2016年3月8日火曜日

米韓合同軍事演習   2016.3.8

乃木坂(2月)





恒例の米韓合同軍事演習が始まった。


いつから恒例となったのか検索してみると、遡(さかのぼ)ること1976年から行われていることがわかった。
1994年に米朝枠組み合意で中止されたが、別の合同演習を規模拡大して継続している。
1976年は私が20歳、まだ大学生の頃である。
40年の歴史がある軍事演習なのである。


北朝鮮の核実験とそれに続くミサイル発射を受けて、今年の演習は過去最大規模で行われる。
韓国軍30万人(従来比1.5倍)、米軍1.7万人(同2倍)が参加し、米軍の誇る原子力空母「ジョン・ステニス」、ステルス戦闘機「F22」なども派遣される。
北が核兵器を使用したらただちに北の大将を狙う「斬首計画」もあるという。
ビン・ラディン殺害に投入された特殊部隊が、ヘリで北に進軍するというものだ。
これには衝撃を受けた。


韓国国防省の報道官は「北朝鮮が挑発を強行すれば容赦なく対応する」と会見で述べた。
今までにない本気度が伝わってくる。


北はもともと本気で戦争することなど考えてはいないだろう。
強がってはいても軍事力に圧倒的な差があることは自覚しているはずだ。
大将の願いはただひとつ。
米国と交渉して体制の保証を取り付けたいだけである。
アフガニスタンやイラクのように政権解体されたくないのだ。



軍事演習は4月末まで行われる。
それまで北はおとなしくしているのだろうか。
大変気になる状況である。