2016年1月27日水曜日

シャープの再建   2016.1.27






昨晩の月はとても美しかった。
星も数多く見ることができた。
さらに月が照らしているせいだろう、青黒い夜空はいつもより明るかった。
冬は日中の青空だけでなく夜空までも美しくする。



さて、経営不振のシャープがこの先どうなるかずっと気がかりだったが、ようやく方向性が決まったようだ。
政府が後押しするファンドの産業革新機構がバックアップする。
昨年夏くらいから時々報道はされるもなかなか身売り先が決まらず、いったいいつまで結論を出さず先延ばしにするのだろうと思っていた。
すぱっと結論を出せずにずるずると引っ張るところが日本的だな、と感じていた。



台湾のメーカー・鴻海は産業革新機構よりも良い条件で手をあげていた。
鴻海は数年前も合併話があったが、シャープの業績が想定以上に悪いことがわかり流れたいきさつがある。
結局、先端技術が日本から流出することを避ける方針をとったことになる。



シャープは液晶テレビ Aquos で大きく成長した。
太陽光パネルにも早くから進出し、とても輝いていた電機メーカーだった。
今の不振は韓国・サムソンが液晶テレビ市場を低価格・高品質でシャープから奪い取っていったことに起因する。
大型工場の建設後にそれが起きたから、致命的なダメージを受けて今日に至っている。



あれほど高成長していた企業がここまで苦境に陥るのだから、企業経営とは本当に難しい。
今後、良い方向に再建されることを願っている。