2016年6月2日木曜日

増税延期の意思決定に思う  2016.6.2

夏6割春4割(近所)






空はきれいに晴れあがり、少し冷たい風が吹いている。



この風は昨夜もびゅんびゅん吹いていた。
風が雲を吹き飛ばし青空を招いた。
梅雨前の数少ない好天だ。
マンションの外では造園業者が除草作業を行う音が聞こえる。
この音を聞くと夏の訪れを感じる。



安倍政権が消費税増税延期を決めた。
予想通りといえば予想通りであり、国民の間に違和感はないといえる。
延期してもしなくても国民の意見は一枚岩にはなるはずがない、正解のないテーマだ。
そのなかで進路を決めるのが政権を担う人々の使命である。
国家運営の結果責任を問われるのだから、つくづく責任重大な仕事だと思う。
こうした大きな決定をできるということは政治家冥利に尽きるのかもしれない。



今回は増税時期を2年半延ばしたという意思決定である。
長い目で見れば、この延期が我が国の将来に致命的なダメージを与える予感はしない。
経済の落ち込みを防いで、結果的にプラスに働く可能性もある。



今我が国の内政にとってもっとも大切なことは、財政健全化と社会保障のバランスをとることである。
どのみち増税を避けて通ることはできない。
どこまでも延期できるものと国民に勘違いさせないことが肝要だ。
安心社会にはそれ相応のコストがかかるのである。
「保育園を増やせ」、「増税は延期せよ」と主張する野党第一党は自己矛盾に気付いているのだろうか。