたるや尋常ではない
だろう。



一方、事務をやっている長女も帰宅は毎晩10時半が普通だ。
朝5時に起きてシャワーを浴び、6時半には家を出る毎日。
若いとはいえ、短い睡眠時間がやはり気がかりだ。



二人とも私と違ってひとことも泣き言を言わない。
淡々と日々の勤務をこなしてくれている。
それが良いことなのか、そうではないのか計りかねる。
こちらとしたら無理を続けて身体でも壊しやしないかと気に病む。



だから土曜日の朝、二人が熟睡していると安心する。
足りない睡眠を充分に補って欲しいと思い、物音もなるべく立てない
ようにしてしまう。
若い心身が長時間労働で病むことのないよう祈る気持だ。



これが親心というものなのだなと実感している。
過保護かもしれないし、甘いかもしれないが心底から心配なのである。