2016年4月26日火曜日

中国の国策からわかる自動車のトレンド   2016.4.26

熊本地震への募金を呼びかける若者(渋谷)





北京モーターショーが開催中である。



報道によると、中国政府は電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の普及を促進するため補助金を付けているそうだ。
補助金の規模は価格の2/3 にも及ぶという。
つまりユーザーは1/3 の価格で車を購入することができる。



さらにEV、PHVには優遇がある。
大気汚染が課題の中国では、新しいナンバープレートは抽選で発行されておりクルマを持てるまでに数年かかる場合もある。
ところがEVやPHVなら抽選なしで即発行されるとのこと。
これは大きなインセンティブになる。



大気汚染を改善するにはEV、PHVは有効である。
中国だけでなく地球規模で考えても、今までのように排気ガスを出すクルマは減らしていかなければならない。
20~30年後には、ガソリン車が博物館でしか見ることができなくなる予感がする。



今回の補助金は中国メーカーだけに限定されている。
政府の肝いりで国産メーカーを育成しようとしているのである。
中国は今や世界一の自動車販売国だ。
その国で大気汚染対策と産業政策を兼ねた動きが進行しているのだ。