2017年6月5日月曜日

潮目の変化(小池都知事の選挙戦)  2017.6.5

新横浜



穏やかな6月の朝を迎えている。


昨晩、空を覆っていた雲はどこかへ消え気持ちよく晴れている。
風もない。
マンション向かいのバス停には、いつものように職場に通う人々が列を作っている。
平和な日本の朝だ。


都議会議員選挙の公示が行われた。
1ヶ月の選挙戦が始まった。
小池都知事も勝負の時を迎えている。
昨日さっそく知事は23区ではない地域を忙しく遊説したと報道された。


勝負の時を迎えているが、小池さんの政治手腕に対する評価は就任直後と較べてかなり曇っている印象だ。
東京オリンピックの競技場決定、豊洲市場移転問題では前任者の決定に待ったをかけたまでは良かった。
しかし、オリンピック競技場問題では結論を引き延ばすだけ引き延ばした割には元のさやに納まるという、つまらない結果に終わっている。


豊洲市場移転問題に至っては、どちらに決定しても敵を数多く作ってしまっている。
時間かけすぎ、決められない知事と揶揄されるスキを見せてしまった。
神奈川・千葉・埼玉・宮城などの県知事が費用負担を巡ってワイワイ騒ぎ、安倍総理に直訴するまでになってしまった。


「都民ファースト」という耳障りのよい政党名も、実態と乖離すればするほどマイナスになる。
有名でもなく実績もない、有象無象の新人議員たちがどれだけやれるのか、都の有権者たちも半信半疑に違いない。
新しいラベルに託して良いものだろうか、と。


私は「都民ファースト」からそれほど数多く当選しないと思う。
小池さんが風を起こした時期からかなり月日がたった。
その間、小池さん自身があれやこれや、ひっかきまわしすぎた。
政局に利用しすぎ、という批判は当たっている。
したがって、同じ風は吹かないという予測を立てている。
自民党も安倍総理をはじめ、文字通り総力をあげてつぶしにかかってくるはずだ。