2016年3月16日水曜日

良いイノベーションと悪いイノベーション   2016.3.16






ロシア・プーチン大統領がシリアから軍隊を引き上げる決定を下した。
これでシリアに平和が訪れるのか、状況の推移に注視したい。
シリアに平和が戻ればヨーロッパへ脱出する難民問題の解決も期待できる。



昨夜、「クローズアップ現代」(NHK)を観た。
ロボットやAI(人工知能)の進歩が、労働者の仕事を奪っていく恐れがあるという内容だ。
国内の製造業ではかなり前から製造ラインにロボットが配置され、生産効率を上げていることは周知の事実だ。
ルーチンワークを機械化することは止められない。



番組のなかで急速に普及する配車サービス Uber(ウーバー) がタクシー業界のドライバー雇用を脅かしている様子も報道された。
Uber とはスマートホンでハイヤーを予約できる新サービスで、米国の起業家が開発した。
運転手はお客の予約に対応できる一般市民が行い、既存のタクシーからみたらライバルそのものである。



日本では白タク規制で許可されていないが、米国や英国ではタクシーのお客が Uber にかなり流れているらしい。
Uber反対を訴えるドライバーたちのデモも行われている。
こうした動きをどう見るか。
二つに一つだ。

・時代の流れ、利用者の利便性を尊重、ビジネスは弱肉強食だとして Uber を容認する

・タクシー業界が食えなくなるから Uber を規制する



私は後者に賛成する。
技術革新、イノベーションは総論としては良いことだが、多くの人々の雇用を脅かすものはまずいと思う。
新たな仕事を生み出すなら良いイノベーションだが、Uber は従来の職を代替するだけの悪いイノベーションだ。
イノベーションは人々を幸せにするものでなければならない。