2016年3月13日日曜日

石炭・コークスストーブの思い出    2016.3.13

 
横浜市青葉区





曇り空と冷たい風。
春の寒い日の特徴だ。
真冬ならばダウンジャケット一着でぼろ隠しもできるが、春はそうはいかないから面倒だ。



さて、高浜原発の稼働差し止め判決を大津地裁が下した。
原発稼働に関する裁判は担当裁判官の原発観次第である。
これからも Go と出たり No Go と出たりするだろう。
原発の是非を論じることは非常に難しい。
安全性、経済性、環境負荷の各面から、持続可能性を考慮しながら論理的に詰めていくことは困難を極める。
最後はいかなる思想、哲学を持っているかに依る。



原発のことを考えていたら小学生の頃を思い出した。
大田区立道塚小学校では冬になると教室で石炭ストーブをたいていた。
校舎の裏の一角に石炭を積み上げた場所があり、当番(日直)がトロッコで教室までせっせと運んだものだ。
石炭はつやつや黒光りしていて奇麗だった。



薪も小分けにして積み上げられていた。
火付けの新聞紙は当番持ちだったと思う。
ダルマ型のストーブに、まず新聞紙を敷きその上に薪をくべる。
マッチで新聞紙に火をつけて、燃え盛る一歩手前くらいで石炭をくべる。
このタイミングを誤るとうまく燃焼しなかった。
失敗を繰り返しながら成功率を高めていったものだ。
うまく燃焼できると達成感があった。



銀色のダクトが教室のなかを針金で釣られていて、煙を外へと出していた。
いつしか石炭がコークスへ替わった。
当時はなんとも思わなかったが、エネルギー効率やコストが安いなどの理由があったのだろう。
御園中学でもストーブへ燃料をくべた記憶がかすかにある。
九段高校はガスストーブだったように思うが定かではない。
どなたか覚えていたらコメント欄で教えてほしい。
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石炭・コークスで暖をとっていた時代はとてものどかだった。
今なら環境問題でとんでもないことだ。
タイムマシンがあればあの時代を覗いてみたい。
のどかな時代の懐かしい思い出である。